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中山道の和田峠を歩いてきた

長野を電車とバスを乗継ぎ
ぶらり旅した先週末の19日
晴れたら行こうと企んでた
中山道なかせんどうを歩いてみました🤗

中山道とは、江戸時代に整備された五街道の1つ。南回り太平洋沿岸経由の東海道に対し、北回りの内陸経由で江戸の日本橋と京都の三条大橋を結ぶ。江戸から京都までは135里34町余(約526.3 km)である。

wikipediaより

街道を歩いたのは今回初ですが
歩いてみたい道を歩くことは
今年の目標の1つでもあります✨

記事で書いてる3つの道は
起点から終点まで制覇したい道
ただその中に中山道は入ってません

その理由は制覇したい道ではなく
峠とか宿場町周辺とか一部分だけ
歩いてみたい場所がある道だから🤣
ええとこ取りで歩きたい道🙌

その歩いてみたい場所の1つが
今回の和田峠でした🌱

和田峠の場所は諏訪湖の北
現在は国道142号線が通り
峠までのアクセスは良い👍

ただ今回は公共交通機関の
乗継ぎ旅中にワンウェイでの
峠越えをしようとしたため
峠口に至るまでも長かった😓
記事ではそんなアクセスも含めて
書いてみようと思います😁

峠口までのバス旅

まずは宿泊した霊泉寺温泉から
最寄りの宮沢バス停まで歩き
千曲バスの上田駅前行きに乗車

千曲バス
丸子駅バス停で途中下車

バス路線により丸子駅、丸子町と
バス停名が異なり初見は混乱する

JRバスに乗車
終点の長久保バス停で下車
長久保宿

バス停から少し歩くと
この場所が中山道の宿場町
だったことを表す石碑がある

ただ街道歩きをするなら
ここから歩くのも良いが
舗装路ばかりは退屈なのと
今回はあくまで峠歩きたいので
行けるとこまで峠に近付く🙌

長和町営バス

男女倉おめぐら行きの町営バスに乗り
途中の唐沢バス停で途中下車

このバス停で標高1000m超え
雪はあるが天気は快晴☀️

バス乗継ぎマップ

宿泊場所の霊泉寺温泉近くから
3本のバスを乗継いで峠近くまで🚌

08:15|宮沢(霊泉寺入口)
 ↓《千曲バス鹿教湯線》
08:35|丸子駅
08:49|丸子町
 ↓《JRバス》
09:15|長久保
10:40|長久保
 ↓《長和町営バス 男女倉線》
11:10|唐沢

中山道和田峠越え

苦労したがやっと来れた嬉しさと
天気の良さにテンション上がるが
早々に出鼻を挫かれることに😓

バス停から旧街道の山道まで
およそ1.5kmは車道脇の歩道歩き
勾配も緩く普通なら楽勝なんですが
シャリシャリの雪で足取り重く
さらに天気良すぎて照り返し眩しくて
一気に汗が噴き出してくる💦

乾いた車道歩きたい欲もあるが
結構な交通量のため断念😖

今回のルートで一番しんどかったの
ここといっても過言ではなかった…

緩やかに登る峠道

和田峠を越える道は
今回歩いた旧中山道の他に
1933年開通の和田峠トンネル
1978年開通の新和田トンネル

新和田トンネルへの道(左)と分岐

新和田トンネルで越えるのが
現国道142号線で一般的なルート

旧国道

旧国道は葛折りの道が続くが
ビーナスラインと接続するため
廃道にはなってないみたい

旧中山道の分岐

旧国道からさらに分岐するのが
目指していた旧中山道の峠道

京方(京都方面)へ向かう
和田峠までは4.7km🙌

三十三体観音

かつて、この山の中腹にあった熊野権現社の前に並んでいた石像である。旧道の退廃とともに荒れるにまかせていたが、昭和48年の調査発掘により二十九体が確認されここ旧道沿いに安置された。

現地の看板

登り始めてすぐだったので
道中の無事を祈願しました🙏

道幅も広く勾配も緩い道が
ひたすらに続いてました
状況は序盤で疲れた歩道と
似てるが自然の中やからか
慣れたのか楽しんで歩けました

見下ろすと川が流れてました
鹿かな?

雪道には人の他に動物の足跡も
姿は見なかったですが鳴き声と
真新しい足跡と糞なども見たので
近くにいたんやろな…

峠口にクマ注意の看板あって
保険で鈴はつけてたけど
遭遇しないとも限らないので
雪が落ちてガサッと音する度に
ビクッとしてました💦

緩やかに登っていくと
木の隙間に建物が見えてくる

接待

旧国道沿いに建物がある
接待(和田峠施行所)

江戸呉服町の豪商かせや与兵衛が中山道の旅の難儀を幾分でも助けようと金千両を幕府に寄付した。その金の利子100両を一分して、碓氷峠の坂本宿とこの和田宿に50両ずつ下付し、1828年に設置された施行所の1つである。11月から3月まで峠を越える旅人に粥と焚火を、馬牛には年中小桶一杯の煮麦を施行した。その後、山抜けにより流失したが1852年現在地に再建され、明治3年まで続けられた。

現地の看板

現代で言うところの給水所
そんな感じの場所やったのかな
粥や焚火の提供はもちろん無いが
湧水だけは今でも現役でした🙌

夏ならいただいたけど
この時期は冷たすぎる🥶

旧国道から再び街道へ
谷へ流れる川を渡る

再び建物が見えてきたとこで
急に雪が深くなった気がした💦
(建物の詳細は不明)

標高上がると積雪は多くなるが
窪んだ土地とか落葉樹の下などは
他よりも雪の量が多くなってて
油断してるとズボッとハマる😓

川沿いに空が開けた道
雪深くさらに石も多くて
はまらないように慎重に…

杉林は積雪少なめ🙌
広原一里塚

このあたりを広原といい、その名の通り昔は笹と萱の生い茂る原であった。冬の降雪期には山頂より吹き降ろす吹雪で一面雪の原と化して道も埋もれる時、5間(9m)四方のこの塚は旅人の道しるべとなったであろう。この塚は江戸から52番目の一里塚に当たる。

現地の看板

一里は約4kmなので
この場所は江戸から208km
ということも分かる

高野山参詣道の町石と似てる
町石は一町(約109m)なので
数はかなり多くなる😓
(1里は36町らしい)

東餅屋

所々に歴史的な場所があるが
それ以外は何も無い道が続き
迷いようがないが不安になる

たまにある看板で安心する🤣
再び旧国道に出ると建物が…
名物の力餅?

建物は廃屋やったけど
大きな看板が残ってました

力餅の由来:江戸時代和田峠を越える旅人の疲れを癒し力をつけて旅を続けてほしいと願い作られた餅まんじゅうです。

廃屋の看板

現在は取り扱う店がないそうですが
麓の長和町の特産品にしようとする
動きがニュースになってました😁
いつか食べれたらいいな♪

東餅屋付近

力餅の店があるこの場所は
峠の東側なので東餅屋と呼ばれ
急坂が多く旅人が難渋したため
ここ以外に唐沢、西餅屋、樋橋、落合
にも茶屋があったようです。

現代ではバスを下車した唐沢から
人に会うことなく歩いてるけど
昔は旅人をサポートする店や人も
多くいて賑わってたんやろな🙄

通行止のビーナスライン

旧国道から分岐するビーナスライン
一部は通行可能になってるが
和田峠から美ヶ原までは
4月中旬まで通行止になってる

通行止の車道は一面の雪が
まるで白いキャンバスのようで
それに映り込む木々の影が
まるで絵画のように美しい✨

通行止で積雪あって晴れてる日
ここまで来て見れる絶景かも🤗

古峠を越える

つづら折りのビーナスラインを
何度か横断して山道に入ると
さらに雪が深くなってました😓

峠直前は木々もなくなり
積雪は20cm以上あったが
幸い先行してる人がいたのか
足跡を辿ることができました😄

今更やけど旅行中の街道歩き
という雰囲気ではなくなり
しっかり雪山登り😓

古峠(旧中山道和田峠)

標高約1000mの唐沢から登り
古峠は約1600mに達してた☃️
今回は山頂こそ通らないが
峠を登って下るという行程は
山登りといっても良いのかも😄

古峠
江戸時代を通じて諸大名の参勤交代や一般旅人の通行、物資を運搬する牛馬の行き来などで賑わいをみせた峠である。頂上に遠く御嶽山の遥拝所がある。明治9年に旧国道のトンネルの上を通って西餅屋へ下る紅葉橋新道が開通したため、この峠はほとんど通る人はなくなり、古峠の名を残すのみである。

現地の看板

この看板を読んで歩き道も
旧道と新道があると知りました
ただ紅葉橋新道がについては
現地でも案内がなかったので
中山道の旧道といえば古峠
ってことで良いのかなと思います

諏訪側の景色

峠を越えると町が変わり
見える景色もガラッと変化

そして登ってきた道と違い
細く急な下りが続く😓
上で調達した木の枝で
バランスをとりながら下山

見上げると青空
やっと道が緩やかになる

道が急なので一気に標高下り
それに伴って雪の量も減る
雪景色なくなるの寂しいけど
歩きやすくなるのは嬉しい🙌

あっという間に現国道が見えてくる

今では石碑しか残ってないが
この場所が西餅屋跡らしく
ここで現国道と合流しました

下りやから早いのかと思ったが
国道分岐から登り4.8kmに対し
下りは1.8kmほどでかなり短い😁
逆にこちらから登るのは
急な分辛いのかもな💦

現国道と合流したものの
しばらくは平行して旧道が続き
勾配もなく広い道をのんびり歩く
さっきまでの雪が嘘みたい🤣

歩き道はここまで

峠から2.7km地点で
完全に現国道と合流するため
この先は車道を歩くことになる

本当ならここで終わりにしたいが
バス停が存在しないため
交通手段がある場所までさらに下る

諏訪を目指す

歩道がない交通量の多い
国道の路肩を約2km下る💦
トラックの風圧が怖かった

東餅屋、西餅屋などと並ぶ
樋橋茶屋跡には立派な看板

この付近には集落があり
バス停もありましたが
1日5便で時間が合わず

ここも中山道
中山道は住宅地へ
諏訪大社御柱木落し坂

大きな大木が置かれた広場
何なんやろうと思いながら
時間の都合でスルーしたが
この辺りでは有名な場所らしい

諏訪大社の御柱祭は7年目毎申・寅年に行います。
モミの巨木を奥山から切り出し、社の四角に建てるのですが、曳航途中木落し坂と呼ぶこの急坂で御柱を引き落とすのが下社山出し祭最高の見せ場「木落し」です。

現地の看板から一部抜粋

6年前の動画があったので添付
まさかこんな場所だったとは🤗
機会があったら見てみたい

そうそう、木落し坂で説明見てたら
通りすがりのお爺ちゃんに声かけられ
中山道を歩いてきた話をしたら
ご苦労さん🤗と木札をくれました🙌
手作りっぽいけど歩いた記念に最適✨

下諏訪宿まで歩けんかったけど😓

木落し坂から少し歩き
落合橋のバス停に到着🙌
市街地まで3kmやったけど
疲れたんとバスまで10分なので
これにて終了としました😁

下諏訪町循環バス
駅までは10分でした🚌

今回のルート

・時間:約5時間、・距離:14.3km
・登り:676m、・下り:839m
唐沢BS→接待→東餅屋→古峠→西餅屋→樋橋→落合橋

下諏訪駅から先の旅の続きは
こちらの記事で書いてます
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