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【リハ科医師の必須知識】栄養スクリーニングツールを解説!!【完全版】
病院では、入院患者の多くが低栄養のリスクを抱えています💦
特に私たちの主戦場である回復期リハビリテーション病棟はリハによるカロリー消費が多いのにもかかわらずそれに合わせた食事量を提供で来ていないことが多く、入院患者のうち、20%から50%が何らかの形で低栄養状態にあると報告されています 。
栄養スクリーニングとアセスメントツールは、患者の栄養状態を評価し、適切な栄養管理を行うために使用されま
【脳機能辞典】鉤の機能
脳のuncus(鉤)は、側頭葉の内側部分に位置し、海馬傍回の前方にあります。
uncusの主な機能を挙げて行きます!
1. 嗅覚
uncusは嗅球からの入力を受け取り、嗅覚情報の処理に関与します。これにより、匂いの認識や記憶に重要な役割を果たします。
2. 記憶
uncusは海馬と連携して、記憶の形成や再生に寄与します。特にエピソード記憶(個人的な経験や出来事の記憶)に関連しています。
【急性病棟リハ】におけるがんリハ処方時の注意点
急性期病棟でのがんリハビリテーションでは、治療継続のために安静臥床によって運動機能が低下するのを防ぎます。
特に、できるだけPS(パフォーマンスステータス)0~2を保てるようにします。
また骨転移時は骨折リスクが高くなるため注意が必要です。画像検査をしたり、全身CTの再チェックを行います。
*転移性骨腫瘍の骨折リスク評価
→長管骨転移による骨折のリスク(Mirelsによる長管骨転移の病的骨
【リハビリテーション中止基準知ってますか?】(中止できるのがプロですよね)
【リハ中止基準】
・積極的なリハビリテーションを実施しない場合
安静時脈拍40/分以下または120/分以上
安静時収縮期血圧 70mmHg以下または200mmHg以上
安静時拡張期血圧120mmHg以上
労作性狭心症の方
心房細動のある方で著しい徐脈または頻脈がある場合
心筋梗塞発症直後で循環動態が不良な場合
著しい不整脈がある場合
安静時胸痛がある場合
リハビリテーション実施前にすでに動悸息切
【何個説明できる?】リハビリテーション評価リスト
今後の記事で、検査法や評価法についても記載していこうと思います!
整形系(90日以内)の術後リハ開始時期目安
coming soon
中枢神経麻痺における筋力評価
・Motoricity Index
・MAS
・Brunnstrom Stage
・SIAS-m
・Berg Balance Scale
脊髄損傷の総合評価
・ASIAの分類
・Fugl-Meyer Assessment
・
【研修医のためのリハビリテーション医学】体幹が弱い、と言っても実は奥が深い
特にスポーツを本気でやられていた方は、「体幹が弱い」という言葉を聞き慣れているのではないでしょうか?
そんな体幹機能/バランス機能ですが、リハビリテーション医学ではしっかり科学されています。
しっかり勉強していきましょう!
体幹機能・バランス機能とは
○体幹とは
体幹とは、頸部/胸部/腹部および腰部のことであり、これらの部位の筋力に加えて、体位の保持に関連する姿勢反射や垂直認知も体幹機能
【リハビリテーション】運動神経伝導検査の方法
○方法
・1本の末梢神経について、末梢部、中枢部の数箇所で末梢神経を最大上刺激する.
・筋膜と腱に置いた表面電極(belly-tendon法)によって支配筋肉での反応(CMAP:M波)を記録する.
・刺激からM波が出現するまでの時間は、神経.神経筋接合部.筋肉内での伝導時間が含まれる.
・そのために、刺激部位間の距離を潜時の差で除して伝導速度を算出する.
○記録部位と刺激部位
正中神経
記録
【転院調整に必須】回復期リハビリテーション病棟の対象疾患と算定上限日数
【対象疾患】
○算定上限日数150日
・脳血管疾患
・脊髄損傷
・頭部外傷
・くも膜下出血後のシャント術後
・脳腫瘍
・脳炎
・急性脳症
・脊髄炎
・多発性神経炎
・多発性硬化症
・腕神経損傷などの発症又は手術後
・義肢装着訓練を要する状態(義足作成無しの場合は対象外となるので注意)
○算定上限日数180日
・高次脳障害を伴った重症脳血管障害
・重度の頸髄損傷
・頭部外傷を含む多部位外傷の
【リハビリテーション】失語症への理解を深めよう
まずは本題に入る前にリハビリテーションの話から。
リハビリテーションを勉強しようという意識高いあなた!リハビリテーションの計画を作るために大切なことは何だと思いますか?
いろいろな考え方があると思いますが、僕は逆算思考だと思います。
患者さんがどのような状況にあれば苦悩を感じずに生活できるのか?ゴール設定はどこ?そこに行くまでの道のりはどの道がいい?方法は?手段は?
それを患者さんと一緒に、
【リハビリテーション】上肢機能訓練と言っても奥が深い【療法5つ言える?】
上肢機能に対するリハビリテーションで研修医から誤解されがちなのが、
「麻痺側の上肢を筋力増強させたり、関節可動域を広げたりすることですよね?」というもの。
それは結果的にそうなっているだけで、考え方の大元は違うんですよね。
これから上肢機能訓練の方法を5つ紹介するので、その方法と共に幹となる考え方を感じてもらえたら嬉しいです。
1、課題志向型アプローチ
課題型アプローチは「学習された不使
【リハビリテーション】有酸素運動における運動処方の考え方
この記事を読んでくれている意識の高い研修医のあなた。ありがとうございます。できるだけわかりやすく説明しますので、最後まで読んでくださると嬉しいです。
・運動処方は「FITT」の原則に従って行う
リハビリテーション科医が理学療法や作業療法/言語両方を処方するのは、内科医が疾患に対して薬を処方するのと同じです。
これは特にリハビリテーションを学習していない研修医の方にはわかりにくいと思います。当
【POMR】リハビリ医学上の問題点を中心としたカルテ記載法
多くの問題点を見落とすことなく治療を行っていくためのカルテでは、
「POMR」
問題志向型診療録
が利用されます!
・POMRの4つのステップ
1、情報の収集
リハビリテーション医療では、現病歴/身体的所見/神経学的所見/臨床検査/画像診断はもとより、ADL/家族関係/社会的背景などの情報が含まれる。
2、問題点の列挙
ICIDHもしくはICFに基づいて、問題点リストにより、患者のリ