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エッセイ

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#日記

一年ぶりだけど、こんな感じだった気がする

一年ぶりだけど、こんな感じだった気がする

連休の真ん中の1日なのに天気が悪く、低気圧に弱いため外出もできずに自宅のリビングにお尻が固くなりそうな時間座り続けている。

かかりつけの精神科医やTwitter(テレビやYouTubeのおかげでXという呼び方に慣れつつあるのが恐ろしい)の情報を見る限り、夏が終わって気温が下がると体調を崩す人が多いらしいけれど、むしろわたしはその逆で、ここ数年気温が下がると急激に体調が上向き始めるのだ。

最後に

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ゴールデンウィークはじまり、瞑想のすすめ

ゴールデンウィークはじまり、瞑想のすすめ

 今年の、まだまだ長く思えるゴールデンウィークが始まりました。きっと終わった時にはあっという間だったなと儚むのだと思います。ゴールデンウィーク初日の昨日は天気がもう、本当に悪くて、低気圧不調でやられて1日ほぼずっと寝ていました。有意義な休日にするんだろと誰かにお尻を叩かれて、午前に少しだけ掃除を、午後にちょっとした原稿を書きました。

 今日は晴れていますがもう本当に最悪な気分です。朝から。家族の

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どうしてこうなった日記、うつで休職の記録

どうしてこうなった日記、うつで休職の記録

 おはようございます。休職しています。

 休職を始めたのは4月の半ば。わたしは今年社会人2年目で、インターン時代から数えると3年間、とあるインターネットメディアの会社でライターをしています。
 わたしの勤めている会社は基本的に新卒採用を行っていないため、入社式などのフレッシュなイベントは特に存在せず、2020年の春にわたしの立場は「学生インターン」から、ぬるっと「正社員」へと移行しました。

 

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現在地:うつの底

現在地:うつの底

「うつの底」というのは最近読んだメンタルヘルスの本に書かれていた表現で、大きめな抑うつに襲われて何もできない状態のことと解釈したんだけども、23年の人生のうち大半をうつと一緒に過ごしているわたしにとっては「ああ、あの状態ね、わかるわかる」というものでした。

 23年の人生と書きましたが、そのうち半分以上はうつを飼っているのではないか、と思っています。この前行った精神科で、先生に「最初に死にたいと

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2月の終わりを願う

2月の終わりを願う

 2月は、わたしにとって人が死ぬ月だ。

 親しい人間が死ぬ、という体験は、人生で1回で充分だと思う。というのは、わたしがそれを何度か体験してきてそのたびに感じてきたことだ。
 一時期預かってかわいがっていた子猫がもらわれた先で突然死した。昔お世話になった人の訃報を、惰性で退会せずにいたグループLINEで知った。昔の友人が自殺したことは、その子のお姉さんがメールで伝えてくれた。

 鮮明に思い出す

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温泉の隣に小鳥を埋めたら

温泉の隣に小鳥を埋めたら

最近、毎朝ウォーキングをしている。自宅から15分くらい歩くと海に出られるから、海沿いをだいたい一駅分くらい歩いて戻ってくる。

海沿いには広い道路が走っていて、それにくっついて下水処理場とかなにかの工事現場とか温泉施設(元々は別のものを建てる予定で工事していたところ、温泉が湧いていたから温泉施設にすることになったそう)とかが並んでいる。
そのあたりを歩くのは大体朝の7時台なんだけど、その時間でも忙

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誕生日を祝うことは自尊心のドーピング

誕生日を祝うことは自尊心のドーピング

 きょう、23歳になった。
 わたしが生まれた日はアウストラロピテクスのルーシーちゃんが発見された日、モンゴメリとリドリー・スコットと宮崎あおいが生まれた日、オスカー・ワイルドが亡くなった日。ちなみに本みりんの日でもあるらしい。

 昨年まで、わたしは人の誕生日を祝うのは好きなくせに自分の誕生日にはさして重きを置かない人間だった。
 幼い頃は誕生日がすごく楽しみだったけど今では別にそんなことないな

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だからわたしは料理しない

だからわたしは料理しない

中学3年のときのバレンタインデー、同じクラスの女の子に自作の「生チョコトリュフ風」を渡したら、その子がそれを食べて顔をしかめた。というか、その子は顔をそむけてくれていたんだけど見てしまった。

今年のバレンタインデーは両親と恋人に銀座三越で買ったチョコをプレゼントした。全部合わせるとそれなりのお値段はしたけど、お金で安心とおいしさを買ったのだと思えば安いものだった。

社会人一年目、持病の都合によ

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日記・有意義な休日・エッセイって難しいね

日記・有意義な休日・エッセイって難しいね

 noteの画面を開いても何も出てこなくて、試しにわたしをそのまま男にしたような大親友にあなたのことを書いてもいいかと聞いて了承を得るも、ほんの数百字だけ書いてやめてしまう。
 とにかく文章が何も浮かんでこないのだ。
 別に作家とか、そういう文章を書く立派な仕事をしているわけじゃなくて趣味の文章なのに、むしろそうなので、わたしは焦る。焦り、自分を責める。
 こういうときに自分を責めて、自分のどこか

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「わたし」を生きるために性別を捨てた話 -自分の「X」という性について

「わたし」を生きるために性別を捨てた話 -自分の「X」という性について

はじめに、昔話 幼い頃から「性」に関心の強い子どもだったと思う。4歳くらいのとき、いつも両親のどちらか(だいたい母親)とおふろに入っていた。そのたびに、母親と父親の身体の違いが不思議だった。
 どうしてママはおっぱいがふくらんでるの?(パパはそうじゃないのに)
 どうしてパパはわきの下に毛が生えてるの?(ママは生えてないのに)
 よくそういう疑問を口にして、そのたびに母親は子どもにもわかるようにか

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愛すべきディズニープリンセスの中でベルだけがどうしても愛せない

愛すべきディズニープリンセスの中でベルだけがどうしても愛せない

 昨日の金曜ロードショーは観なかった。なぜなら『美女と野獣』のベルはディズニープリンセス史上最も気に食わない女だからである。

 わたしの母は白雪姫が嫌いだと言う。その理由は「ディズニープリンセスの中で1人だけかわいくない」「ドレスが変」などらしい。
 確かに他のプリンセスと比べてみると、絵柄が少し古いからか、確かに少し垢抜けない感じはある。チークの入れ方が野暮ったいのだろうか。それか聖子ちゃんカ

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生きづらさは「愛」では治せない。発達障害の診断を受けて少しだけ生きやすくなった話

生きづらさは「愛」では治せない。発達障害の診断を受けて少しだけ生きやすくなった話

 昨年秋、発達障害の診断を受けた。いわゆるADHDである。

 なんとなく「あ、自分ADHDってやつかも」とはっきりと思い始めたのは昨年春、就活中のことだった。
 まず予定の管理が絶望的に下手である。説明会だと思って会社のビルに行ったら1日間違えていたり、面接をダブルブッキングどころかトリプルブッキングしてしまって半泣きになりながら人事の方にメールをしたことは2,3回ではすまない。
 そして物忘れ

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大嫌いな「おばあちゃん」へ

大嫌いな「おばあちゃん」へ

 昔から母方のおばあちゃんが大好きだった。小さい頃ブラジルに住んでいたんだけど、おばあちゃんは英語が一文字も読めないのに、わたしの誕生日プレゼントを届けるためにたったひとりで3日以上かけて会いに来てくれた。

 わたしが中高を卒業したときも、大学に受かったときも、おばあちゃんは自分のことのように喜んでくれた。今おばあちゃんは体が不自由なので施設で暮らしているんだけど、少しでも長く生きていてほしいと

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憧れていた早稲田を愛せなくて、わたしは苦しかった

憧れていた早稲田を愛せなくて、わたしは苦しかった

 皆さん卒業おめでとう、わたしも先日4年間過ごした早稲田大学を卒業しました。

 こういう世の中だから卒業式がなくなって、その知らせが来たときTwitterのタイムラインではみんなが残念がったり悔しがったり悲しんだりしていて、でもわたしは卒業式に行くつもりがなかったから特に何もなかった。強いて言うなら、袴をわざわざレンタルした子たちかわいそうにな…とか。

 卒業式に行くつもりがなかったのは、袴に

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