小島

日々のエッセイ、音楽と映画、美容、猫のことTwitterにいます

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最近の記事

一年ぶりだけど、こんな感じだった気がする

連休の真ん中の1日なのに天気が悪く、低気圧に弱いため外出もできずに自宅のリビングにお尻が固くなりそうな時間座り続けている。 かかりつけの精神科医やTwitter(テレビやYouTubeのおかげでXという呼び方に慣れつつあるのが恐ろしい)の情報を見る限り、夏が終わって気温が下がると体調を崩す人が多いらしいけれど、むしろわたしはその逆で、ここ数年気温が下がると急激に体調が上向き始めるのだ。 最後にこのnoteを更新したのは一年ほど前らしく(一応、ひとの記事を読んだりはしていた

    • 子猫と暮らすボランティアをしています

      猫を飼っているわけではないけれど、我が家には毎年子猫がやってくる。今現在もリビングの、普段わたしが作業中座っているクッションの上で3匹の子猫が昼寝をしている。 飼っていないなら預かっているのか?というと、確かに預かっていると言えなくもない。我が家がやっているのは子猫のミルクボランティアという取り組みで、保護された子猫を譲渡まで面倒を見て、十分な大きさに育てるという内容だ。簡単に言えば。 野良猫の赤ちゃんたち 保護猫という言葉を知っている人は多いと思う。もしかしたら実際に

      • ゴールデンウィークはじまり、瞑想のすすめ

         今年の、まだまだ長く思えるゴールデンウィークが始まりました。きっと終わった時にはあっという間だったなと儚むのだと思います。ゴールデンウィーク初日の昨日は天気がもう、本当に悪くて、低気圧不調でやられて1日ほぼずっと寝ていました。有意義な休日にするんだろと誰かにお尻を叩かれて、午前に少しだけ掃除を、午後にちょっとした原稿を書きました。  今日は晴れていますがもう本当に最悪な気分です。朝から。家族のいるリビングの居心地が悪くてしょうがなくて、自室の掃除をだらだらした後スタバに避

        • 推しに花束を

          コーヒーが飲めるようになったのは確か中学2年生のときだった。学校の友人の前でかっこつけてひと口、舐める程度の量をすまして口に含んでみたら、案外飲み込めたのである。その瞬間まではミルクや砂糖を入れたものしか飲めないと思っていたし、確かにそうだったのに、突然である。 思えば辛い中華料理をおいしいと感じるようになった時もそんな感じだった。くさみのある羊の肉も、絶妙に苦そうなズッキーニも、そうやって食べられるようになってきた。初めてジェットコースターに乗った時もそんな感じだったなあ

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          28本
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          2本
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        記事

          どうしてこうなった日記、うつで休職の記録

           おはようございます。休職しています。  休職を始めたのは4月の半ば。わたしは今年社会人2年目で、インターン時代から数えると3年間、とあるインターネットメディアの会社でライターをしています。  わたしの勤めている会社は基本的に新卒採用を行っていないため、入社式などのフレッシュなイベントは特に存在せず、2020年の春にわたしの立場は「学生インターン」から、ぬるっと「正社員」へと移行しました。  それと同時にやってきたのがコロナ禍でした。海外への卒業旅行は当然キャンセル、卒業

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          平日夜、風呂場でおっぱいを揉む

           仕事を終え、お風呂に入るとき、わたしはときどき自分のおっぱいを揉みます。  念のため書いておくと、性的な目的ではありません。ただ、自分のおっぱいを揉みます。おっぱいがある人の中にはわかってくれる人もいるのではないでしょうか。  なぜおっぱいを揉むのかというと、おっぱいが柔らかいからです。  個人的な意見ですが、人間は、特に疲れているとき、柔らかいものを希求する。それは猫の肉球だったり赤ちゃんのほっぺただったり、雪見だいふくだったりするわけですが、とにかく「柔らかいもの」

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          現在地:うつの底

          「うつの底」というのは最近読んだメンタルヘルスの本に書かれていた表現で、大きめな抑うつに襲われて何もできない状態のことと解釈したんだけども、23年の人生のうち大半をうつと一緒に過ごしているわたしにとっては「ああ、あの状態ね、わかるわかる」というものでした。  23年の人生と書きましたが、そのうち半分以上はうつを飼っているのではないか、と思っています。この前行った精神科で、先生に「最初に死にたいと感じたのはいつのことですか?」と質問されて、初めて振り返ってみましたが、おそらく

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          2月の終わりを願う

           2月は、わたしにとって人が死ぬ月だ。  親しい人間が死ぬ、という体験は、人生で1回で充分だと思う。というのは、わたしがそれを何度か体験してきてそのたびに感じてきたことだ。  一時期預かってかわいがっていた子猫がもらわれた先で突然死した。昔お世話になった人の訃報を、惰性で退会せずにいたグループLINEで知った。昔の友人が自殺したことは、その子のお姉さんがメールで伝えてくれた。  鮮明に思い出すのは人のいなくなった高校の教室。部活の全員がその教室に集められ、なんだなんだと騒

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          温泉の隣に小鳥を埋めたら

          最近、毎朝ウォーキングをしている。自宅から15分くらい歩くと海に出られるから、海沿いをだいたい一駅分くらい歩いて戻ってくる。 海沿いには広い道路が走っていて、それにくっついて下水処理場とかなにかの工事現場とか温泉施設(元々は別のものを建てる予定で工事していたところ、温泉が湧いていたから温泉施設にすることになったそう)とかが並んでいる。 そのあたりを歩くのは大体朝の7時台なんだけど、その時間でも忙しなく車は走っている。ちょうど近くの高校の投稿時刻とも被っていて、自転車通学の高

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          誕生日を祝うことは自尊心のドーピング

           きょう、23歳になった。  わたしが生まれた日はアウストラロピテクスのルーシーちゃんが発見された日、モンゴメリとリドリー・スコットと宮崎あおいが生まれた日、オスカー・ワイルドが亡くなった日。ちなみに本みりんの日でもあるらしい。  昨年まで、わたしは人の誕生日を祝うのは好きなくせに自分の誕生日にはさして重きを置かない人間だった。  幼い頃は誕生日がすごく楽しみだったけど今では別にそんなことないなー、というのが大人な仕草だと思っていた。  しかし気分が変わり、今年はなんとな

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          「褒め」に殺される

          体育の成績がずっと1だった。 体育が苦手な人は世の中にたくさんいると思う。泳げないだとかボールをコントロールできないとかダンスが苦手だとか。 わたしの場合は走り方がわからなかった。何を言っているのかわからないと思うが、本当にその通りだった。 普段の生活では歩けるし走れるのに、50メートル走の測定になった途端、右と左のどっちの足を出していいのかわからなくなり、必ず途中でパニックになって止まってしまう。 そもそもこの右と左という概念自体わたしにとっては難解なもので、現在2

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          だからわたしは料理しない

          中学3年のときのバレンタインデー、同じクラスの女の子に自作の「生チョコトリュフ風」を渡したら、その子がそれを食べて顔をしかめた。というか、その子は顔をそむけてくれていたんだけど見てしまった。 今年のバレンタインデーは両親と恋人に銀座三越で買ったチョコをプレゼントした。全部合わせるとそれなりのお値段はしたけど、お金で安心とおいしさを買ったのだと思えば安いものだった。 社会人一年目、持病の都合により当面は実家で両親と3人暮らし。父は会社の偉い人、母は時々福祉関係の仕事で基本は

          だからわたしは料理しない

          消えたあの子のことエモいって言うな

           夏が嫌いだ。生まれつき日光に過敏な体質なので、一定時間以上外に出ていると頭痛や吐き気がしたり夜に熱が出たりする。汗のせいでメイクがドロドロになるし、頭や身体の汗のにおいが気になるし、苦手な虫が多いし。  でもずっと前は、夏はキラキラしていたはずだった。何事も終わりに近づけば近づくほど美しいとわかるもので、いじめられていた小学5年生のときは、明日からまた始まる生活をベッドの中で怖がっていた。中学2年生のときはなんとかして課題のレポート(課題の全体量が多かったわけではないが秋

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          就活をしたらクローゼットにユニクロの服が増えた

           22歳、赤坂の紀尾井町にオフィスがある外資系のメディアの会社で働いている。  とはいえ世の中がこんな状況なので、今まで一度も出社していない。明日健康診断があるからそのときついでに出社しようと思ってて、それが社会人になっての初出社だ。  わたしは2019年の2月、大学4年生だった頃からこの会社で働いている。当時はただのインターンだったけど、今年の1月にバタバタといろんなことがあって社員として働き続けることになった。卒業の2ヶ月前だった。  この会社に就職できることになった

          就活をしたらクローゼットにユニクロの服が増えた

          心の病気とシナモンのいる暮らし

           シナモンが好きだ。  香辛料の話ではなく、空を飛ぶ子犬の話である。サンリオのシナモロールが小さい頃から好きだ。  2歳の頃からブラジルにいたんで、物心がついたときには南国の巨大な家の子供部屋で遊んでいた。うちは床も壁も大理石で、リビングでは自転車の練習ができて(これはほんと、わたしは家のリビングで補助輪が外れた)、パパとママとお姉ちゃんと、お手伝いさんのアンナと住んでいて、たまに日本からおばあちゃんが遊びにきてくれた。  うちにはキティちゃんのぬいぐるみがいた。黄色い、

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          DV男から逃げたわたしが「自分を大切にすること」を知るまで

           わたしは恋人に殺された。  正確に言うと元恋人である。そして殺されたのは生物学的にではなく精神的に、という意味で、要は元恋人から精神的なDVを受けていたのである。  わたしが限界を迎えたのは2020年3月1日。決定打となる何かがあったわけではなく、コップの水がいきなり大量にあふれ出すように「死にたい」「死んでやろう」という感情に支配され、わたしは千葉県内のある駅のトイレでポーチに入っていた薬(ADHDの治療薬、抗うつ薬、胃薬、ロキソニンなどなど)を全部一気に飲んだ。  

          DV男から逃げたわたしが「自分を大切にすること」を知るまで