マガジンのカバー画像

二時頃

7
自分のこと。好きなこと。好きなもの。読書以外。
運営しているクリエイター

記事一覧

色々あっても諦めんなよって声がする

色々あっても諦めんなよって声がする

眩しい、と同時に、熱く蒸した空気と蝉の大合唱が全身を襲う。

視線の先、数人の乗車客の向こうに陽に焼ける駅のホーム。点字ブロックの濃い黄色い線、アスファルトの隙間から生える雑草の緑。扉が開閉した瞬間、そこに切り取られた夏を見る。
そうだ、今は、夏だ。
今年に入って職場への行き来に電車を利用するようになり、その窓や扉の向こうの景色から季節を知るようになった。
そして、今は夏。
こうやって知らない誰か

もっとみる
silentを見た翌朝に、雪が降っていたから。

silentを見た翌朝に、雪が降っていたから。

珍しく連日の投稿になる。

それはたぶん、昨夜「silent」の最終回を見たからだ。
そして、今朝、雪を見たから。

夫が家を出るのを見送る時、開いたドア越しの薄い灰色の景色に、白いチリのような雪が舞っていた。
すぐにsilentの一話を思い出した。

一話の始まりで、高校生の紬と想が朝待ち合わせ登校する場面でも、こんなふうに雪が降っていた。
そう、最終回に出てきた、あの花みたいな雪が空中に漂って

もっとみる
大切に使っている言葉。いつかくるその日まで、大切にとってある言葉。

大切に使っている言葉。いつかくるその日まで、大切にとってある言葉。

自分で言葉を考えるのが好きだ。

景色や映像を見たり、本を読んだり、誰かと一緒にいたりして感動したとき。
脳内に、これまで自分が覚えた単語たちが溢れる。
この感動にはどれが一番似合う?どれが人に伝わる?
手のひらに広げてみて、取捨選択していく。
どんな言葉を用いてその感動を表現しようかと考えるのが好きだ。

同じくらい、
もともとの言葉の意味を考えるのも、好きだ。

歌詞とか短歌、映画の中の台詞、

もっとみる
恋愛観をaikoで語らせてください

恋愛観をaikoで語らせてください

以前、「趣味は何?」と聞かれた時に「本読んだりとかですかね」と相手の顔色を伺いながら答えると言った。
もし会話が続いて「どんな本読むの?」と聞かれたら、みんなどう答えているのだろう。本のジャンルだろうか。
それとも好きな作家、最近読んだ本のタイトルをあげるだろうか。

先日、まさにこの、手に汗握る(私はね)会話が繰り広げられた。
「どんな本読むの?」と聞かれた私。
うっわー会話繋がったわ、と焦って

もっとみる
私は母性を想像することしかできないけど

私は母性を想像することしかできないけど

私は女性で、既婚者。年齢は30代前半。
パートナーは男性で、籍を入れて4年経つ。
一緒に暮らし始めたのは、それより少し前だ。
子どもはいない。
宿したことも、ない。

母は映画を見るのが好き。私は本を読むのが好き。
会った時にはよく互いが見たり読んだりした作品や、
今気になっている作品について話す。

ある日、母が「CMで見る『母性』見たいんだよね」と言った。
私はまだ原作を読んだことがなかった。

もっとみる
私にとっての読書

私にとっての読書

「趣味は何?」とか「一人の時は何してるの?」って聞かれた時に、
私は今も「本読んだりとかですかね」と答えると思う。
ちょっと、相手の顔色を伺いながら。

と言うのも、ずいぶん昔、その問いに読書と回答したら、
「そうなんだぁ」とだけ返されて、以降全く話が弾まなかったことがあり、
それが思いの外、堪えた。
以降は、読書と別の趣味らしきを添えることが多々ある。
まぁ、そんな質問も最近はあまり聞かれないけ

もっとみる
noteを始めたきっかけ

noteを始めたきっかけ

noteを始めました。
きっかけは、先日唐突に感じたことを文字に書き起こしたい衝動にかられて、Instagramに投稿する前にまとめたくて手帳に書き起こしたところ凄い文字の量になってしまって。推敲しながらpostしようとしたら、次々と言葉が溢れて。いざ投稿ってなったらInstagramから「規定の文字量を越えてます」とでて、もう!ってなって強行突破でコメントに分けて入力しました。
久々に来たー!っ

もっとみる