マガジンのカバー画像

片思い、不倫、ケンカ中、孤独、後悔、喜び、珠玉のアンソロジー

18
様々な恋のシチュエーションをテーマに等身大の感情を読み込んだ詩集です!
運営しているクリエイター

#恋愛

よしあし(詩)

よしあし(詩)

こっぴどく 貴方に
ふられたままの 私がいる

こっぱずかしく ひでるように
野暮ったいままの 私がいる

恋も愛もすべて
よしあしがあったの?

見抜ける能力が
欲しいと

よろずに
涙顔

がむしゃらに
くしゃみ

秘密(詩)

秘密(詩)

すんなりと くちびるから

もれた本性…

どこに 包み隠せるの?

引き出しとなる 逃げ道

用意しなくては

熱意 (詩)

熱意 (詩)

惜しみなく 絆(ほだ)されました

あなたの人格に

だからもう

気づいてください

澱み(よどみ)なく

あなたに惹かれているのです

【詩】はぐれたままの私

【詩】はぐれたままの私

発作的に
勾配(こうばい)の色が 差してきた
美化した想い出が 切なく現れ
いたたまれないほどの想像
あなたが好きだという稀な事実を
意識した

どんな月夜でも

いくつかの愛しい季節が

過ぎ去っても

あなたとの恋の夢を見て
出口の扉を開けずに
はぐれたままの私でいるの

【詩】【月光恋花】

【詩】【月光恋花】

紅い花びらに 

託す想いを伝えます

銀色をした露の雫たちが憧れる

おごそかに白く輝き放つ

月(あなた)だから

私はその優しい光に照らされ

静かに揺らいでいる

清く儚い一輪の花なのです…

愚かな花姿だと思ってください

あなたを見つめ続けることができた私は

嬉しくて 花びらいっぱいに
幸せを感じてゆく

せめて秘めやかに秘めやかに
美しく咲かせて

あなたが雲隠れした時

静かに散

もっとみる
【詩】【異次元】

【詩】【異次元】

幻覚の夢の色の花の種を蒔いた

あなたの中心点は ふところ深い

もし愛されたなら
慈しむ様な無条件な愛で
見返りを 期待されず
私に訪れる幸せを与えるだろうか…

もしも愛したなら
恵みの豊かさと
忍び寄ったゆとりの中で
あなたは足音立てず
くつろぎ涼むだろうか…

底無し気配のない私と

華々しく メルヘンな ままで…

【詩】【後回し】

【詩】【後回し】

愛の深さにうごめいて

不思議と悪い思惑もひしめきます
こんな私にした おおらかなあの人よ
なぜ 遠い距離感があるの

何も変わらない現実だけど
大切にしている彼女は
情が豊かな人でしょうね

「惚けなすッ」とあの人に
この前 口走った
せせこましい私

いつか ありがとうと言える日まで
その二人を見届けていたいの

感服の至りは
後回しにしてもいいですか?

【詩③】

【詩③】

白い小鳥

一方的に
不平等に
片思いが始まると息が苦しいよ
たぶん
私の心の下は
誰にも知られずに不安定感
あなたにも秘密に悟られなくて
赤色できらきら光る水面下

伝えれば楽になるだろうけど
ちょっと はにかんで
ちょっと 防備して
ちょっと 勇気なくて
ちょっと 拒絶反応
ほとんど足場が わからなくなって
逃げ迷う
白い小鳥に
なっていきそうです

【詩②】

【詩②】

偽りと呼ぶ

張りつめた雰囲気も

ウソの演技に宛てがう

彼無かりせば
自分はこのように掌を反らしていなかったのだろう