ぶんろく

聞き分けのない非生産的おっさん。東京由来。 基本、ふと頭に浮かんだ景色を文字に置き換え…

ぶんろく

聞き分けのない非生産的おっさん。東京由来。 基本、ふと頭に浮かんだ景色を文字に置き換えます。時々写真とか。 「王さまがいっぱい」シリーズをはじめ、読み遊んでいただければ幸い。 https://linktr.ee/Bunroku

マガジン

  • みとどけ日記(ゆくひと日記改め)

    じじいの身辺1メートル以内の日記

  • 本日の「読了」

    おっさんの読書感想文的なモノ。

  • King’sCafè ── 王さまがいっぱい2nd

    身の回りの物が王さまになったら、どのような王さまで、その国はどのような国で、人びとにはどのような暮らしが展開するのか。「その国の王さまは」ではじまる、ショートストリー68篇。

  • 妄想のパンドラ

    タイトル通り、妄想の函。

  • 水曜日のネコジャラシ。

    身の回りのいろいろなモノが王さまになった王国の物語「王さまがいっぱい」の入れ物でしたが、2021.08.04.をもって、全作品を有料マガジン[King’s Cafe 王さまがいっぱい]に移行。請うご購読。近々に別の作品を入れます。

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三が日の最終日、わたしは突然、発病した。 今日は5日。今は後遺症に悩んでいる。 散歩中にふと「あれ、あの人の名前なんだっけ?」と思ったのがきっかけだった。  クイ…

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ま、お互いさまなのだが、道行く人とすれ違いざま「この人はいったいナニモノなのか?」と思うことがある。人相風体が奇異でなくてもなんだか興味をそそられることが。  …

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その国の王さまは無料シールでした。  王国では、あらゆるものに[無料]と印字されたシールが貼ってあります。衣食住、生老病死、喜怒哀楽、ゆりかごから墓場まで[無料]で…

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学校を出て就職した某団体出版部。年が明けて卒業までの期間、バイトに来いということで出かけていった。正月早々の仕事は年賀状のあて名書き。手書きが当たり前の時代である。
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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.5/26

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2024.5/26

この10日余りで、母の反応にわずかだが、変化を感じる。ほんのわずかだが。
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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.5/24-25

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2024.5/24

こころの距離をおいて接するようにしても心けずられる。
母は移乗後、しばし放心状態──というより心を閉ざして無反応になる。
悪いことしているなぁ、と思う。

父も耳が遠いのか、私の質問に間書面から答えてこないことがあり、聞き直しを繰り返すうちに、詰問的になり、欲しい答えが聞ける頃にはなんだか無用に追いつめているようで心が削られている。

自分と言う異分子が父母の生活に入り込むこ

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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.5/22-23

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2024.05.22.

昨夜、ふたたびの「やめてよぉー」と言う、心のうちにとどめおけない叫びをあげてしまった。

就寝前のベッド移乗に行くと、母の声が玄関まで届いてきた。室内に入るとベッド横で二人してごそごそ。
「なにしてるの?」
「いや、ベッドに移そうかと」

父の気持ちはバカ息子にもわかる。バカ息子に朝晩来てもらうのは申し訳ないという優しさだということは。

けずられるなぁ。

メモ:スライ

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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.5/20-21

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2024.05.20.

なんでそうなるの? と思う。

何事もないだろうと思っていた昨夕──

午後のどこかの時点で母を車いすからソファに移動させた父。
夕飯時になって食卓の椅子へ戻そうとしてソファからずり落ち、立ち上がらせられなくなって、お呼びがかかる。
「そうなる前に言ってくれよ」と言う言葉を飲み込み、淡々と、つとめて淡々と、母を床からソファを経由して、車いすへ。

環境整備は短日でできるが

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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.05.19.

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当然のことながら、互いにリズムがつかめない。
今朝は「⚡⚡⚡」の幕開け。下り坂の天気のせいか?

どのみち看護師が来て処置があるのでそれまで放置。

で、看護師さんにもさんざん○×▽※◆

(;´д`)トホホ

ま、こんな日もあるさ。

午後になり点滴が終わるころには、別の人。

車いすへ移乗の際に一瞬だけムンク登場 ))>ロ<(( でしたが、あとは穏やかに。父に介助され

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ゆくひと日記(2024.05.18.)

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2024.05.18.

母の“被”介護生活が、いよいよ最終フェーズの入口の扉を開けた感がある。

在宅介護を支えてきた父も疲弊は否めず、それでも「最後まで在宅で」の意思も強く、これまで以上に、医療介護の介入及び、遅ればせながらバカ息子の関与を進めることとなりそうだ。

最終フェーズへの歩みは、数日前、「経口の飲食ができなくなった」と父の訴えから始まった。
 介助で入ったヘルパーさんの報告、さらに

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本日の「読了」

本日の「読了」

森永卓郎氏『ザイム真理教』(三五館シンシャ 2023)

奥付を見ると20刷!巷間、話題になっていないようにも思うけれど、読まれてますねェ。
 予算成立時に「国の借金がぁ」「国民一人当たり……」と報道するのは恒例行事だが、本書に提示の「連結貸借対照表」(58ページ)を掲載し、株主(国民)に(国の)決算書の読み解き方を専門家の分析を交えて載せるところはないよな。

私的には、アベノミクス、異次元緩和

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本日の「原付テケテケ散歩」

本日の「原付テケテケ散歩」

自宅から北へ向かい千葉街道に入り江戸川を越え、市川、本八幡、と進み、鬼越(おにごえ)で木下(きおろし)街道に。鎌ヶ谷を越え国道464に入り成田方面へ。
印旛沼の端っこを越えたあたりで左折してくねくねと進み、千葉県立暴走ではなく房総のむらにある風土記の丘を目指した。
片道52キロ、2時間30分ほどのテケテケ。
天気は良かったが、切る風はまだ冷たさを感じた。

お目当ての龍角寺101号墳を見た後、すぐ

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本日の「読了」

本日の「読了」

栗原康『超人ナイチンゲール』(医学書院 2023)

おもしろうござんした。

わたしはかねがね「介護はアート」だと言ってきたんだけど、本書の最後のほうに紹介されていたナイチンゲールの言葉に拍手。以下の言葉の看護を介護に変えても何の違和感もない。

「看護はひとつの芸術〔an art〕であり、それは実際的かつ科学的な、系統だった訓練を必要とする芸術である。
(出典はナイチンゲール著の「看護婦の訓練

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本日の「読了」

小沢慧一『南海トラフ地震の真実』(東京新聞 2023)

この時機に手にすることになったのは、図書館の予約順のめぐり合わせ。

読後感まとめ。
1)科学を装った「数字」を読む能力。
2)伝える力。
3)日本学術会議問題。
4)次は尾身茂氏のコロナ回顧録を読む。

南海トラフ地震は今後30年のあいだに起こる確率が80%と言われているけれど、確率もその確率計算の元となるデータもなにもかもが「?」であっ

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未知の病 カワバタ

未知の病 カワバタ

三が日の最終日、わたしは突然、発病した。
今日は5日。今は後遺症に悩んでいる。

散歩中にふと「あれ、あの人の名前なんだっけ?」と思ったのがきっかけだった。
 クイズやクロスワードに取り組んでいたわけではない。すぐに必要があるわけでもなく「そのうち」と思うものの、なぜそう思ったのかもわからず、かなり気持ち悪い。
 教科書にでてくるような有名人で、特徴的な顔や作品名も思いだせるのだが本人の名前がでて

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今朝のラムダ

今朝のラムダ

ま、お互いさまなのだが、道行く人とすれ違いざま「この人はいったいナニモノなのか?」と思うことがある。人相風体が奇異でなくてもなんだか興味をそそられることが。

 学校を出て小さな編集部に入りたての頃、先輩に連れられて取材に向かう際「タカハシ、いますれ違った人がナニモノなのか? 想像するんだよ。どこで生まれたとか、今の仕事はなにかとかね。そういうのもジャーナリストの訓練だ。あのおじさんが某国のスパイ

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その国の王さまは

その国の王さまは

その国の王さまは無料シールでした。
 王国では、あらゆるものに[無料]と印字されたシールが貼ってあります。衣食住、生老病死、喜怒哀楽、ゆりかごから墓場まで[無料]でした。おでこや肩口に無料シールを貼った老若男女とすれ違うこともあります。
 生活費のほとんどが無料ですが、王国の物価がほかの国に比べて安いわけではありません。[無料]シールを有効にするには、支払いのとき、王さまが発行する登録無料のカード

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その国の王さまは

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その国の王さまはドローンでした。
 身軽で器用で小回りの利く王さまで、朝な夕なに王国を隈なく見回り、人びとが暮らしに困っていないか、迷子はいないか、壊れた橋や道路はないか見守っています。
 空を見上げると、小さいドローンをたくさん引き連れている王さまの姿を見ることができます。
 王さまが、新しく生まれたドローンを連れて王国のあるべき姿を見せ、何を守るのかを教えているのです。照明を灯した夜間訓練は人

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