記事一覧
BUN-1グランプリ2024作戦会議その9
『猫を処方いたします』石田祥 PHP研究所
京都本大賞受賞で話題の本作。皆さんからお話をお聞きします。
内田剛さん
4月に第3弾まで出ていて、すでに相当動いている作品ですね。
私の中では、PHP文芸文庫というと、猫のイメージ。他にも猫のタイトルの作品はいくつかありますよね。その中でも、書店員としては、シリーズ三冊出ているこの作品がちょうど仕掛やすいと思います。これからは、きっと関西のみならず他
BUN-1グランプリ2024作戦会議その7
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生 河出書房新社
内田さん
多様性について考えさせらる本です。自分と違う考えを持っている人がいるんだということを学ばされます。
ぬいぐるみに話しかけるサークル”ヌイサー”の奇妙さがいいですね。
でも自分も男の子なのに子供の頃ぬいぐるみが大好きでした。親に「これは女の子のもの」と言われた記憶があるので、よくわかります。
普通ってなんだろう?と思ってしまいま
BUN-1グランプリ2024作戦会議その6
『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ 宝島社
この作戦会議も後半戦。またまた強力な作品を紹介いたします。
BUN-1グランプリのアドバイザー内田剛さんから
まずは、このインパクトあるジャケット!
私は普段はジャケ買いはあまりしないんですが、この、女性と真正面目があうジャケットには、ドキッとして手に取りました。
イラストは雪下まゆさんですよね。『傲慢と善良』辻村深月さん、『同志少女よ、敵を撃て』逢坂
BUN-1グランプリ2024作戦会議その5
『塞王の楯』今村翔吾 集英社
今回も超強力な作品です。
内田さん
今村翔吾さんはデビューした時からすでに凄かったですよね。
いまやもう大谷翔平か今村翔吾か、というくらい勢いがあります。そしてその凄まじい行動力。まさに「動くPOP」。すごいキャラクターの方ですね。
私が書店員時代もとてもお世話になりました。そしてそのパワーを作品からもらえます。
知ってましたか?今村さんは「天下取りの相」とも言
BUN-1グランプリ2024作戦会議その4
『水を縫う』寺地はるな 集英社
BUN-1事務局
本日は、寺地はるなさんの『水を縫う』
内田さんが大好きな作家です。
内田
ポプラ小説大賞を受賞した『ビオレタ』を読んだ時に、ほんとに驚きました。ついに自分が大好きな角田光代さんに追いつく作家が出た! と思いました。寺地さんは多作ですよね。作品が次々と出る方で、それもすごい。
寺地作品はいろんな人の悩みや境遇の人を描きながらも、必ず希望があると
BUN-1グランプリ2024作戦会議その3
『#真相をお話しします』結城真一郎 新潮社
本日は売れに売れているこの作品について、内田剛さんと新潮社三枝さんが作戦会議を開催しました。
内田
売れてますよね。しかもこれほど売れる理由がちゃんと思い浮かぶ本はない。他にこんな本は「成瀬は自分の信じた道をいく』くらいしか浮かばないほどです。
まず、これまであまり本を読んでいない人にも間違いなく面白く読んでいただける作品です。年齢、性別問わず。し
BUN-1グランプリ2024作戦会議その2
『むらさきのスカートの女』今村夏子 朝日新聞出版
第2回は、『むらさきのスカートの女』の魅力について書店員さん、朝日新聞出版の方々と語り合いました。物語にグイグイひきこまれながらも、なんとも不思議な読後感が残るこの小説。皆さんはどう読まれているのでしょうか。
朝日新聞出版 味岡さん
この作品はオードリーの若林さんがテレビやSNSでこの作品をとても面白いと言っていただいたことから、幅広く読んでい
BUN-1グランプリ2024作戦会議その1
ポプラ社さんと大田丸書店員で作戦会議!『お探し物は図書室まで』青山美智子さんの魅力を語る
BUN-1グランプリが他の文学賞とちょっと違うところ。それは各店の書店員が自分たちが推したい作家を頑張って売れば、それがそのままグランプリの票につながるという点です。つまり店員の推しで読者が買ってくれれば、グランプリにそのまま反映される賞なんです。
そこで、ノミネート時に各作品を推した店員と出版社担当者は
BUN-1グランプリ2024ノミネート作紹介⑨
『むらさきのスカートの女』今村夏子朝日新聞出版令和最初の芥川賞を受賞した不朽の名作
【書店員から、ここがおすすめ】
読後、自分を過信し周りが見えなくなってしまうことが怖くなる。 どうしてこんな話を作り出すことができるのかと、作家自身に興味が沸いた。 「なにこれ?」ともう一度読み返したくなった作品は、これ以外にまだ出会えておりません。
【出版社からひとこと】
芥川賞受賞後にもTikTokで大ブレ
BUN-1グランプリ2024ノミネート 作品紹介⑧
『水を縫う』寺地はるな 集英社子どもから大人まですべての人に贈る、清々しい家族小説
【書店員から、ここがおすすめ】
それぞれの章の語り手を担う登場人物たちは、皆違った悩みを抱えています。
寺地さんの温かく真っ直ぐな文章からは、彼らがひたむきに生きる様子がありありと伝わってきて、
現実を生きる人たちにも優しくなれるような気がします。
【出版社からひとこと】
「男なのに」「女らしく」「母親/父親だ
BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑦
『猫を処方いたします』石田祥 PHP研究所薬の代わりに処方されたのは本物の猫!? 話題のもふもふハートフルストーリー
【書店員から、ここがおすすめ】
出てくる猫たちがかわいくて、 「猫さえいればなんとかなる」という気持ちにさせてくれます。 この病院はいったい何なのか?不思議な院長と看護師の正体は? 謎めいた要素もあり、楽しめて癒される物語です。
【出版社からひとこと】
悩める患者達に本物の猫を
BUN-1グランプリ2024ノミネート作品紹介⑥
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生 河出書房新社もう笑ってごまかさなくていいよ。
【書店員から、ここがおすすめ】
読みながらぐるぐると考えずにはいられない作品。 どうか最後の一文まで読んで欲しい。 大丈夫?と聞かれて、大丈夫、と答えてしまうあなたへ。 この作品があなたという存在への肯定となることを祈って、推薦します。
【出版社からひとこと】
ノリでいってしまえばいいのかもしれないけど
BUN−1グランプリ2024ノミネート作紹介⑤
『#真相をお話しします』結城真一郎 新潮社【累計50万部】【本屋大賞ノミネート】
メディア騒然の超話題作、令和最強のミステリー‼
【書店員から、ここがおすすめ】
短編集なのですが、1冊を一気読みするくらい面白く、読みやすかったです。 どのお話も最後にゾクっとさせられましたが、 個人的に「ヤリモク」が一番ゾクっとさせられました。
【出版社からひとこと】
社会現象とも言える大ヒットとなった本書の最