【読書】反脆弱性[下]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
以下の本を読みました。
反脆弱性[下]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
著者は『ブラックスワン』でお馴染みの
ナシーム・ニコラス・タレブ氏です。
刻々と移り行き、予測が難しいこの世界で
不確実性を味方につける方法が学べます。
ここで言うブラックスワンとは
予測が難しく、影響が大きい出来事を指します。
大地震やパンデミックがまさにこれですね。
人間はこうしたブラックスワンを予測できないという前提に立つことがまずは重要かもしれません。
上巻の記事も以下にリンクを貼っておきます。
未来予測の罠
以下、本書の引用です。
「いちばんの間違いとは次のようなものだ。未来を想像してみなさいと言われると、私たちは現在を基準にし、未来予想を作り上げる。現在に新しい技術や製品、いわば もっともらしい ものをつけ加えて、過去の発展の延長線上を考えるわけだ。しかも、今の私たちの理想郷に従って社会を描くので、その大半は私たちの希望が占めている。」
確かに20年前に以下の状況を想像できた人がどれだけいるでしょうか?
◯1人一台、スマートフォンを手にしている
◯YouTuberという職業が存在する
◯在宅で仕事ができる
現在の延長線上にないものも10年後、20年後の世界には新たに生まれているわけです。
人口動態のような予測可能な数値とは違い
こうした予測ができない部分もあることをまずは認めないといけないですね。
変化が激しいからこそ、新たなものへの興味や好奇心は今後重要になるのでは?と思います。
好奇心があれば新しい物事も柔軟に受け入れることができます。こうした柔軟性があれば変化の激しい環境にも適応できそうですよね。
まずは新しいものが出てきた時に、興味を持ったり、試してみることが大切かもしれませんね。
最後に
本書の印象的だった部分を引用して終わります。
「より洗練されたタイプの合理主義を実現するための条件はたったひとつだ。すべてをわかっているわけではないという前提で行動することだ。」
自分の無知を認め、工夫を重ね、試し続けることが重要ということですかね。
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