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【読書】反脆弱性[上]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

以下の本を読みました。

反脆弱性[上]不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

著者は『ブラックスワン』でお馴染みの
ナシーム・ニコラス・タレブ氏です。

刻々と移り行き、予測が難しいこの世界で
不確実性を味方につける方法が学べます。

ここで言うブラックスワンとは
予測が難しく、影響が大きい出来事を指します。
大地震やパンデミックがまさにこれですね。

人間はこうしたブラックスワンを予測できないという前提に立つことがまずは重要かもしれません。

間違いを愛する

以下、本書の引用です。
「間違いを嫌う」状況ではなく、右側の「間違いを愛する」状況に身を置くべきだ。そのためには、間違いはしょっちゅう起こるが、一つひとつの害は小さいという状況を作ればいい。」

なるほど。
15年以上の長期のインデックス投資なんてこれに当てはまりそうですよね。

ドルコスト平均法でインデックス商品を積み立てていく場合、短期の値動きはあれど、長期で見ると複利で資産が増えていきますよね。

時折、暴落というブラックスワンに出くわしても、時間的な分散が効いているので致命傷にはなりません。

こういう仕組みに学べる部分はあるかもしれませんね。


実戦が発見を生む

以下、本書の引用です。
「単純明快な発見ほど、複雑な手法では見つけにくい」というシンプルで実用的な経験則を思いついた。えてして重大な発見は、実践を通じてしか得られない」

結局セレンディピティのような偶然の発見も机で頭を悩まして生まれたものではなく、実践中の手違いなどから生まれていたりします。

経験者ほど業界の常識に囚われていて実践が疎かになり、シンプルな解決法が出せなかったりします。意外とその道の初心者ほど良いアイデアを出せることがある理由は実践が伴うからかもしれませんね。

不確実性が高く予測ができない世界で生き抜くには、知識を蓄えることではなく、知識をどう実生活に落とし込むかが重要ということですかね。

最後に


著者の印象的な言葉を紹介して終わりたいと思います。

「ほかの人がもう知っていることの大部分は、学ぶ価値などない」

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