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読書日記『月の光 現代中国SFアンソロジー』(ケン・リュウ編、早川書房)
SFはあんまり読んだことないけれど、このアンソロジーはすごく面白かった!
SFって、こんなに多彩な作品があるんだな。私の心に寄り添うような、痛みを癒してくれるようなもの。
現代人が昔の中国にタイムスリップとか、始皇帝がゲーム大好きとか……え、こういう意図的な時代錯誤、めちゃ私好み。
かと思えば時代の流れに翻弄される人々に胸が痛くなったり。
ちょっとホラーっぽい作品は、衝撃的な展開……でも嫌いじゃな
読書日記『歌われなかった海賊へ』(逢坂冬馬、早川書房)
「エーデルヴァイス海賊団?ナチスへの抵抗組織だよね?それを題材にした小説なんて、珍しいかも…」
と、
軽い気持ちで読み始め、
重厚な内容に胸を突かれた。
他人を勝手にくくって自分の都合でラベリングして、分かった気になってないだろうか。
居心地の悪い真実を知らなかったことにして、都合のいい嘘に騙されたふりをしてないだろうか。
単純に善悪・白黒付けられない人間の生き様と、今にも繋がる問い。
作中で歌