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読書日記『呪いの都 平安京 呪詛・呪術・陰陽師』(繁田信一、吉川弘文館)

「2024年の大河は平安時代だし、何か読んでみるか」と、軽い気持ちで手に取った。
おどろおどろしいタイトルだけど、内容はいたって真面目。
「読みなおす日本史」シリーズの一冊で、読みやすかった。
平安時代の人々のメンタリティ、思考回路が少し理解できたかも。オープニングから引用されている呪詛事件の取り調べ記録、なかなか面白い。
印象に残ったのは、源氏物語でなぜ呪詛が出てこないのか、という箇所。
また、安倍晴明のライバルとして描かれることの多い蘆屋道満の実像についても触れられていて、これも興味深かった。

大河はドラマとして楽しむとして、歴史は歴史として、平安時代についてもっと知るのもいいかもな……。

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