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ぱるぱる/村山悠
2021年1月3日 15:10
私はときどき夫に短い手紙を書いて、それはきっと奪われた時間を取り戻そうとしているのだと感じる。夫はときどき私を傷つけて、ほんとうは ほんとうのことなんて知りたくない。風景だけが真実だ。いつか、寝ている夫の絵を描こう。そう思ったら生き続けられる気がする。
2019年3月9日 01:30
昨夜スマホで『パタリロ!』の無料版を読み漁っていたせいか、えらく寝起きが悪い。変な夢からなかなか抜け出せず、昼頃起きると、寝過ぎて頭が痛い。しばらく窓際に立って、明るい方に顔を向けておく。バナナと、夫がつくった焼き安納芋を食べ、焼き芋が喉につっかえそうなのでお湯を沸かし紅茶をいれる。スマホでTwitterを見ると、有名アナウンサーが本を紹介している。人生に退屈しないための話……気になって著
2020年9月2日 20:52
いいことがあった日、嫌なことがあって、誰にも必要とされていないと思った日世界は何も変わってない。素敵なものを見つけたとき、感じのいい人に出会ったとき、生きていてよかったような、生きていていいような気がする。大失敗して落ち込んだ日、帰ってしばらくしたら、なぜだか失敗したときのやり取りさえいとおしく思えてきた。世界は何も変わってない。何も変わっていないよ。
2020年9月13日 15:31
仕事がなくて、応募しても採用されず焦り、また応募するのも怖くおっくうになっていたことがある。あの時間はとても苦手だ。他の分野に応募して採用されても、今度はミスで辞めさせられないかとヒヤヒヤする。ちょっとずつ、慣れていけばいいのだとは思う。少しずつ慣れて、かつて自分が何年か社員をしていたときのような驕りを持たずにやっていく。必要とされ、仕事をこなしていても、いつしか驕り高ぶり、惰
2015年7月13日 23:54
誕生日おめでとう。君の人生がいつも希望で輝いていますように昔話にあるように、希望っていうのは、すべて失ってしまったあとに出てくる何もなくなってしまったときに、外に出るとキラキラキラキラして落ちているすれ違う人だったり、鳥だったり、声だったり、トマトだったり、トイレだったり人からもらうものではなくてささいなこと下らないこと笑えることほんのささいなことで笑えて、それを伝え