オルタネート|加藤シゲアキ あらすじと感想
こんにちは!社会人になってから、読書が趣味のYasuです。
小説は芥川賞、直木賞、本屋大賞など賞を取った作品を中心に読んでいます。(ミーハーですみません)
今日、加藤シゲアキさんの『オルタネート』を読了しましたので、
作品のあらすじと感想を書いていこうと思います。
最初に簡単な自己紹介をさせて下さい。
筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
出身大学はMARCHレベル。
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
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オルタネート|加藤シゲアキ あらすじと感想
『オルタネート』は、昨年11月に発売された長編小説です。
著者の加藤シゲアキさんはジャニーズグループ、NEWSでも活躍されているタレントさんですね。
2012年に『ピンクとグレー』で作家デビューし、こちらが5作目の長編小説となります。
最近では第164回の直木賞候補にノミネートされ、注目を集めていましたね!
残念ながら直木賞は逃してしまったものの、選考委員からは、
「面白くて個人的には非常に推した。青春小説として非常によく書けている。」
などポジティブな意見が多数寄せられた注目作です。
驚くべきことに、「直木賞」の他に、一般層ウケが重視される
「2021年本屋大賞」にもノミネートされました。
快挙ですね!
賞にノミネートされた作品を中心に読んでいる私としては、読まずにはいられない作品でした!
早速あらすじ書いてみます。
あらすじ
オルタネート(alternate)とは「交互に起こる」、「互い違いになる」の
意味。
この物語では高校生限定のマッチングアプリの名称になっています。
全国で普及され、ほとんどの高校生が使用する必須アプリです。
使い方はいたって簡単。
見知らぬ人でもフロウすれば、メッセージのやり取りができ、新たな出会いに繋がります。
この物語は東京の円明学園高校を舞台に、以下の3名のメインキャラクターの視点で繰り広げられていきます。
新見蓉(にいみ いるる)
・円明学園高校の3年生で、調理部の部長
・過去のトラウマからオルタネートはダウンロードしていない
伴凪津(ばんなづ)
・円明学園高校1年生
・オルタネート信者。AIが遺伝子レベルで相性の良い相手を見つけてくれる「ジーンマッチ」という機能に可能性を感じる。
楤尚志(たらおか なおし)
・大阪の高校を中退し、同級生を探しに単身上京する。
・高校を中退したせいでオルタネートは使用不可。
オルタネートの是非、使用用途は様々です。
蓉(いるる)のように個人情報漏洩の観点から、オルタネートを始めない女子高生もいれば、凪津(なづ)のように、AIを用いた機能に可能性を感じる人もいます。
彼女、彼らの人生はオルタネートのアプリをきっかけに、少しずつ近づいていきます。
次世代マッチングアプリがもたらす衝撃の結末とは?
私の感想
まず最初の感想として、「設定が面白い!」と思いました。
マッチングアプリをトピックとした本は初めて読みましたし、
そこに青春物語が融合することで、ドキドキ・ハラハラします。
その後の展開に目が離せず、一息で読んでしまいました。
一風変わった青春物語で、恋愛小説に飽きてしまったという方におすすめしたい作品です。
また、AIが遺伝子レベルで相性の良い相手を見つけてくれる「ジーンマッチ」という機能面白くないですか?
AIが判定してくれる理想の相手がどんな人か会ってみたいものですね。
一方で現実的に考えると、自分の遺伝子、検索履歴、趣味趣向などが機械に全て支配されてしまうのは怖いですね。
高校生内で自分のうわさが一気に拡散されてしまうという危険性があります。
新しい可能性を感じながらも、このアプリの反対派、蓉(いるる)の気持ちも理解できてしまうのではないでしょうか。
単純なアオハル物語ではなく、新たな人間関係の作り方や、
AIの可能性と危険性など、色々と考えてしまう小説でした。
最後に
今回は直木賞候補にもノミネートされました加藤シゲアキさんの注目作、『オルタネート』について紹介しました。
新しさと初々しさのある小説ですね。
皆さんはオルタネートあったら使ってみたいですか?
ぜひコメント下さい!
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