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映画感想文『トゥ・クール・トゥ・キル~殺せない殺し屋~』、アレンジ元『ザ・マジックアワー』との比較
中国で2022年の中国映画興行収入ランキングで3位となる大ヒットを記録した『トゥ・クール・トゥ・キル~殺せない殺し屋~ (以下 : トゥ・クール・トゥ・キル)』を見てきた。本作のリメイク元である三谷幸喜作品『ザ・マジックアワー』についても予め視聴した上で、両者の違いを脚本・演技・演出の3点で比較する。
◆映画情報《ザ・マジックアワー》
《トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋》
・映画公
映画感想文『聖地には蜘蛛が巣を張る』
今年日本で公開された『聖地には蜘蛛が巣を張る』、個人的には前評判通り見応えがある映画だったため2回鑑賞。
今回は1回目見た際の全体的な印象、2回見た上で画面内の表現を意識した感想の2つに分けて書いていく。
■映画情報◆基本情報
◆ストーリー
◆ポイント
実際に起きた殺人事件を元に作成したイラン社会を反映させた作品。
■感想◆全体的な感想
・ストーリー
ストーリーは社会派サスペ
『生きる(1952)』感想と『生きる-LIVING(2022)』を見るポイントを考える
※トップ画像はAmazon Videoから
◆個人的な前置き 今年3/31から日本国内で黒澤明監督の『生きる』を基にしたオリヴァー・ハーマナス監督の『生きる-LIVING』が公開される。
『生きる-LIVING』についてはアカデミー賞やゴールデングローブ賞といった場で高い評価を受けているため興味を持った。原作の『生きる』については黒澤映画はまだ時代劇ものしか見ていないため、これを機に見てみよ
『スペンサー ダイアナの決意』感想
トップ画像は公式HPから
■映画情報・基本情報
・ストーリー
■高く評価できる点◆演技
ダイアナを演じるクリステン・スチュワートは本年度アカデミー賞受賞作にノミネートされており、公式HPや映画館で配布されているポスターでも強調されている。
映画内では喜怒哀楽の全てを表現する必要があったが、いずれも自然でその評価も納得の演技をしていた。"怒"や"哀"が目立つ映画ではあるが、だからこそ時
『グランド・ブダペスト・ホテル』と『フレンチ・ディスパッチ』を比較した感想
上の画像はサーチライト・ピクチャーズYoutubeチャンネルの予告編から
・個人的な背景 今年日本でも公開された『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(以下 フレンチ・ディスパッチ)』が非常に好みだったため、同じくウェス・アンダーソン(以下 ウェス)作品の『グランド・ブダペスト・ホテル』を視聴した。『フレンチ・ディスパッチ』同様に好みの映画で今後もウェス作品を見て
『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』感想
《映画の内容》
公開 2020年
配給 パルコ
監督 ルーク・ホランド
大まかな内容はポスターや公式HPの導入で全て網羅されている。
幼少期にナチスドイツの行いに加担(あるいは黙認)していた人々が周りで起こったことを当時どのような思いで受け止め、現在はその出来事と当時の自分についてどう考えているか証言を集めた映画。ナチ政権の樹立から終戦まで簡単な解説を添えつつ、時系列順に起きたことに対する
B級・Z級映画感想詰め合わせ
PCフォルダの中にあったジャンルや出来栄えはごちゃ混ぜのB級・Z級映画の感想です。保険を掛けますが酒飲みながら見てそのままの勢いで書いたものが大半です。
・『ムービー43』2013年 ピーター・ファレリー 他 オムニバス形式のコメディで演技と映像の質は高いが全体通して評価できる点はそのくらいしかない。
コメディとして笑える部分もあるが、大半を占める下品または不快な部分で打ち消している。初め
『第50回全国高校野球選手権大会 青春』感想
《映画の内容》
公開 1968年
配給 日活
監督 市川崑
キャスト 1968年全国の高校野球球児、および関係諸氏
第50回全国高校野球選手権大会を通じて日本人がどのように夏の甲子園に関わって熱中しているのかを描いたドキュメンタリー作品。
《映画の特徴》 第50回大会だけではなくそこにたどり着くまでの練習や予選、それまで行われてきた大会の歴史についても触れられている。また、選手や監督だけでは
『メジャーリーグをぶっ飛ばせ!』感想
《映画情報》公開 1992年
時間 108分
配給 東北新社
監督 トミー・リー・ウォーレス
これらの情報はVHSのパッケージに基づくものであり、IMDdのものとは異なる。補足するとこの映画はテレビ映画であり、アメリカでも映画館での上映はされていない。
《あらすじ》 マリナーズのベテラン選手兼任監督スパーキーは思わぬ形でケガをしてチームを追い出された上に破産して全てを失う。そんな彼のも
国立映画アーカイブ 上映企画感想
タイトルの通り国立映画アーカイブへ2022年3月27日に行ってきたので、上映企画で上映された映画を中心に感想を整理します。タイトルの上にある写真は外から撮影したものです。
国立映画アーカイブとは? 東京都文京区にある日本で唯一の国立映画専門機関でホームページには以下のような説明が書かれています。
引用元 2022.4.1.21:40 国立映画アーカイブ 概要
映画や関連する資料の保存、展
『夜空に星のあるように』感想
《映画に関する情報》
本作は後に「麦の穂をゆらす風」と「麦の穂をゆらす風」の2作でカンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)を受賞したケン・ローチ監督のデビュー作。
ロンドンに生まれたジョイを中心に当時のイギリスの労働者階級の様子を描いている。ジョイは一度泥棒で生計を立てている男性のトムと結婚して子供を持つが、肉体的にも精神的にもジョイへ苦痛を与えて関係がうまくいかずトムは泥棒で逮捕される。