北原有(Alu Kitahara)

短歌と俳句が好き。あと、薬研なんこつが好きです。

北原有(Alu Kitahara)

短歌と俳句が好き。あと、薬研なんこつが好きです。

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固定された記事

もの書く筋肉をつけたい

こんばんは、北原有(きたはら ある)と申します。今日からnoteを始めていきたいと思っています。始めようと思ったきっかけと、現時点でnoteをどの様に使っていこうと考えて…

第6回毎月短歌 北原有選評

2024年の自選 【特選】 家系図の最後をかざるわたくしは進化の大樹の美しい枝/水の眠り 家系図と大樹の枝を重ねる喩えが面白い。 苦しさが美しさになるのが、文芸の良い…

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第5回毎月短歌 北原有選

あけましておめでとうございます。 北原有です。 今年もよろしくお願いします。 選評記事を投稿するのが遅くなり、申し訳ございません。 前回選者を担当した際の基準から…

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第3回AI歌壇 北原有 選

こんにちは、北原有です。 沢山のご応募ありがとうございました。 皆さんの短歌を読めてとても嬉しかったです。嬉しかったのと同時に本気で選をするぞ!と心がけました。 …

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これから「エモい」はどこに行くのか

(多くの方から感想がいただけたらと思い、私のブログ『小麦粉惑星』より転載しました。ご了承ください。) 「エモい」という言葉がわからない、なかなか馴染めずにいるとい…

【感想】『明日また電話するよ』 (山本直樹)

ショートカットの女の子に対して、僕は恐いなと思うことがある。 自由で、何処にだって行ってしまいそうな気がするからだ。 嫌だったこと、苛ついたこと、もう好きじゃ…

まだ吸える煙草が道に春の昼

なにかからあなたを守るものになる蝶の鱗粉みたいな男

何度でも生まれなおそう鶯谷猥雑なネオンで僕ら

君といる未来が良いな今よりもガソリン代が上がるとしても

もの書く筋肉をつけたい

もの書く筋肉をつけたい

こんばんは、北原有(きたはら ある)と申します。今日からnoteを始めていきたいと思っています。始めようと思ったきっかけと、現時点でnoteをどの様に使っていこうと考えているかを今回書いていこうと思います。

noteを始めるきっかけ私は現在、はてなブログにて "小麦粉惑星"というブログを持っています。

その内容は、私の日記や思いつき、触れてみた作品の感想、創作など、かなり多岐にわたるものになり

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第6回毎月短歌 北原有選評

第6回毎月短歌 北原有選評

2024年の自選

【特選】

家系図の最後をかざるわたくしは進化の大樹の美しい枝/水の眠り

家系図と大樹の枝を重ねる喩えが面白い。
苦しさが美しさになるのが、文芸の良いところ。歌がのびのびとしていて、読者を昂揚させる。「進化の」という語の選択がポイントになっているのかな、と評を書いていて思う。

眠る城茨で囲う魔法めくフィルタリングを子の端末へ/和泉瑠璃

フィルタリング、懐かしいなーと勝手に

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第5回毎月短歌 北原有選

第5回毎月短歌 北原有選

あけましておめでとうございます。
北原有です。
今年もよろしくお願いします。
選評記事を投稿するのが遅くなり、申し訳ございません。

前回選者を担当した際の基準から変えずに選を行いました。
どのような基準で選をしたのか明記いたします。
・特選、秀作、佳作の3つの賞を設け、特選と秀作に選評を書きました。

・読んでいて特にグッときた作品を選んでいます。韻律の気持ちよさ、新しい視点がある、語の選択が面

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第3回AI歌壇 北原有 選

第3回AI歌壇 北原有 選

こんにちは、北原有です。
沢山のご応募ありがとうございました。
皆さんの短歌を読めてとても嬉しかったです。嬉しかったのと同時に本気で選をするぞ!と心がけました。
どのような基準で選をしたのか明記いたします。

・特選、秀作、佳作の3つの賞を設け、特選と秀作に選評を書きました。

・読んでいて特にグッときた作品を選んでいます。韻律の気持ちよさ、新しい視点がある、語の選択が面白い、エピソードを上手くア

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これから「エモい」はどこに行くのか

これから「エモい」はどこに行くのか

(多くの方から感想がいただけたらと思い、私のブログ『小麦粉惑星』より転載しました。ご了承ください。)

「エモい」という言葉がわからない、なかなか馴染めずにいるという話を以前ブログに書いた。

この記事を書いてから、そろそろ1年半が経とうとしている。言葉への抵抗感は徐々に薄れ、自ら進んで使いはしないが、かなり理解を深め、わざわざ距離をとることはしなくなった。

言葉を尽くすことは大切だけれど、決し

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【感想】『明日また電話するよ』 (山本直樹)

【感想】『明日また電話するよ』 (山本直樹)

ショートカットの女の子に対して、僕は恐いなと思うことがある。

自由で、何処にだって行ってしまいそうな気がするからだ。

嫌だったこと、苛ついたこと、もう好きじゃなくなったこと、何の種明かしをしないで消えていってしまう。なんとなく、そんな気がしてならないのだ。

「明日また、電話するよ」

君は何処に向けて、言葉を発しているのだろう。

なにかからあなたを守るものになる蝶の鱗粉みたいな男

何度でも生まれなおそう鶯谷猥雑なネオンで僕ら

君といる未来が良いな今よりもガソリン代が上がるとしても