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#離婚
【35話】離婚への道「リスクを恐れず家を出よう」
一時は浮気相手の元へ走る思いもあったが、ゆっくり静かに火照りは冷めてきた。かと言って、この時点で夫と再び仲良しになり、人生を一緒に歩む自信もなかった。
昼間は間借りしているオフィスが唯一私の自由な居場所。そこは生活拠点ではないが、家に戻れば彼の支配圏となる。忙しいわけでもないのにオフィスに居る時間は長くなり、夕食も一人で机に向かってスナックを食べる毎日。ゴミ箱にはスナックの袋がいつも満杯になって
【33話】ハート爆発ーー夢のような不倫旅行
ついに彼が来る! 8時間もかけて私に会いに来てくれる。朝からドキドキしていた。このドキドキを夫に気づかれないようにしなければと抑えようとても、時間が迫るにつれてだんだん鼓動が激しくなる。旅行準備は万全。後は家を出るだけ。 この朝、さすがに夫と目を合わせられなかった。
小さな事でも証拠探しに抜かりない、私のプライベートを執拗に追い回すタイプの夫にバレずに果たして不倫旅行はできるのか、、、予約してい
【21話】何でもしてくれるーーでも何もさせてくれない夫「それって幸せなの」?
人から「新婚生活はどんな感じ」?と聞かれる事が多かった。私の答えは、「楽だよ。料理をしない、片付けもしない、掃除をしない、洗濯をしないの「しない」尽くしなんだ」。「だったら、全ての時間は自分のために使えるの? 羨ましい」と言われた。友達は子育てや主婦の仕事で相当忙しい毎日を送っていた。ーー確かにそう。全ての時間は仕事に費やす事ができる。
でもそれは私の意思ではない。言い換えれば、生活をコントロー
【23話】豪華クルーズ三昧なのに盛り上がらないーーなぜ?
「そうだ、新婚旅行に行こう!」夫は早速、大好きなクルーズ旅行のプランを立て始めていた。そういえば私たちは何年もバケーションを取ってなかったし週末も(私の都合で)遊んであげれなかったので、夫は上機嫌だ。フリーランスになった以上、夫との時間が取れるし、もう広告主のことを心配せずに思い切り遊べるんだ。これで夫婦関係が改善されると期待した。
私達は遅い新婚旅行に出かけた。美しい海を見渡しながらトロピカル
【31話】夫に支配されていた「生活圏」から脱出する
そんな時通訳アテンドとしての長期出張は私にとって好都合だった。フリーランスになって始めての大きな収入となり、夫に支配されていた箱から自由な気持ちが蘇ってきた。「経済的自立」は私にとって最も必要なものだった。
私の仕事は「タービントップ」と呼ばれる、パワープラント(発電所)の要のタービンを取り付ける日本からの監督でエンジニアの付き添いだ。日本の大企業から派遣されるエンジニア達はほとんど英語が皆無で