マガジンのカバー画像

雑記集

574
雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

都市を於いて

都市を於いて

東京を騒々しいとか落ち着きがないとかごみごみしているとか思わない人があったとしたら、その人はそれよりももっと騒がしくてごみごみしていてスピードがあって落ち着きのない環境からやってきた人かもしれない。私にとっては東京のイメージは人が多くて騒がしくて落ち着きがないものだけれど、その方向にもっと騒がしいところから来た人にとっては、なんてシッポリしているところなんだろうと思うのも無理ないかもしれない。

もっとみる
学び合うということ

学び合うということ

「ほぼ日手帳」を売っている「ほぼ日」という会社があります。そのホームページに相当する「ほぼ日刊イトイ新聞」を拝見していますと、いかに、組織のみなさまが、自由な発想で、めいめいが考えたことにチャレンジしているかがとてもよく伝わってきます。その雰囲気って、「学校」のそれに似ているのだと思うと、とても納得がいきます。その雰囲気を、会社として醸し出しているのって、珍しい、なかなかないケースなんじゃないかな

もっとみる
昨年の紅茶、今年のコーヒー

昨年の紅茶、今年のコーヒー

手帳に日記を書くようになって、まる一年半くらい経ちます。「ほぼ日5年手帳」というのをつかっていまして、昨年の同じ日付の日記が、今年書こうとしているスペースのうえに自然にやってくるレイアウトになっています。それを見て、気付くことがしょっちゅうあります。

去年起きたことがらから、日常の中で起きたちょっと不思議な共通点といいますか、何かのヒントになりそうなちょっとしたことをきちんと回収できるように

もっとみる
世界をうろつく好奇心

世界をうろつく好奇心

無駄なことが好きでして、いまも幼少期も思春期もずっとそんなことをやってきたような気がします。

少年時代に夢中になったブラックバスのルアー釣りも、釣ったら逃がしてしまう釣りです。食べるために、生きるために必要かと言われれば、そうでもなさそうに見えます。実際、成長するにつれて、学校を卒業して仕事についたり興味・関心の世界が広がったりするにつれて、だんだん釣りに行く頻度は減って行き、今ではほとんど

もっとみる
ロングスケール

ロングスケール

もっと馬鹿になりたいと願うことがあります。

いいえ、現に、私は相当の馬鹿者ですし、かなり愚かな、自分を貧相にする吝嗇家だとも思います。自分だけならまだしも、人にまでその影を落としているかもしれません。そうだとしたら、私の周りにい続けてくれている人には申し訳ない。誰もいなくなる前に悔い改めたほうがよいことが、私にはあるかもしれません。

それでも、もっと馬鹿になりたいというのは、突き抜けたいと

もっとみる
からだに、こころに服を着せて

からだに、こころに服を着せて

「それは仕方ないよねぇ」という理由で、入っていた予定が「なくならねぇかな」なんて思ってしまうことがあります。

私は予定を入れるのが好きではありません。予定を入れること自体に好きとか嫌いとかいう感情を抱くのなんてなにかがおかしいともおもいます。そう、すこし、私はおかしいのかもしれません。

予定があると、その予定をまっとうするためにじぶんをコントロールしていカニャなりません。それって、私に

もっとみる
アンドロイドいかがですか

アンドロイドいかがですか

風邪をひかない身体。これ、この世で私が最もほしいもののひとつかもしれません。いっつも万全でいられたらいいのに。

かといって、からだを完璧なアンドロイドにいれかえられます、お代もいただきません、あなた、どうしますか? と訊かれたら、持ち前の優柔不断を存分に発揮しまくって私は悩んでしまうかもしれません。体調管理失敗のリスクからそんな形で逃れることは、なんとなく、私の生きるルールに違反するのではな

もっとみる
おなかのへる意味

おなかのへる意味

生きる意味はなにか? と問われて、ちゃんと答えられたらすごい。でも、すらすらと流暢に答えられなくたっていいと思う。

生きる意味に正解があったら、おもしろくない。その正解に向かうことを強制されたんじゃ、「意味の奴隷」じゃないか。

意味なんてない、なんて簡単に言い切るのもつまらない。あなただけの答えを聞かせてほしい。見せてほしい。感じさせてほしい。これは、じぶんに対するメッセージでもある。

もっとみる
奥行きへのアクセス

奥行きへのアクセス

私はじぶんの住む地域の、ある公共施設で働いています。そこを、たくさんの市民の人たちが利用します。

たくさんの人といっても、決まった顔ぶれともいえます。新規に参入して、市民活動をする人としてそこに根付く人はごく一部です。

一方で、すでに何かしらのグループ活動をしている人たちは、じぶんたちの高齢化に悩みがちでもあります。新規会員があらわれてくれない、と。それなのに、ひとり、またひとりと、健

もっとみる
勝敗のグラデーション

勝敗のグラデーション

南アフリカ、強かったですね。

日本が完膚なきまでにねじ伏せられたとも思いません。南アフリカも、完璧な試合をしてみせたのとは違うと感じました。両者がどろどろになりながらぶつかりあった試合だったように思います。身体の芯のつよさ、「猛牛力」みたいなものにおいて、日本を上回っていたなぁと感じました。そして、強烈な突進力だけじゃなく、ひらりくるりと俊敏なキレも見せていた。少しでも日本がすきま、ゆるみ・

もっとみる
出会いの相違

出会いの相違

こんなにラグビーの試合に視線を注ぐじぶんがいるなんてことに、かつての私なら驚くことと思います。試合をみてみて、「おもしろい」とひとたび思えば、その対象に視線を注ぐじぶんはなにも不思議な存在じゃなくなります。「へぇ、しらなかった、こんなおもしろいんだ」と思ったときの発見のよろこびは、忘れたくないですね。

純朴に感動したかのようなことをいっておきながら、いつまでこの新鮮な驚きを持ち続けていられる

もっとみる
バーチャルじぶん企画会議

バーチャルじぶん企画会議

予定を決めてしまうのをいやだなと思うことがあります。そんなことばっかりです。じぶんに思いもしないようなドキドキワクワクの未来が外からやってくる、もらたされるようなことにすがるなんてとてもあほらしいことですし愚かかもしれませんが、じぶんのちんけな想像力では、その時点のちんけさでは至りようのない未来がじぶんにあるような気がしてしまうのが、いかに私がちんけで未熟な想像力しか持ち合わせていないかを物語って

もっとみる
おとといのあさってはグレープフルーツ

おとといのあさってはグレープフルーツ

だれかとだれかの幸せがぶつかるから、みんながみんな幸せというふうにはなかなかならないんだろうか。その原因は、じぶんは幸せだとなかなか思えない人にあるんだろうか。その人の価値観、思い方、考え方がおかしいのだろうか。それを正せばいいのだろうか。そんなこと、許されるのだろうか。

外からやってくる話に流されてはいけないような気がする。でも、外からやってくる話に「乗る」も「乗らない」もじぶんである。そ

もっとみる
画面の前のニワカ

画面の前のニワカ

ラグビーの観戦をしたことがありませんでしたが、先日のスコットランドと日本の試合は画面で観る機会がありました。観ていると、あれ、おもしろいかも、これ、スリリングで興奮するかも! という気持ちになり、前半終了までと後半の一部を見守りました。

細かいルールを私は知りませんが、「前に投げたり落としたりせずに、敵の守る陣地に引かれた線の向こうにボールを運ぶ」程度のざっくりしたわずかな知識でもじゅうぶん

もっとみる