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足りない「なにか」を深堀りして再確認した、ライターの現在地点~歯を食いしばって食らいつく覚悟を!「悔しい」をバネに再起した話

こんにちは、水無瀬あずさです。

気づけば7月も残すところ数日。ワタシは一体なにをしていたのかと時間の経過の早さに恐怖心を覚えつつ、何だかんだ悩み苦しんだ一ヶ月だったなあと感じている今日このごろです。つらいぜ。

ということでまあ、始めてから2年7ヶ月が経過したライター業(最近「Webライター」より「ライター」のほうが好き)、一言で言って悩んでいます。伸び悩んでいる。もっと正確に言うと、自分に「なにか」が足りないと感じている。でもそれが何なのか分からず、言語化もできず、あまりにももやもやしているので悩んでいるのです。それさえ分かれば、頑張って手を伸ばすのになァ。

私に足りないであろう「なにか」は、おそらく仕事をするうえで絶対に必要なものではなくて、無くても普通に仕事ができるものなんですよ。実際に私、いま普通に仕事できているし。ただ、きっとその「なにか」があれば、私のフリーランスとしての仕事が今よりもっとイージーモードになって、AI人材としてのレベルがガツンと上がって、かつライターとしてクライアントに提供できる価値のレベルもガッツガツに上がる、気がするんです。そう、そういう意味でやっぱり、今の私には「なにか」が確実に欠けている。

「なにか」が何なのか、その答えはまだ出ていません。でもここ一ヶ月ずっとそれが釈然としなくてモヤモヤしていて、なんかもう辛いのです。出口が見えなくて彷徨っている感じがしんどい。ということで今回のnoteで、私が今抱えているモヤモヤを言語化し、ライターである自分の現在位置について改めて整理してみようと思いました。

フリーランスって働き方は十人十色、人それぞれ悩みがあるとは思いますが、私みたいにめんどくさいモヤモヤを抱えている人ももしかしているのかな。いるといいな。そんなことを考えながら、浮いて沈みながら、今回のnoteスタートです。


「なにか」が足りない、という焦燥感

ライターを始めて2年7ヶ月目ですが、今までにクライアントから強くお叱りを受けたり、大きな手直しを食らったりしたことがありません。もちろん「レギュレーションから少し外れています」「内容が難しすぎるのでもう少し簡単に」「他の記事とトンマナを合わせて」といった注意を受けたことはありますが、文章や内容に関して注意されたり手痛いフィードバックを受けたことがなく、これは個人的にちょっとした自慢です。おそらく私の文章力はどこに行ってもそこそこ及第点なんだろうなと自覚しています。

これまでに私がお仕事を受けてきたクライアント様って、「ここはどうしても注意しておかないと今後の仕事に支障が出る」というような大きな修正以外は、基本的にフィードバックとかしてくれません。皆さんおそらくお忙しいので、自分で簡単に直せるところはさっと手直ししてアップされているんだと思います。学校じゃないんでね、そのへんシビアです。だから私としては、アップされたコンテンツを見て、「ああここが直されているな」ってことをひっそり理解し、「じゃあこういうところを直さなければ」と自分の中で軌道修正をはかってきました。

初心者ライターさんの投稿などを見ていると、「クライアント様のフィードバックをたくさん食らって泣」という声を目にしますが、フィードバックをもらえるって非常に手厚いことだと思います。だってわざわざそのために時間を割いてくれているってことだから。ありがたいことですよね。あ、ちなみに私は凹むからそんなにフィードバックされたくありません(どっちやねん)。

で、今やっている技術系の記事も例によってフィードバックとかはほとんどないのですが、アップされる記事を見るとね。「ん?私こんなん書いたっけな・・・?」と思うことが、多々あるのです。多々。そこにね、凹むわけですよ・・・。

「ここを直してください」と言われたわけじゃないし、「もっとこうしてくれないと!」と注意を受けたわけでもない。むしろ「いつも素敵な記事をありがとうございます」ととても褒めていただけます。嬉しい。だけど、その割にかなり直されてますけど?全然違うものになってませんか、いいんですか?とね、だんだん自信がなくなってくるわけです。

たぶん「なにか」が足りていない。足りないから、本来であれば届かなければいけないところまで手が届いていない。それがとても悔しい。いつからか、そんなふうに感じるようになりました。

ゼロからコンテンツを生み出す価値

ビジネスの世界では、ゼロベースからモノを生み出す「0→1」フェーズ、今あるものを進化させる「1→10」フェーズ、より高い価値を付加させる「10→100」フェーズなんて考え方があります。

ライターの仕事も、「0→1」と「1→10」の仕事に分けられると考えます。たとえば一般的なSEO記事って「1→10」の仕事で、何でかっていうとお手本になるコンテンツがすでにあるから。世の中にすでにあるものを、視点や切り口を変えて展開するのがSEO記事です。でライターの主観で作られるコラム記事、取材やインタビューによって作られる記事は、「0→1」、もっといえば「0→10」にするのが仕事。見本となる記事があったとしても、結局は自分の主観や視点で独自のコンテンツをゼロから組み上げつつ、さらなる新しい価値も付加していかなければいけません。

まさに今私が直面している仕事は取材記事。映像データを基に音声を起こし、それをコンテンツに作り変えるというものです。私自身は「0→10」で仕事をしているつもりだったけど、たくさん修正されているところを見るに、おそらくクライアント的には「0→3」ぐらいなんだろうと予想できます。10までは行っていないけど、「まあベースは出来ているし、注意するほどではないか」みたいな感じ。やはりあと一歩、いや二歩三歩、足りない・・・。

でも凹みつつも自負はあって、そもそも音声データの元になっているのは内容が非常に難しい技術カンファレンス。主にAI分野。知識が全くない人が聞いたらちんぷんかんぷん、おそらく何を言っているか理解できないレベルの内容です。現役エンジニアの私ですら「むむむ難しひ・・・」って毎回涙ぐみながら作業しています。そんな難しい内容をまず「0→1」にするのって、想像しているよりかなり大変。頼みのChatGPTも、そこまで使い物になりません。つまりライターなら誰でもできるって仕事ではないんですよね。

クライアント的にはおそらく、私がゼロから「コンテンツがある」状態までは持って行けているから、たとえ納品物に手直しが多かったとしてもそこまで文句はないということなんだろう。「0→10」を目指していても、私にはまだ「0→1」の価値しかない。頑張ってもおそらく「0→3」ぐらい。悔しいけれど、それが現時点での私の評価なんだろうなと思います。何もかもが不甲斐なく、悔しい。

プロのライターとして今後も活動していくなら、クライアントからの手直しの部分を極力減らしていかなければいけません。でもどうすればいいのかなあ・・・。私に足りない「なにか」が分かれば、そこももっと明確になっていくのかもしれませんが。

ただ、ここずっと感じていたモヤモヤを言語化できたので、眼の前にある課題は見えてきたような気がします。この「悔しい」の気持ちをバネに、チクショオォォ!って這い上がらなければ。結局のところ、ワンステップ上がるためには歯を食いしばって食らいつくしかないんですよね。

ライター3年め、いま課題と感じていること

「0→1」の価値しかない私が、いまのお仕事で特に課題と感じているところをまとめてみました。一つ一つ見直し、向上させていくしか、たぶん打開策はないんだろうなあ。

技術的な知識不足

技術系の記事に必要なのは、とにかく知識です。専門用語が出てくるたびに「なにそれ、どういう意味?」から入っていたのでは、コンテキストを深く理解することが出来ないのです。今は特にAI系の技術に関する内容が多いので、この辺の知識を深めていかなければいけません。ただChatGPTのおかげで、専門用語の理解は格段に早くなりました。

とはいえ、こういう専門的な知識って本やWebコンテンツを読んだところで頭に入ってこないんですよね。難しすぎて眠くなっちゃうし。もう仕事で場当たり的に覚えていくしか方法はないのかなあと思ったりしています。

現状、凹みながらも必死に食らいついている状況なので、少しずつ単語の意味が理解できるようになってきたのは喜ばしいことかな。みなさんが当たり前のように話す「LLM」も初めは全然意味がわからなかったけど、今はもう普通にわかります。ちなみにLLMは大規模言語モデル(Large language Models)のことだよ!

語彙力不足

登壇者の方の説明を短いフレーズでバチコリと置き換えたいのに、語彙力が足りない。結果ダラダラと説明だけを書くことになり、手直しされたものを見て「それそれ!そう書きたかったのに!」と地団駄を踏むこともしばしば。語彙力に関してはそこそこあると自負していたのですが、まだまだインプットしなければいけないことがたくさんあるなあと思いました。

とはいえ小説を読んだら語彙力が増えるかっていうとそういうことじゃなくて、技術記事には技術記事に必要な語彙力があって。たくさん競合記事を読まなきゃいけないのかな、ソッチ系のインプットが必要なのかなと考えています。

AIが使えるところは限られている

最近私はSEO記事などでChatGPTを活用していますが(有料記事は現在執筆中)、取材記事ではなかなか役に立たないなあというのが実感です。使えるのはせいぜい、音声起こしのデータを要約する、各見出しを考える、タイトルを考える、くらいでしょうか。コンテンツ作りにはほぼ使えないですね。

映像データから文字に起こすAIツールとしては、Nottaというのを使っています。いろいろ試してみたのですが、これが一番メジャーっぽかった。

性能としてはなかなかに素晴らしいのですが、こと技術カンファレンスに関してはなかなかにうまくいきません。専門用語があるので全然聞き取ってくれないんです。しかも登壇する人によっては声が小さくて文章を最後まで聞き取ってくれない。こればっかりは、技術が進化してもなかなか難しい気がします。だってエンジニアってボソボソ喋る人が多いから(偏見)。

結局AI技術がどれだけ進化しても、取材系の記事って人間が手を動かすしか方法がないなあというのが現状での結論です。だからこそそういう記事には価値があると思うし、今後もっと需要は高くなっていくと思います。

結び

珍しくよわよわな感じの記事を書いてしまいましたが、かなり頭の中が整理されたので自分的に良かったです。今までライターを続けてきて、とりたてて大きな壁に当たったこともなかった(一回だけスランプ的なのがあったような?)今までが順調すぎただけなのかなとも思うので、今こうやって凹んでいることを前向きに捉え、一歩踏み出すきっかけにしたいと思います。

ただメンタル不調の原因は夏休みで子どもたちのあれこれがあって忙しすぎるのが原因だから、夏休みが終わるまではよわよわ状態が続くかもしれん。早く始まれ学校!!!

ということで悩める同業者の皆さん、ともに頑張りましょう。

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