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Annaの日記 犬というこども

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我が家の愛犬の話
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Annaの日記 犬というこども~最後に~

Annaの日記 犬というこども~最後に~

  「犬と十戒」というのを聞いた事があるだろうか。

 犬を飼っている人は、必ず読むと、
 夫と出会った頃に教えてもらった。

 詳細は下記を読んでもらいたいが、ペットショップなどで子犬を迎える時によく紹介される、最期まで守り通す約束事が記載されている。

  これを読んだ時に、犬も飼ってないくせにポロポロと泣けた。

 そして、犬と一緒に生活をすると決めた時に犬と約束をした。

「大丈夫。最期ま

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Annaの日記 犬というこども最終回

Annaの日記 犬というこども最終回

 真剣に考えた。
   対等に、子供と犬といられる事。

  赤ちゃん:泣く=抱く 
   → 犬:構ってもらえない=報復をする

この図式をどうにかしないといけない。
 つまりは、赤ちゃんが泣かなければ、私もイライラすることなく、抱く必要もなく、犬も穏やかにいれるのだ。

 しかし、生まれて数か月の赤ちゃんに「泣くな」ほど無茶は事はない。

 そんなある日、英語の勉強もさせたいしなと、Netfr

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Annaの日記 犬というこども⑩

Annaの日記 犬というこども⑩

 家中がゲロまみれになると覚悟していた。

 この犬が覚えた唯一の「構ってもらえる、心配してもらえる」と考え付いたのが、自分の飢えを犠牲にして吐く事だった。

しかし、私たち3人(私・未完成の人間・犬)の生活になった時
なによりひどくなったのが、
 マウント(私の腕や足をもって腰をふる)だった。甘えたい、遊びたい、構ってほしい時に犬がする行動らしい。

 これも子供が泣いている時、授乳の時にされる

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Annaの日記 犬というこども⑨

Annaの日記 犬というこども⑨

 まさに子供であり、アイドルであった我が家の犬。
 特に私と出会うまでの、夫の過保護ぶりは見事としかいいようがなかった。

 朝夜2時間の散歩、月1回のトリミングサロン、ごはんも我々人間の割引シールが貼られたご飯とは無縁の超高級ドックフード。毎日のブラッシングにハミガキと・・・

 してもらえて「ありがとうございます」というどころか、
 ハミガキがおわればおやつ、サロンから帰ればおやつ・・・

 

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Annaの日記 犬というこども⑧

Annaの日記 犬というこども⑧

 通常、出産は、陣痛が来て普通分娩をすると5日で退院となる。帝王切開をして7日間。
 私は出産予定日から14日も出産が遅れ、お腹からの追い出し入院+緊急帝王切開で12日も入院した。

 犬は完全に私が家から去ったと思っただろう、捨てられたと思っただろう。ほんの少し前の男二人(犬と夫)の生活に戻った。
 入院日が決まっていたため、まぁ長くて1週間と思い、しこたま冷蔵庫、冷凍庫を埋め尽くすくらいご飯を

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Annaの日記 犬というこども⑦

Annaの日記 犬というこども⑦

 初産は、陣痛がくるのが早いだの遅いだの色々な話を聞いたが、やはり1週間も出てこないと、焦るし、待ちくたびれるものである。

 少しお腹が痛くなったら「陣痛かも!」とカウントを始めるが、数えきれないくらいの
「でるでる詐欺」にあい、それと同時進行で
周りから「そろそろ生まれた?」と連絡がくる。

 生まれたら連絡しない訳がないだろ!と半分怒りが混じりながら過ごした。

 結局予定日の11日が過ぎて

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Annaの日記 犬というこども⑥

Annaの日記 犬というこども⑥

 ベビー用品が家に届く度に、自分のものと勘違いする犬。

 臨月の頃、お腹が大きすぎてベッドで寝るのがつらくなり、別室で寝ていると夜中に不安に思った犬が何度も私の部屋に入ってきた。
入院中離れるのでその練習もかねていたが、部屋のドアを壊す勢いで
吠えるので練習にならなかった。

 以前に投稿したが、私は42週0日で子供を帝王切開で産んだ。
つまりは、お腹にいれるギリギリまで我が娘はおなかに居座って

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Annaの日記 犬というこども⑤

Annaの日記 犬というこども⑤

 きっと生まれてくる我が子よりも、我が犬を愛してやまなかった夫。

以前に、妊娠した時の事をこのnoteに書いたが、夫は最初出産に反対だった。

 

 形の見えない命より、今後最低でも20年育て上げられる体とお金の体力がないというのが一番の理由だった。その時48歳。現実的な回答だった。

 しかし私も、正直子供は望んでいなかったが、授かった命を金の問題で「あきらめよう」と言った一言がどうしても許

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Annaの日記 犬というこども④

Annaの日記 犬というこども④

 「犬は妊娠がわかる」と聞いた事がある。

 同棲を始めて私との時間も増え、以前のようなどこでもずっと張り付いてくることが少なくなり、「自分時間」を犬も作るようになってきていた。

 ありがたい事につわりが全くなかったので、普通に仕事に行き、日常生活に特に変化はなかったが、少しお腹が大きくなった頃から異様に「お腹の上」で寝たがるようになった。

 そして、一番の問題は・・・めちゃくちゃ吐くようにな

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Annaの日記 犬というこども③

Annaの日記 犬というこども③

 犬は3歳くらいの知能があるという言われているが、ずる賢さも入れて犬は本当に賢い動物だと思う。

 シンパパの夫は、過保護なくらい犬を溺愛していた。その分しつけもしっかりとしていた。
 ひと通りの芸が出来るだけでも、私はびっくりしたが、何より驚いたのが

    トイレを絶対家でしない事だった。

 うんちだけでない、おしっこすら絶対家でしないことには驚いた。

 過保護シンパパは、そんな息子(犬

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Annaの日記 犬というこども②

Annaの日記 犬というこども②

良く言えば「懐っこい」、悪くいえば「超かまちょ」な我が家の犬。

     犬の名前はアムロという。

 犬界にも犬付き合いが色々とあるようで、散歩は新しい発見の連続だった。当初住んでいた場所は、散歩がしやすい場所だったからかとにかく彼には「犬友」が多かった。
 そこから繋がる、飼い主同士のコミュニティーも私には新鮮だった。

 さすがシンパパ。最初に、会うわんこのすべての名前と犬種、飼い主の特徴

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Annaの日記 犬というこども①

Annaの日記 犬というこども①

 2年前の今頃、私は子供どころか、結婚どころか、彼氏すらいない状態の
ただただ老後のオヒトリサマ問題を抱えるアラフォーだった。

 ただの趣味になっていたアプリ婚活で出会う男はクズ中のクズばかりで
どんどん「オヒトリサマ老後」に大手を打っていた。
 最後に付き合ったのが、クズの最高潮で、これを期にもう結婚は諦めて犬でも飼って共に生きようと真剣に考えていた。

 そんな時に出会ったのが、今の「夫」と

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