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漢方の生活改善レシピ

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漢方薬は体質改善とされますが、生活養生7割、漢方薬3割の効果と言われます。生活養生の考え方が大切です。人それぞれのライフスタイルがあり、やり方は様々。取り入れやすい考え方をお伝え…
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記事一覧

胃腸の不調の原因?便を観察して体質を知ってひ弱を克服する

胃腸の不調の原因?便を観察して体質を知ってひ弱を克服する

胃腸の不調は、日本人に多いですが、このストレス社会、さらに食事習慣が悪化していることが、日本人の成人に限らず、若年層にも多く感じます。

中医学で胃腸全般の働きは五臓の”脾(ひ)”が担っています。

”ひ弱”という言葉がありますが、脾が弱いことをいい、
ヒョローとしたやせ型で元気がないイメージかと思います。
実は水太りの方もひ弱な場合も多いです。

便を観察して体質を知る ①便秘

便秘の悩みは子

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諦めない体に、活血補腎を。

諦めない体に、活血補腎を。

人生、諦めが肝心と。
私は諦めが悪い方で、諦めたら終わりと思って、生きてきました。

老化は諦めるしかないでしょうか?

以前から、不妊治療を中医学の観点から考えてきましたが、
諦めない体つくりを、中医学で実現することを目指しています。

5月12日に不妊カウンセリング学会に参加&発表をして、翌日に中医学と西洋医学の両ドクターから講義を受けました。

不妊カウンセリング学会で、統合医療SDMクリニ

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アラフォー妊活への漢方専門家からのエール②若返りは五臓が元気になることから

梅安先生のyoutubu番組
「妊活の素敵な漢方教室」

https://youtube.com/@ninkatsu-kanpou?si=YrBb4L9J-8YgQh7L

にて、漢方薬局 綾心 の倉田綾子がゲスト出演しました。

②若返りは五臓が元気になることから

良かったらチャンネル登録して、ご夫婦で妊活を考えたり話し合いきっかけとして、一緒に見て下さい。

がんも感染症も自己免疫力次第

がんも感染症も自己免疫力次第

いままで、ガンの診断、治療、副作用軽減の中医学ケアについて書いてきました。

いつからガンになったとは定められず、徐々にがん細胞が増殖していった結果、腫瘍として存在し、がんと診断されます。

では、最終的にその診断が下る前に何か日ごろからできることはないかと思います。

品行方正な生活ががんを避けるという確信はなく、ただ養生は大切です。
国立がんセンターががん予防ガイドラインを作成しています。

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目から分かる五臓からのサイン

目から分かる五臓からのサイン

「肝の疲れは目に出る」

目は肝の窓、肝と目は経絡で繋がっています。
経絡の交差点がツボですから、目の疲れにツボ押しが効きますよね。

中医学では肝の経絡のトラブルは目に出るとして、
視力低下・かすみ目・ものもらいなどは、肝血の不足や肝鬱化火(ストレスなどで肝に熱のこもり)が関係して、肝からのサインとも言えます。
肝血不足では、視力低下やかすみ目以外に、めまいや立ちくらみも同時に感じることも。

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がんの治療と副作用の中医ケア

がんの治療と副作用の中医ケア

母が「私が死んだら、コスモスを飾って」と言っていました。
父は今年も種からコスモスを育てましたが、残念ながら芽が出ませんでした。

コスモスを見ると母を思い出します。
がんで他界した母を見送り、がん治療についての知識や中医ケアについて考えることが増えました。

がんの早期発見は、本当に大切だと思います。

早期であれば根治を目指せるからです。

ただ、一番の目的は延命だと思います。
がんと共存して

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動物たちが癒しに来る土壌の不思議 自然治癒力を高める糖鎖とは?

動物たちが癒しに来る土壌の不思議 自然治癒力を高める糖鎖とは?

動物たちが癒しに来る土地がありました。

動物たちは、その土地を聖なる場所として、けがをしたり、病気になった時にその土を食べ、傷に土をかけ、治して帰っていくと。

その土壌に注目して調べていったのが始まりだったそうです。

それは数億年かけて堆積した地層でした。
海から隆起した土地の間にある海水に土石流や火山灰が海に覆いかぶさりふわふわした堆積した地層、その下には海水が閉じ込められたままで存在して

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がんは身近な病気

がんは身近な病気

母をがんで亡くして、癌が身近になってしまいました。
近い人をがんで亡くしたという方、多いと思います。

母の闘病の間、薬剤師として、がんについても知識を深め、どのように中医学で対応すべきかを考えさせられた日々でした。

母の経過をみて、がんの怖さが身に染みました。

私のなかで、母のことが落ち着いて、がんについて伝えておくべきことを、一度まとめてみたいと思いnoteしました。

がんはCanser

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風邪は百病のもと、初期対策は漢方薬が得意、後遺症を残さないように。

風邪は百病のもと、初期対策は漢方薬が得意、後遺症を残さないように。

新型コロナも今までのカゼやインフルも、カゼの仲間です。

漢方では風邪(カゼでなく、ふうじゃ)は、百病の長と言われ、他の病邪を巻き込みやすいと言われます。
併病や合病といい、他の病も併発しやすいと言われます。

風邪は百病の長

たかがカゼ、されどカゼです。

初期対策に失敗、あるいはカゼをこじらせたら、
コロナの後遺症のようにしつこい症状や、思わぬ症状にもつながります。

漢方薬では風邪(ふうじ

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3年ぶりの薬膳スープランチ、心身とも温まっていただきたい

3年ぶりの薬膳スープランチ、心身とも温まっていただきたい

薬膳スープを食べたら、しもやけが痒くなった⁉
なんて、嬉しいコメント。指先まで温まった証拠ですね。

ほぼ3年ぶりの薬膳スープランチ。

カフェを切り盛りしていた母が、癌の診断をされた同時の頃に
コロナで飲食業の休業が相次いだ2020年の年明けでした。

薬膳スープを楽しんでいただけるカフェは、
母の闘病とコロナの蔓延で、ここ3年お休みしていました。

そして、薬膳スープのレシピを母から伝授した主

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大地のエネルギーを蓄えた生命食

大地のエネルギーを蓄えた生命食

北海道、伊達市にある大高酵素の工場見学に行きました。

伊達市は北海道の湘南と言われるほど、北海道の中でも温かい地域だそう。

この日は寒波が来て、積雪していました。

工場見学は寒いですよ~と、
確かに寒いですが、
工場内では軽装で作業されている方も多く、
私はかなり防寒していましたので、全く寒くなく、発酵の場所ではお風呂の中のような温かさです。

まさに 気 を感じる場所

伊達は山と海に囲ま

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秋冬は肺腎の衰えを感じる季節。若さの秘訣は腎の精を蓄えること!

秋冬は肺腎の衰えを感じる季節。若さの秘訣は腎の精を蓄えること!

紅葉から落葉になる秋・冬は哀愁を感じます。
人生の盛衰を季節に例えてみたら、成長期~壮年期は春・夏、
更年期~老年期は秋・冬となるでしょうか。

中医学では、秋・冬の季節は、五臓の肺・腎を養うと良いとされます。

実りの秋、果物も野菜もとても美味しくなり、楽しみがありますが、
一方で体に少しずつ冷えや乾燥の邪気(寒邪、燥邪)が入ってきます。

冬の寒さに耐えるために蓄えを増やし、エネルギーを浪費し

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食べて太る、食べても痩せるの違いは?250gの米飯の貧血対策食で産後回復。

食べて太る、食べても痩せるの違いは?250gの米飯の貧血対策食で産後回復。

私は痩せてしまうこと、主人は太ること、それぞれ悩みが違います。

夫婦が同じ食事をしていて、こうも反応が違うのかとびっくりします。
2年前の健康診断で、低コレステロールで再検査の判定を受け、栄養失調との結果。主人は高コレステロールぎみ。

原因は明らか、私は47㎏→42㎏と1年くらいで5㎏ほど減少しています。
食事は主人と一緒ですが、吸収力の違いでしょう。

心因性であることは確かで、母の病状悪化

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毛細血管の観察から見える体質

毛細血管の観察から見える体質

漢方薬は体質改善が目的とされ、漢方相談は体質の判断と原因を究明をするのが目的です。
不調の原因となる気血水や五臓のバランスの状態把握をするため、生活習慣や食習慣を根掘り葉掘り聞きます。

漢方相談で、血管を顕微鏡で観察しています。
毛細血管から生活の状況を垣間見ることができるからです。

毛細血管がゴースト血管になっていくことが老化や病気に繋がります。
よろしければ前回のnoteをご覧下さい。

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