2021年7月の記事一覧
女性のハイカルチャー志向(test)
日本のブルデュー研究者の論稿を編集した『文化の権力』所収、片岡栄美氏の『「大衆文化社会」の文化的再生産――階層再生産、文化的再生産とジェンダー構造のリンケージ』(2003)を読解したので、その記録を残す。著者は関東学院大学文学部現代社会学科教授で、専攻は階層・移動研究、教育社会学であり、東大出版会の『社会階層のポストモダン』にも「文化資本と階層再生産」をテーマにした別の論稿が収録されている
日本
女性のハイカルチャー志向(つづき)
「客観化のメカニズムを再客観化する思考」の必要性
ここで注意しておきたいのは、片岡氏が「文化資本の再生産」の担い手を、徹頭徹尾「女性」に設定しているという、ある種の強いバイアスが働いた見方である。常識的に考えて、母親の文化資本が「息子」に相続されるということはよく見受けられるし(例えばマルセル・プルーストは文化資本の点で衛生医学の権威である父よりも教養豊かな母親から多大な影響を受けたことが知ら
歌う、踊る、何もわからないまま
半分在宅勤務みたいな、半分休みみたいな、半分快晴みたいな、半分雷雨みたいな、そんなかんじのあいまいな金曜日で、終始ねむたかった。
栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい 増補版 「生の負債」からの解放宣言』を読み終わる。
このまえ病院でこれの「豚小屋に火を放て ーー伊藤野枝の矛盾恋愛論」の頁を読んでいたら、付き添ってくれた恋人に「病院で読むには刺激的な本だね」と言われた。
栗原康はなんとい