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ジャムが教えてくれた(食いしんぼうの情景vol.2)
ジャムは買うものだと思っていたので、「うちに着いたらジャムをつくろう!」というアキさんの言葉にわたしはきょとんとしていた。
家中から瓶を集めてきて、グラグラと煮立つ鍋の中に入れて消毒する。よくもまあこんなにも家の中に瓶があるものだ。アキさんは器用にトングを使い、次々と煮沸していく。ジャム作りは文字通りとても甘美だった。みずみずしいフルーツが、砂糖を纏って艶めく。保存するぞ、というパワーも感じる。
追憶の天津飯(食いしんぼうの情景vol.1)
刷り込まれた記憶というのは、なかなか厄介なものだ。特に小さい頃の食べ物に関する記憶は鮮烈で、芋づる式に当時の匂いや感情といった生々しい出来事まで思い出させる。
オレンジ色の日除け(赤だっただろうか、記憶が曖昧)、自動ドアの右側には年季の入った食品サンプルが並ぶ。黄色の看板には大きく”金香楼”と掲げられている。一歩中に入ると、新聞を繰っていた手を止めたおばちゃんが「いらっしゃい」と、ゆったり動き出
kitchen and CURRY三周年に寄せて
2018年の夏。道に水を入れてコップを置いといたら、すぐに湯立つんではないかというほどの猛暑だった。
それでも、井の頭線新代田駅から徒歩5分ほどの羽根木の森は、いくばくか暑さを和らげてくれる美しい緑で溢れていた。
この場所にカレーの研究場所を作ろう。
定期的にお客様にその研究成果を召し上がっていただけたらいいな。
名称は?ラボ、アトリエ・・・どれも自分にはしっくりこない。
シンプルにキッチンが
母ちゃんになって一年が経った
2020年2月2日。小さな命が誕生した。同時にわたしは母という生き物になり、それから一年という歳月が流れた。
瞬く間に小さな命は大きく成長していった。じっと天井を眺めるか、か弱い声で泣くか、ミルクを飲む、寝る、の繰り返しだった娘。
今ではずんずんとおぼつかない足元であゆみを進め、大きな声で笑ったり、ときには怒った表情まで見せる。
身長は倍くらいになり、体重に至っては3倍近い。
どうりでわたしの
かぼちゃの甘辛キーマ
7/25に放送したインスタライブ のレシピを公開します。ライブ中に撮影で使用していたiphoneが高温になってしまい、一度ライブが切れちゃったので、編集する必要性があり・・・もういっそのこと、もう一回ライブやろうかしら。とりあえずレシピだけ、どうぞ!!
材料かぼちゃ150gくらい
とりひき肉350gくらい
カットトマト缶200g
玉ねぎ中サイズ1個
にんにくひとかけ
しょうがひとかけ(にんにくと
プラムのスパイスシロップ&すいかのラッシー(0724インスタライブ)
7/24に放送したインスタライブ のレシピを公開します。
夏にぴったりのドリンクなので、是非カレーのお供に!
プラムのスパイスシロップ
すいかのラッシー
プラムシロップもヨーグルトと牛乳でぐるんとミキサーで回せば、プラムラッシーになりますよ。シロップはとっても使い勝手が良くて、紅茶にお砂糖がわりに入れてもいいし、アイスクリームにかけたり、パンに塗ったり。あ、かき氷もいいね〜。他の果物でスパイ
はじめまして、and CURRYです
and CURRYとはどのように始まったのか。そしてどこに向かっているのか。はじめましての方も、そうでない方も、ご覧いただけたら嬉しいです。
味噌汁すらつくれない2007年の春、東京でバリバリ働くぞと意を決して生まれ育った大阪を去った。あれから13年ほどの時が流れ、カレーを生業にしている・・・なんて意気揚々と上京してきたわたしが聞いたら、きっと耳を疑うだろう。だってその頃のわたしは味噌汁すらつく
玉ねぎを炒めるときは鬼コーチになるといい
スパイスでカレーを作るときの最大のポイント、玉ねぎ炒めについてand CURRY流の考え方を発表いたしますです。
わたしのレシピ本をご覧になって、カレーを作ってくださる方がいる。購入してくださった方のキッチンで役立つレシピ本を!と、一生懸命に作ったので、とても嬉しい。
・・・が、しかし。
「お店で食べたのとなんか違う・・・」
「おいしいんだけど、コクが足りない気がするんです・・・」
とい