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食洗機とわたし

昨年夏に古いマンションを買った。すでに前の住人がある程度のリノベーションをしていたので、わたしたち家族は大部分をそのまま活かし、気になるところだけを好みに修繕した。

水回りは新しかったので、キッチンもお風呂場も触らずそのまま。先住のご家族の暮らしに沿って導入されたキッチンは、設置された時の状態で残っている。

さて、そのキッチンの真ん中にあるビルトインの食洗機が本日の主役。わたしはこれを使いこなせないまま、一年以上を過ごしている。一度は使ってみようと洗剤を買ったし、扉も開けてはみた。説明書も読んではみた。だがしかし、一向に活躍しない。子育てしながら仕事もして、忙しいはずなのにその手助けをしてくれる食洗機をわたしは無視している。

理由はいくつかある。気に入りの器が食洗機NGなこと。予洗いしなくてはならないこと。乾燥まですると数時間かかってしまうこと。(多分。)音がそれなりにすること。そして、本当に綺麗になったの?って訝しんでしまうこと。

食洗機を前にして、わたしは自分の性質を噛み締めることとなってしまった。便利さよりも、洗った実感が欲しいのかなぁ。意外と細かいことを気にするのだなぁわたしってば。と、やけに感心したりもする。

さてこの食洗機さん、出番がないのでお暇していただき、ここにガスオーブンをぶちこもうかしら。なんて。お菓子をたくさん焼いてしまいそうで怖いな。

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