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人の生き方

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#創作大賞2024

六言六蔽。優れた人徳が備わっているのに、結果がついてこないのはなぜか―『論語』

六言六蔽。優れた人徳が備わっているのに、結果がついてこないのはなぜか―『論語』

人の役に立ちたい。
困っている人を助けたい。
世の中に貢献したい。
強きをくじき、弱きを助けたい。

どんなに正義漢が強く、どんなに人徳に厚くても、それをうまくいかせないことがあります。
それは、自分の能力を自在にコントロールする知恵や術が備わっていないから、ということが多いのではないでしょうか。
あるいは、経験が足りないのに、頭でっかちで意識だけ先走ってしまう。結果、パフォーマンスを存分に発揮で

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人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その3―荀子の「性悪説」

人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その3―荀子の「性悪説」

人の本性は「悪」である

 なぜ人は不正をしてしまうのか。
 それは、もって生まれた性質と、どう関係しているのか。

 企業において、弱い立場にある社員が、組織的な圧力に屈して、自らの良心に反して、不正に加担してしまう。それを防ぐには、どうすればいいのか。
 
 古代中国の人間観、思想をおさらいすることで、組織において立場の弱い人が不正に加担してしまう理由を探るシリーズ。第3回。

孟子の「性善説

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人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その2ー孟子の「性善説」

人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その2ー孟子の「性善説」

なぜ人は不正をしてしまうのか。
それは、もって生まれた性質と、どう関係しているのか。

企業において、弱い立場にある社員が、組織的な圧力に屈して、自らの良心に反して、不正に加担してしまう。それを防ぐには、どうすればいいのか。
 
古代中国の人間観、思想をおさらいすることで、組織において立場の弱い人が不正に加担してしまう理由を探るシリーズ。

第2回

孔子の教えと孟子の「性善説」との関係について

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人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その1ー孔子の「仁」

人はなぜ不正をするのか。止めることはできないのか。その1ー孔子の「仁」

なぜ人は良心に反して不正をしてしまうか

なぜ人は不正をしてしまうのか。
それは、もって生まれた性質と、どう関係しているのか。

企業において、弱い立場にある社員が、組織的な圧力に屈して、自らの良心に反して、不正に加担してしまう。それを防ぐには、どうすればいいのか。

人は過ちやミスをするし、判断も間違えます。無意識にルールを破ってしまうこともあります。
一方で、ミスや誤りを修正し、間違いを犯さな

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投稿するのは何のため?

投稿するのは何のため?

何のために投稿をするのでしょうか。
何のために書くのでしょうか。
ふとそれを記事にしてみたくなったのは、このところ、「投稿について書かれたみなさんの投稿」を目にすることが多くなったせいだと思います。

もちろん、なぜ投稿するのかを、必ずしも明文化する必要はないと思っていますが、記事にあるみなさんのお考えが、それぞれとてもおもしろくて──では、わたしはわたしなりの「何のため?」を、この機会に探ってみ

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他人のせいにしても、何も解決しない。自分の内なる声に素直に従う―『呻吟語』

他人のせいにしても、何も解決しない。自分の内なる声に素直に従う―『呻吟語』

書が下手なのは、筆のせいでも、紙のせいでもない

 失敗したときやモノゴトがうまくいかないとき、ついつい他人のせいにしてしまいます。政治や世の中がよくないからだ、と不満をぶちまけて、やり過ごすこともあります。

 そこに一面の真理はあるにしても、正義をふりかざしたからといって、ましてや世の中のことをいくら憤っていても、問題は解決しません。

 かえって、あの人はいつも正義漢ぶっているけど、不満をぶ

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人も光合成をしているよ。

人も光合成をしているよ。

一日一食で過ごすようになって、2年程になります。
それまでは、分子栄養学を、独学ですが熱心に学んでいて、タンパク質やビタミンを丁寧に摂取することを心がける生活でした。
体調を崩していた時期もありましたので、そうした栄養素が確かに体を助けてくれた実感を、今でも感謝をもって記憶しています。

それが、あるときふと、(栄養って、食べ物以外からも摂ることができるんだ!)と……発見のような、確信のようなもの

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誰を見てもどんな有能な人間でも人生を歩む中、平穏に歩み続ける事は出来ないようだ。他人により自分自身により右に左に上に下にブレるのが人生なのかもしれない。人生で自分の軸がブレた時に凛として中心軸を取り戻したいものだ。自分の軸がボックリ折れた時そこがどん底だ。でも戻し方は知っている。