『掴憧』

僕には憧れの経営者がいる。誰もが知る男。

彼のようになりたくて、彼の会社ではなく、

彼が鍛えられたという会社に入社した。

ここから始まる。まずは机をピカピカに磨こう。

引出しの奥を拭いていると、小さな紙があった。

「よく、この紙を見つけたな。お前は運がいい。

俺は今日ここを退職して、明日から起業する。

いつか必ず有名な経営者になる。そしたら、

これを持って会いに来い。俺の名前はー」

僕の憧れの男。いつか必ず会いに行きますね。


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