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日本という、このすばらしい国 その1
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
かつて日本は、中国大陸と陸続きであった富山県が作成した環日本海諸国図(通称:逆さ地図)があります。日本列島を中国大陸側から見た地図です。この地図を眺めてみると、改めて日本列島は、はじめから島国ではなく、中国大陸と陸続きであったことが容易に想像できます。また、日本海は内海として、あたかも湖のように中国大陸と日本列島との間に存在していたことも容易に想像できます。
日本という、このすばらしい国 その3
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
様々な民族が漂着する、日本太平洋を中心とする世界地図を眺め、その世界地図に海流の流れを重ね合わせてみると、日本列島を北上する黒潮は、広大な太平洋をぐるりと循環する「海のハイウェイ」の役割を担っていることが分かります。1967年に、堀江謙一氏が全長6m足らずのヨット(マーマイド号)で、世界で初めての太平洋単独横断を成功させたときに利用したのが、黒潮でした。房総半
日本という、このすばらしい国 その4
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
縄文人は、単一の民族ではない地理学的に見れば、かつて日本列島は中国大陸の沿岸部に位置していたわけです。中国大陸と陸続きであった頃に、現代人のミトコンドリアDNAをもった一人の女性を祖先とする人類の一部、つまりモンゴロイドに属する様々な人種が、北は北海道から南は沖縄までの日本列島の各地に分散して棲みついたというのが自然な摂理であると、私は考えています。特定の地域
日本という、このすばらしい国 その11
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
我が国古来の、<話し言葉>の不思議現在、私たちが喋っている日本語の祖語(原言語)は、まったくもって不明(系統未詳言語:国立民族学博物館教授先崎山理教授)なのですが、言語学的に分類すると膠着語にあたります。単語と単語の間に切れ目がなく、テニオハ等の助詞でいくつでも単語をつなげて言葉をつくることができる<話し言葉>です。
トルコ語、朝鮮語、モンゴル語、フィンラン
日本という、このすばらしい国 その12
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
さて、前回からの続きを。
1万年以上も前から日本列島に棲んでいたといわれる縄文人が膠着語を喋っていたのは間違いないのですが、同じ種類の膠着語を喋っていたのではなく、それぞれの地域ごとに異なる膠着語を喋っていたのではないでしょうか。
南北に3,600kmもの長大な距離的な隔たりを考えれば、いわゆる方言というようなレベルの違いではなく、日本語とトルコ語とフィン
日本という、このすばらしい国 その13
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
日本は単一民族国家でも、単一言語国家でもないそもそも、日本という国名が最初に歴史に登場したのは西暦701年に制定・施行された「大宝律令」の時代であり、天武天皇によって定められたとされています。そしてこの事実を裏付ける歴史書として、唐の成立(西暦618年)から、滅亡まで(西暦907年)について書かれた「旧唐書」に、国名の変更について質問を受けた我が国の遣唐使たち
日本という、このすばらしい国 その14
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
古墳時代、飛鳥時代、奈良時代になると、こんどは中国大陸ばかりではなく、朝鮮半島や、東南アジアや、ポリネシア諸島などから、さらに多くの人たちが難民として、漂流民として、さらには招聘したかたちで、渡来してきました。漢人、満人、百済人、新羅人、高句麗人、ポリネシア人、そして遠くはシルクロードの西の玄関口からペルシャ人、トルコ人、景教徒人(ユダヤ人)まで渡来してきまし