マガジンのカバー画像

たび・また・たび

19
たびの思い出を切り取ります
運営しているクリエイター

#海外一人旅

アルジェの夜

アルジェの夜

皆が去ったアルジェで夕飯はアルジェリアワインを試したいと宿に相談。

"caracoya"というレストランを勧められる。

さて、予想通り、高級レストランである。

水槽側の席を案内され。

アルジェリアワインを飲みたいと言ったら奥のセラーに。

甘いのはどれ?と聞くと、勧められたのがフルールダブキル。ガイドブック的にはすっきりとして魚料理に合う、と。

それの小さいサイズ

もっとみる
片目でみる世界とは_ムザブの谷で思ったこと

片目でみる世界とは_ムザブの谷で思ったこと

ムザブの谷は、アルジェリアの首都から約600km離れた場所にある、5つの高台に築かれた要塞都市(ブーヌーラ・メリカ・エルアティーフ・ベニイスゲン・ガルダイア)を総称していう。

とても戒律の厳しいイスラム教を信仰し、中世のイスラム文化が残る幻の谷、とも言われている。

観光客が現地のローカルガイドなしには要塞都市の中に入ることは許されない。実際、この中の3つの都市に入ったが、全てにローカルガイドが

もっとみる
美しい青年に会ったこと_エチオピア

美しい青年に会ったこと_エチオピア

彼らは「チョコレート色」と自分たちの肌の色を形容していました。
わたしにとって、初めてのアフリカ大陸、エチオピアで思わずシャッターをきってしまう美しい青年に出会いました。

場所はラリベラ。

到着したエチオピアの首都、アジズアベバでは、当時、東洋人の女性がひとりで一眼レフを片手に街を歩くと、珍しさからか、四方八方、前から横から後ろから、たくさんのエチオピア人が面白がって追いかけてきました。
興味

もっとみる
憧れの場所に_コルビュジエの愛した景色・ムザブの谷

憧れの場所に_コルビュジエの愛した景色・ムザブの谷

かれこれ10年以上、憧れていた場所だ。

最初は、そのVISA取得の煩雑さから。その後はツアーじゃないとVISAがおりないという話から、あきらめていた国、アルジェリア。

7月くらいに、友人から、夏にアルジェリアに行く計画を立てているグループの存在を教えてもらい、その方々のプランにジョインさせてもらった。

想像通り、いや、それ以上にVISAの取得は大変だった。今回は、アルジェリアの旅行代理店を通

もっとみる

learning Chinese _ウイグル自治区



今年のGWは、Kashgarに行ってきた。
四川航空のセーフティビデオで着水した場合のボートの上の振る舞い映像に度肝を抜かれ
(考えてみたら、ボートに乗って漂ってるだけじゃダメな場合は漕ぐ必要があるよなぁ。)、行きは成都の空港で空港泊して、Kashgar行きの飛行機に乗り込んだ。
中国入国後も、成都からUrumchi経由で5時間くらいかかる、思った以上に遠い場所であった。

Kashgar最終

もっとみる

Where are you from?_シリア



興にのったパルミラの遺跡観光で熱中症になった。
朦朧とした中でなんとか宿に戻り、クーラーの中で横になり体調が戻るのを待つ。
夕方からはアラブ城に登り、サンセットを見ようと思っていた。
当初は歩いて頂上を目指そうと思っていたが、車を手配することにした。
明日の朝にはパルミラをたち、ダマスカスに戻る予定でいたので今日行くしかなかったのだ。

車を頼みにフロントに行く。
スタッフは馴染みの運転手に連

もっとみる

ゴラン高原を眺めて_ヨルダン



「シリアの花嫁」という映画をご存知だろうか?
わたしは日本で上映されたそれを見て、ゴラン高原に興味を持った。

イスラエルに実効支配されているゴラン高原。昔は日本のPKO部隊も派遣されていた。

映画はゴラン高原に住む家族の物語で、娘がダマスカスのテレビ局に勤める男性と結婚するという話から始まる。
嫁ぐとそれは片道切符で、娘はゴラン高原の家族の元には帰れなくなる。
家族と二度と住むことは出来

もっとみる

タイムトラベラー_イエメン



日本だと「日光江戸村」や、「太秦映画村」に行けば、よく出来たテーマパークとしてお江戸を体験できる。

しかし、わたしがイエメンに行った第一印象は、
「作り物ではなく本物の江戸時代がここにあるぞ!」

21世紀のこの世界に武士が普通に街にいる。

まだ、タイムスリップの技術は世の中にないけれど、わたしがイエメンに行った感覚としてはまさしくそれだった。

カタール航空で一緒に到着した旅人3人でタク

もっとみる

一緒にアメリカを倒そう!_シリア



今日、「ラッカは静かに虐殺されている」公開初日観てきました。
観てる最中、私の知ってる平和なシリアを思い出し、今の気持ちのまま、何か書きたいと思いました。

カタール航空で到着したダマスカスの空港は、入国審査がなかなか進まずカオスでした。
あとでわかったのは、サブのターミナルの方に降り立った模様でインフラが整ってなくて捌き切れなかった模様。

8月のシリアは30度を軽く超える気候だけど、周辺の

もっとみる

CODE 04です_グルジア



昼に赤ワイン1杯。
夜に赤ワイン1杯。

幸せーー!という国、グルジア。
「セミスイート?」と聞かれて、いや、かなり甘いし!と、思ってこれがとても美味しい。

宿の親父からは朝から量り売りでストックしてる赤ワイン勧められるし。

この親父、酒勧めることしかしなかったな…w

グルジアにヨーロッパの中で人が住んでる標高最高地点があるらしい。
私なんかは、「あれ??ハイジは?」。
それはスイス

もっとみる

He is Mr. Nasrallah!_イエメン



東南アジアで興味のある国は一通り行ったな、と、思った2006年に、東南アジアを飛び出し、遺跡に興味があったシリアに行こうと計画を立てていた。
ところが、その頃に隣国レバノンでヒズボラが暴れ出したというニュース。
今なら特に気にせずに当初の予定で決行したと思うが何せ初の中東旅行。
隣国のシリアに影響があるのかないのかも分からず、ただもし難民が出たらシリアに押し寄せる可能性は無きにしも非ず。それに

もっとみる

1シュケル!1シュケル!_イスラエル



海外一人旅を始めて18年目に突入した。
大学院の卒業旅行でインドネシアに海外一人旅に出たのが最初なので、まさしく社会人生活と共に旅はわたしに寄り添ってくれている。

そんな一人旅のキャリアを今まで続けて来られたのは、ただただ命が続いているからだが、そうは言っても今までの旅人人生の中で、デンジャラスな経験も片手で数えられるほどには経験している。

今回はその中のひとつのお話。

「イスラエルとい

もっとみる

自分の物差しの外に出る経験_エチオピア



とにかく疲れていた。

初めてのアフリカの旅先をエチオピアに決めてから、渡航までの間に色々な準備をしていた。

当時はまるで都市伝説のようにエチオピアといえば以下のような話を聞いていたからだ。

現地名でコニチャと呼ばれている南京虫に関するあれこれ。

・現地の乗合バスの座席に南京虫は住み着いていて座ると刺される。
・宿のベッドは言わずもがな。しかも安宿ではなく高級ホテルにも住み着いている

もっとみる

日本語を学んでたロヒンギャの彼_ミャンマー



メイッティーラという町に、当時、ミャンマーのお坊さんが自分のお寺で日本語を教えているという話を聞いて、パガン遺跡の観光の後に向かった。

早朝のバスに乗り5-6時間で着いた記憶がある。

ホテルは2軒くらいしかなくて、1軒に行ったら頼んでもないけど2部屋しかないコテージ風の部屋を充てがわれた。

湖が有名な町みたいだけど特に観光客が寄るような町ではないらしく、町を歩いても観光客は皆無だった。

もっとみる