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もう一度読み返したい素敵な文章

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これからの日々の中で、ふとした時に読み返したい素敵な文章に出逢ったとき、追加させていただきます。
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2018年11月の記事一覧

何者かにならなきゃ症候群

何者かにならなきゃ症候群

何者かにならなきゃいけないと思い込んでる若者たちを一つの壺に放り込んで共食いさせて、残った者が神霊となるワナビー蠱毒が社会のいたるところにある。
ネットの世界を一歩踏み出すと自意識をこじらせて文芸でも音楽でも様々なものをつまみ食いして、これでもないあれでもないと自分の居場所を探しては亡霊たちが彷徨いている。

かつて私も何者かにならなければいけないと強く思っている若者の一人だった。物心ついたときか

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「小さい頃にかかった病気の跡と長女の話」 byとけいまわり

「小さい頃にかかった病気の跡と長女の話」 byとけいまわり

長女と一緒にお風呂に入っていたら、胸に小さい頃病気にかかった跡が残っているのに目がいった。長女が私の目線に気がついて、「ああ、この跡ね」というので、私はちょっと焦って「大丈夫だよ、たぶんこれから薄くなるから」と返した。

長女「大丈夫…?薄くなる?」

私「そうそう、大人になっていくと、段々目立たなくなると思うよ」

長女「消えるの?これ」

私「うん、たぶん薄くなっていくと思うよ」

長女「そう

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「まあ、別にそこまで幸せじゃなくてもいいかな」の話 byとけいまわり

「まあ、別にそこまで幸せじゃなくてもいいかな」の話 byとけいまわり

一時期、「オレの幸せはこんなもんじゃない病」にかかっていた事がありました。まだまだこんなもんじゃない、幸せって、もっとドッカーンで、バッシャーンで、どっひゃーって感じ!どうしよう、なんだか胸に穴が空いている。

「幸せはなるもんじゃない、感じるものなんだ」とか誰が言っているのを聞いてしまって、幸せの感じ方まで自己責任ですよ。「幸せを感じられないなんて、感じ方が間違っているんじゃない?」って。

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どうして何をして生きるか

どうして何をして生きるか

私はなんのために生きているのか、働いているのか。

最近、それがしょっちゅうわからなくなるから、よく向き合う。もっと世の中にすごいことをしている人がいる。っていう、すごいことってなに?もっとかっこいい仕事をして、キャリアに、未来に、可能性を持っておきたかったって思う。可能性を持っておいて、その先に何があるんだろう。人は、未来の選択肢を狭めたくないというのが生存本能としてあると言われれば、それもある

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「自分らしい生き方」とか考えてたら、突然死にたくなった話

「自分らしい生き方」とか考えてたら、突然死にたくなった話

最初にひとつことわっておくと、現状私が「死にたい」と思っているわけではありませんし、今から書く話は「生きたくても何かしらの理由があって長く生きることが難しい人」を傷つけるために書く話ではありません。あくまで、全ては私の頭の中で起こった、個人的な話としてご理解いただければ幸いです。

・色々な生き方がある上で私はこれからどうやって生きていこうかきっかけはひょんなことでした。twitterをぼんやり眺

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他人から信託されるために必要なこと

他人から信託されるために必要なこと

僕の社長として最も大切な仕事は、他人から様々なものを託されることだ。投資家からはお金を託されるし、一緒に働く人からは時間(人生の一部だ)を託されるし、応援してくれる人からはその人の社会的な信用を託される。 僕には自分がつくりたい世界の姿があるし、そのためには結構な数の人から信託される必要がある。しかも、文化や民族、宗教が違う人たちから。

起業して様々な壁にぶつかりながら、ずっと考えていたのは、ど

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恥ずかしくて、恥ずかしくて、Twitterに鍵をかけていたあの頃。

恥ずかしくて、恥ずかしくて、Twitterに鍵をかけていたあの頃。

おそらくあの頃、見失っていたんだと思う。

2012年頃、自分のTwitterのアカウントに鍵をかけていた。友人や、知人ともつながっているから、つぶやきはする。でも、時折、通知の来るフォローリクエストは放置してしまっていた。今の自分からすると考えられないんだけど、かなり閉じていた。そのことに対してなんの疑問も持っていなかった。転機になったのは、その頃仲良くなった人に言われたこんな言葉だった。

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愛情とは常に一方通行なもの

愛情とは常に一方通行なもの

『私があなたを好きだということと、あなたが私を好きだということはそれぞれに関連性のない独立事象である』

これはどんな関係性の人に対してもよく話している、私の根底にある価値観のひとつだ。

もちろん自分の好きな人たちが自分のことも好きだったら嬉しいけれど、逆に相手が自分に興味がなかったとき、見返りがないからといって自分の中の好意を消すことなんてできないと私は思う。

でもつい『相手からの好意を受け

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バックグラウンドが似ているからといって、その人がロールモデルになるとは限らない

家入さんのインタビュー記事に、最近の問題意識に近いことが書かれていた。

 僕も昔は「僕みたいな中卒の人間でも、起業して成功した。だからみんな起業しよう」みたいなことを言ってたんですけど、でもそれってウソじゃんって思うようになっちゃって。
 たしかに僕自身は起業して救われたし、その経験があったからこそ活動の幅が広がったのは事実です。
 だけどこれはあくまでも僕の人生であって、再現性はまったくない。

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