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生きているということ。
秋の夜の雨の匂いが、
遠くから聞こえる虫の羽音が、
月明かりが部屋に差し込むあの夜が、
台風前夜の風の音が、
冬の朝の澄んだ空気の匂いが、
優しい色の空と白い残月が、
使い所はわからない 凍てつく という表現が、
部屋の窓が空いている時の
ドアを閉めるあの吸い込まれるような感覚が、
あなたが嫌いだったあの音楽が、
大好きでした。大好きだったんです。
Suffocating
反対側の電車に乗ってしまえば、
いつもと違う路線のバスに乗ってまえば、
“日常”は簡単に打破できるのに
そんな勇気も持ち合わせていない。
いつも通り人流に流され、
駅のホームからバスターミナル6番乗り場にいて
死んだ顔をつけてる人といつもと同じアナウンスに
嫌気がさす。
今更ながら、これまでは
日常から引き離してくれる非日常的な空間が
この世界を回していたんだなという印象。
ただ非日常に、生