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3 count...の仕入れ先『あちらの世界』のおはなし

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3 count...(3カウント)は、不思議なあちらの世界から仕入れた魔法や不思議な雑貨を使うハンドメイド雑貨屋さん。 minneギャラリーで販売中。 ここでは、アクセ… もっと読む
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#ハンドメイド作品

#75 精霊の宿る石

#75 精霊の宿る石

鍵を手に取った私は
前回深海都市への扉の鍵を買ったときのことを
思い出した。

深海へ行く準備を全くしていない状態で
何も考えずに扉へ向かおうとしていた。

鍵屋に声をかけられ、
薬のことを教えられなかったら
扉をくぐった瞬間、どうなっていただろう。

「あの…精霊の宿る樹の辺りは
何か行く前に準備するものとかありますか?」

「あぁ、前回は
深海にそのまま行くとこでしたもんね。
でも、大丈夫。

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#74 精霊の宿る樹への扉の鍵

#74 精霊の宿る樹への扉の鍵

落ち込んだ気分で自分の部屋に帰ってから
2ヶ月ほどが経った。

Oliviaからはフクロウが届いたりなどの
音沙汰も何もなかった。
きっと、気軽に連絡を取ることも
禁止されたのだろうと思っていた。

この2ヶ月、あまり積極的に
あちらの世界へ行きたい気持ちにならず
自分の生活に忙しく過ごすようにしていた。

しかし、あちらの世界には
ずっと気になっている場所があった。

それは「妖精の森」。

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#69 静寂なる深海都市

#69 静寂なる深海都市

深海都市はとても静かで暗かった。

メインとなる道の街灯しか頼るものがなく
時折、光の向こうで大きな何かの影が
ゆっくりと通り過ぎるような
気配がしていた。

雪が舞うようにプランクトンのような
小さな白いものが
街灯の近くだけはっきり見えた。

他に見えるものと言えば
街灯に照らされた平らな道と
石造りの建物たちだったが
その輪郭はぼんやりとしか見えなかった。

ほとんどの建物には人の気配はなく

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#68 海中守護の薬 60min.

#68 海中守護の薬 60min.

「あ、ちょっと待って!
お嬢さん、もしかして、一人で行くのかい?」

鍵屋の店員に、そう呼び止められた。

「あ、はい。」

「お嬢さん、ここの人間じゃないよね?」

「はい、そうですが…」

「どうやって深海で息するのか、
準備はしてますか?」

そこに関しては何も考えてなかった。
以前、凍てつく寒さの氷の王国へ行った時は
Oliviaの母のAlexが何か呪文をかけてくれた。

「あ…何も準備し

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#67 深海都市への扉の鍵

#67 深海都市への扉の鍵

Oliviaは父のGregoryの声を背に
逃げるようにスタスタと歩き出した。

「まずは花屋さんに寄るわね!」

そう言って広場のカフェの向かい側にある
50mほど先の花屋を指差した。

「もう買うものを決まってるからすぐ済むわ。」

「Olivia、あなたのお父さん、
ただの私の案内じゃないって
気付いてたみたいだけど?」

「でしょうね…。
だから、1時間以内には必ず戻るわ。」

「うん、ど

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#63 Francescoの予言

#63 Francescoの予言

「あ、そうそう。Joseから
私の世界についてのことが何とかって
聞いて来たんですけど…」

「あぁ、君の世界のことだが…
少し困ったことになるだろうね。
読み間違いや別の流れを期待していたのだが。」

「…ん?何のことですか?」

「君の世界はまもなく大きな混乱に見舞われるだろう。」

「大きな混乱?どんなことですか?
地震とか?今までにないような異常気象とか?」

「そんな極地的なものじゃない

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#61 光る鉱石の星と宇宙飛行者のコルク瓶

#61 光る鉱石の星と宇宙飛行者のコルク瓶

Francescoの店に着くと
まだ店内には灯りが点いていた。

「こんにちは~」
私はそろりと店に入りながら声をかけた。

店にはFrancescoの姿はなかったが
店の奥には人の気配があった。

きっとまた星を読むのに集中しているのだろうと
私は店内を見て回ることにした。

店内をぐるりと回り
以前見た、月の降る夜の灯りが置いてある棚に来た。

以前はたくさんの小さな月が
様々な色の光を放って

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#60 不思議な地図とフクロウ便

#60 不思議な地図とフクロウ便

少し元気を失ったようなOliviaとともに
カフェに戻った。

ただいまーとOliviaが店に入ると

「お!おかえり!
Olivia、ママから聞いてるぞ。
2ヶ月の外出禁止かぁ。
しっかり店の手伝いしてもらうからな。」

Oliviaは、はーい、と気のない返事をした。

「それと、M.ちゃん。
Joseからの伝言なんだけど
Francescoさんのとこに行った方が良いかもって。
よくわからないん

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#59 AlexとOlivia

#59 AlexとOlivia

1時間ほど眠っただろうか。
Oliviaの声で私は起きた。

「ねぇねぇ!起きたー??」

「ん~?
…あ、うん。どうしたの?」

まるで何時間も深い眠りを得たように
体も頭もすっきりとした気分で起きた。

Oliviaもいつもの天真爛漫な女の子に戻っていた。

「豪華な夕食が用意されてるみたいよ!
街に戻る前にたくさん食べましょ!」

Oliviaの声に気が付いたMargarretが
カーテンを

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#47 はじまりの水の天球儀ペンデュラム

#47 はじまりの水の天球儀ペンデュラム

相変わらず目線が合わない
Francesco(フランチェスコ)の
胸付近で何かが煌めくのが目に入った。

見てみると
それは長いネックレスだった。

そのネックレスには
天球儀らしい複雑に絡んだ円の中心に
浮かぶように丸いモノが入っていた。

さらに丸いモノには液体が入っていて
その液体が時折虹色に煌めいていた。

「Francescoさん、
そのネックレス素敵ですね。
煌めいているのは何ですか?

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#46 あなたの星の渦巻く星雲

#46 あなたの星の渦巻く星雲

Francesco(フランチェスコ)と話しながら
その背後の棚にあるものが
すごく気になった。

それはまるで
美しい星雲が渦巻いているような
宇宙を切り取った一部のように感じるものだった。

「Francescoさん、それは?」

相変わらず遠くを見つめるような表情の
Francescoは、私の指差すものを見た。

「あぁ、これ。
君はこの中でどれがピンとくるかな?」

私はたくさん並んでいる”

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#35 鉱石に舞う小さな蝶

#35 鉱石に舞う小さな蝶

鉱石商のPierre(ピエール)が
私が購入した

ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すペンデュラム、
ドラゴンブラッド 最強の力を引き出すスクエア、
ドラゴンクリスタルレンズを丁寧に包装しているのを
私とOliviaは見ていた。

すると、後ろからOliviaのお母さんが
Oliviaに声をかけた。

「Olivia、今回も持って帰ってきたわよ」

その手にはとても小さな小瓶が
数本握られていた

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#34 ドラゴンクリスタルレンズ

#34 ドラゴンクリスタルレンズ

Olivia、Oliviaのお母さんと話す私を
見ていたPierreが驚きながら言った。

「いやぁ、お知り合いだとは!
世間は狭いもんですね。
先程見ていただいた
ドラゴンブラッド、このお母様の
採掘チームが採ってきてくれたんですよ!」

「あはは、そうなのよ。
Pierreさんも次回の現場、来るんでしたっけ?」

「あぁ、はい。行きます。
どうぞ、よろしくお願いいたしますね。」

話しながらド

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#30 信じる気持ちを持って

#30 信じる気持ちを持って

コチラの世界に戻ってから
3週間ほどが経った。

前回戻っていた間は
またあちらの世界に
行くことができるのだろうかと
不安で不安で堪らず
自身の日常に集中できない日々だった。

今回は、コチラの世界とあちらの世界の
行き来する方法を一応聞いていた。

本当にできるかはわからなかったが。

以前の数週間分の日常生活を
しっかり取り戻すように、
一生懸命、何気ない日常を過ごした。

本当は毎日でも

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