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Poem

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#オリジナル

10/9

10/9

見えない星
あなたは見えると言った、あの日
どんなに目を凝らしても
私には、その輝き
気づくことはできなかった

代わりに
あなたの瞳の中、滑り込んだ流星
出会った時から息づいていた
その美しい、唯一無二の光に魅せられ
当てられ、見惚れて
もう長いことずっと
飽きもせず眺めていた

かわいいあなたが今夜、
どうかやさしい眠りの中で
穏やかに朝を待つ事ができますように
夢の中ででもずっと
旅を続ける

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太陽

あなたが倖せならそれでいーや
そう言ったのは決して嘘なんかじゃなく

あなたが倖せならそれでいーや
そう思ったのは決して欺瞞なんかじゃなく

私の本心、
紛れもない本当
嘘偽りなく神に誓って
心の底からの
私の声
そう言えばきっと
あなたは笑顔で
「ありがとう」を口にしつつ、
その実、心中恐らくは
嘘をつけと、疑っていることでしょう

私はそれが、その事が
"あなたと両思いになる"未来を
想像して

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恋心

恋心

この黄金色の午、
いまあなたは一体何処に居て、
何をしているのでしょう

何を考え、何を想い、
次の一秒を
或いは、誰と共有するのでしょう

吐くように泣く、その相手は貴方、
いま此処に居ない貴方

わたしがいつも見つけるのは、
すべて貴方の過去
とうの昔に落ちた砂時計の一粒
それを拾う時、
その切なさと言ったら

その時だって、
たしかにわたしは何処かに居て、
貴方だって何処かで何かをしていた

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こころ

こころ

今日、この日を乗り越えたなら
またあなたに近づける
いま、この瞬間をやり過ごせたなら
それだけまた、あなたに近づける

なるたけ笑顔で
楽しんで
それが扉を開く
魔法の鍵

明日を無事に迎えに行けたなら
またあなたに近づく
未来、拙い一歩でも
明日の私の手を掴めたなら
その分また、あなたに近づく

いつでも笑っていて欲しいよ
泣いたならその分
倖せに成って居て欲しいよ
あなたが居たから辿り着ける

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