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stargazing

stargazing

P.S.
ほんとうはどこにも、消えようがなかったってこと

*✴︎⚪︎

想像のなかのあなたはずっと違っていた
目を開けたまま
目を閉じていても起きていてね
眠ってしまったら、もう
帰れなくなるから

ここまでおいでよ、と
聲がする
間抜けなわたしは
ノコノコと
その星の輝きについていった
朝が来たら見えなくなった

響きがあなた?
それともヒビの入ったこのグラス?
ヒビの入った鏡
割れた
窓が空

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smile☺︎

smile☺︎

別にそんなこと、今更期待していないよ
それでも、あなたと会って
勘違いだったと、はっきり分かりたいんだ
これは矛盾しているかな

どうしても、わからないんだ
未だ、どうして
あなたは誰

きみと口にすれば
それはまるでわたしに
そんなはずはないのに
ほらまた同じところで
涙が

何かを失う気がしているけれど
たとえばそれが何か
思い当たる節は幾つもあるけれど
どれひとつ確信が掴めないようで
たとえ

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33

🕊

必ず護ると言ってくれた
わたしはやっぱり、なかなか信じられなかった
それで駄目になることもあるのに
世界は映し鏡で
信じた世界が自分の生きる今日、
次の一瞬になることを、もう知っていたのに

あなたはやさしいね

みんなが嘘つきと言って
誰も信じず、
時に石や刃のような言葉まで投げてきたとして
それでも真実をかたらなくては

罪悪感から騙って
それでうまくいっていたとしても
いつか、たちい

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ブーゲンビリア

ブーゲンビリア

現実を見失ってる
夢に出てきた、あの日から
私を焦がすのは
後にも先にも、あなただけ

それを、忘れた頃に
繰り返し、思い知らされる

あなたの薬指にきらり
輝くリングがすべての答え
あなたは微笑む
それでいい

この想いに先なんてない
覚悟はとっくの昔に決めている

そう、夢に出てきた
5歳の頃から、もうずっと

後にも先にも、あなただけだった
いつか、口にするでしょう
死ぬ時か、あなたをこの世

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don't be down

don't be down

あなたがいなくなっても
わたしは笑っている
そう決めていたから

あなたなしでも大丈夫
自分の生を誰かのせいにしたり
そんなことは、もうしない
だって自分の責任だから
そう、自分で全部選んで決めてきた
どんな風に見えても
いつだって、本当に幸せにできるのは
自分だけなんだ
だから

あなたが何処にいたって
輝いていよう
いつか、あなたが見えなくなっても
その時ほんの僅かでも
例えば頬をなぜる風の様

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アストライアー

アストライアー

I ORIGINS (3/6)

その瞳をのぞいたなら
すべての答えがあるでしょう
遠い昔のこと

伸ばした手が
取られることがなくても
私はその答えを得られただけでも
良しとするわ

どんなふうに生きて
どんな風に後にするか
私はもう決めてきた

あなたは言うわ
よく考えろと
私はもう考えたの
きっと、何光年よりずっと前から
その上でいま、ここに居るの
私は

その瞳が誰を映していても
残された

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baby's breath

baby's breath

私があなたにとって
居ても居なくても同じいのちなのは
わかっている
でも私の願いは
あなたがいたから生まれた
あなたのその声を聴いて
はじめて目を醒ました

どうか笑っていて
誕生日、「悪いよ」なんて言わないで
みんなお祝いしたいんだよ
大好きなんだよ、あなたのこと
私も
だから、どうか
幸せであれ

私の一番の願い事
今日気づいたんだ
わかったんだ

あなたの腕のなかで泣きたい
その胸に抱かれて

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water lily

avant

あなたの骸を私が拾う
無垢だった心はそのまま
骨の白さに表れている
こんなところに隠れていたのね

肉を剥いで
やっと見えてくる本音
昔は怖かった
虚しさと嘘だけが顔を見せ
その奥にはもっと
膿んで黒ずんだ何か
得体の知れない恐ろしいものが
みっちりと、
そうやって暴かれる日を
いまか、いまかと待っているんじゃないかと

可笑しいよね
今なら云える
ただ、信じればよかったの

そして

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PEGASUS

ライオンの瞳
フェニックスの魂
オオカミの生き様

セイレーンの歌声

居たいときに、一緒に居て
離れても、大丈夫
またすぐに会えるよ

そんな距離で、私と一緒に生きていこう
心から信じている
だから、もう行くね

帰ってきたら、みなとみらい
江ノ水、箱根、ディズニーランド
昔、あなたの好きだった場所
いま行きたい所、遊びに行こう

時間は流れる
まだ終わりじゃない
あなたと常に色鮮やかに
塗り替

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LUCKY STRIKE

・立春

あなたが私を想って泣いてくれる
その瞬間を夢見ていました

それはどちらでもいい
喜びでも、悲しみからでも
ただ、私への想いを湛えて
あなたから零れたその一滴が
私の生命に触れて
そっとこの渇きを潤してくれる

かわいいひと
そう言えば
いつも不服そうに
眉間のしわが寄るよ
いつしかやめてしまったね

あなたが残していったタバコの空箱が
私のお守り
そうやって記憶しか持たない私には
それ

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Leo

君は触れれば傷つけそうだから
怖いのだと、私と距離を取ります

一向に埋まらないこの間
私はどうしようか、途方に暮れます

欲しいものはあるし、それがいけないとは
思わない
だって私は今、人間だから
恋が欲しいのではなく
私はただ、あなたを愛したいのです

分かっている
君は私が描くほどカッコよくない
私も本当は怖い、けれど

私はあなたの言葉に落ちて、心に惚れた
つまりあなた自身、あなたの魂に惹

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Leo minor

私はエゴイストなんだ
君より私を平気で優先する
自分の心を無視してまで
他人と一緒に居られない

見た目はこんなナリだけど
中身は我儘な子供

おまけに頑固で
かと思えば、傷つきやすく
すぐに泣くよ

嫌になるよ、すぐに
それでも、君と一緒に居たいんだ
互いの本音、ひとつひとつ
掬い上げて
それはこの街の空に浮かぶ
姿を消した、見えない星を探すように

喩えば、天体観測
もしもあなたが付き合ってく

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今夜、鯨の前で出逢えたなら

・獅子座満月/WOLF MOON

顔も知らない、名前も分からない、

話したこともない
ただ存在だけを知っている

あなたに、ずっと恋をして来た

それは子供の頃
あなたに気がついて以来、
ずっと、あなただけを想ってきた

あなたは不意に訪れる
私だけに分かるサイン

夜風が運んできた
あなたの吐息、口ずさむメロディ

今夜も

夜空にマゼンタを流す
私の宇宙にだけ、染まり、溶け合う色
シリウ

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君に告ぐ

嘘でもいいから、きっと大丈夫と呟く
それはいつか、本当に成ることを
知っているから

楽しいことをしよう
思いっきり

強がりで結構、だから笑おう
これがいつか、本当の表情に成るの
私は知っている

ずっと居場所が欲しいの

怖くって、怖くって、怖い
不安で不安で、いっそ笑けてくる

どうしよう、心の裏側から
引っ掻いてくる

誰も知らない

楽しいこと、
なんだっけ

君は誰、そう問えば
なんて

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