keizoku
「継続は力なり」とは言うが、実は私は「それはどうかな?」派だった。
こう見えて相談される事は少なくなく、転職の話で「石の上にも3年ですもんねぇ・・・」と合わない職業に悩む若者には「私の場合はだけど、7年近く勤めたけど、正直2年目の段階でもっと色んな挑戦しとけば良かったなと思うよ。」と、やりたい事があるのなら迷わず辞めてどんどんチャレンジすべきだとアドバイスしていた。人生は短い。時間は足りない。
だが最近考えが変わった。食ロケ先でよく話を聞くと2タイプの方がいる。
「長年料理を追求しそれが楽しくて」というタイプと「なんとなく続けてきて自分にはこれしかないから」というタイプ。
後者はなんとなくマイナスに感じるだろうか?
だけど提供された料理を食べた瞬間、後者も自分なりの考えを料理に反映させ、ベクトルは違っても、前者の方と張り合う美味しいお料理が出来上がっている。どちらも間違いなく素晴らしい。
結局前者も後者も努力はしている。それを本人が努力と思うのか、
側から見る人間がやる気と見るのかはまた別問題なのかもしれないなと。
「目に見えるものだけが全てではない」と言うが、本人による価値観、
周りが見る価値観、それは皆違ってて当たり前で正解もない。
しいて言うなら全部正解である。
今度相談されたらこう言おう。
「どちらの選択をしても、貴方が生きている1分1秒には必ず
勉強できる事が潜んでいて、毎日成長できる事は間違いないから
安心してね。きっとどの道を歩いても成長レベルは同じ。どの道も正解。
ワクワクする方を選んでね。」と。