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民藝ってなんだろう?

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「民藝」の答えを探して、職人さんや民藝に関わる人々にインタビューをする自由研究「 #民藝旅 」のレポートです。最新情報はツイッター( https://twitter.com/to… もっと読む
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#与那国島

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国島のカブチ/

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国島のカブチ/

世紀末女子会

「今日は女子会よ〜!」

60度の泡盛を片手に、さきはら荘の女将さんが笑う。

『おこげ』って、どういう意味ー!わたし、どうなっちゃうの〜〜?

…と、かわいこぶってみたけれど。
実際の女子会は、北斗の拳/いちご味。

石垣島から来たお姉さんは、ガハハハと泡盛にライターで火をつけて燃やし、ほろ酔いのもじゃもじゃはストレートで泡盛を煽る。退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!肝臓マッチョの与那国

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民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 3/

民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 3/

グッドモーニング・フロム・与那国島。

時刻は朝6時。
さて、与那国馬とプライベートビーチを探しに出かけよう。

原付初心者にうれしい、誰のお邪魔にもならない道。
どこまでも、自分の好きな速度で走れる。

ひとまず道を東へ、東へ。
東崎の灯台を目指して15分。

ここにいる与那国馬は、みんな女子。
とても人懐こく、なでなでを要求する。うーん、けしからんかわいい。

太陽が登ってきた。

崖をオレン

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民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 1/

民藝旅 vol.2 沖縄 \原付🛵与那国島探検 1/

丘の上の朝ごはん
目を開けて。
ミントグリーンの壁に、白い光が眩しい。

風の音だけが響く、与那国島の朝。
海の音はまだ遠い。

昼間の蒸し暑さが嘘のように、朝はひんやりと、心地良い。

食堂には、朝ごはんが用意してあった。
食パン、マーガリン、ブルーベリーといちごのジャム、コーヒー。

牛乳は自分で買ってきた。バナナはゆりこさんからのお持たせだ。

高く背伸びをして、建物の外に出てみよう。

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民藝旅 vol.2 沖縄 \もっと知りたい与那国織/

民藝旅 vol.2 沖縄 \もっと知りたい与那国織/

曇り空を抜けて、爽やかな風がそよいだ。

ゆりこさんはランチを食べたあと、与那国町伝統工芸館にいるお友達に電話をしてくれた。その方が機織りの様子を見せてくださるそうだ。

懐かしい学校のような二階建の建物の玄関をくぐる。
下駄箱の上に、与那国織物の年表が掲げてあった。

確認できる最古の文献は、1477年の朝鮮漂流民の見聞録「李朝実録」か…
(※後日、国会図書館で文献を調べて追記しますね)

「琉

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民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国織のゆりこさん/

民藝旅 vol.2 沖縄 \与那国織のゆりこさん/

〜〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜〜

那覇で出会ったおばあちゃんずの勧めで与那国島を訪れたもじゃもじゃ。
ようやく宿を見つけて、ゆりこさんの親戚を探すためにハローページから長男さんに連絡をしたがうまくいかず。手がかりを失ってショゲていたところ、宿のお父さんが誰かに連絡を取ってくれたのだ。

お父さん、誰と話しているんだろう?
そして、なよこさんの親戚に会って、与那国島の手仕事を見ることはできるのだろう

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民藝旅 vol.2 沖縄 \ひとりぼっちの与那国島/

民藝旅 vol.2 沖縄 \ひとりぼっちの与那国島/

5月17日 金曜日 曇り

「現地が悪天候のため、那覇空港に引き返すか、石垣空港に着陸する可能性があります。それでも、よろしいでしょうか?」

那覇空港のJALカウンターで、もじゃもじゃ頭は悩んでいた。

おばあちゃんず情報によると「始発のゆいレールで空港のカウンターに行けば、安いチケットが買える。」とのことだった。

しかし、チケットは往復5万円越え。
さらに、着陸する保証がないときた。損得勘定

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