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今が第2の青春だって、胸を張って言える

1000m走を2本走って息も絶え絶えになったのに、何となく家で大人しくできなくて。
スタミナを底上げするために、ジョグとウォーキングをすることにした。

何かに突き動かされるように、僕の身体がトレーニングを求めている。
夢を追うのは36歳まで。そう決めた。
一日一日、期日が近づいてくる。
そう考えると、居ても立っても居られなくなった。

外に出ると、少しだけ雨の匂いがした。
家にいた間に、少し降ったようだ。

雨の匂い、夜の闇、蒸し暑い空気。
ふと、昔のことがフラッシュバックした。

中学生の頃の僕は、持久走が得意だった。
学校で毎年開かれていたマラソン大会で、上位に入るために夜な夜なランニングしていたっけ。
帰宅部だったのに、サッカー部にも陸上部にも負けたくなかった。

中学の頃の僕は、家庭の事情で学校から遠く離れた場所に住んでいた。
家から学校までの所要時間は、およそ2時間半。
僕は、部活に入ることを諦めざるを得なかった。

そんな僕にとって、マラソン大会は自分の努力を披露する場だった。
だから、負けたくなくて。一人でコソコソ外を走った。
そんなあの頃の自分に、今の僕が重なった。

SASUKE出場と、跳び箱での自己新記録更新。
それを目指して、切磋琢磨する仲間たち。

ああ。
僕は今、彼らと第2の青春を生きているんだ。

抑えきれない衝動を感じて、外を走るなんて。
5年前の僕には考えられなかったな。

誰に、何と言われようと構わない。
僕は、この5年を絶対に惜しまない。
運命が与えてくれた第2の青春を、全力で駆け抜けてやる。

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