Kiyoko Taniguchi

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記事一覧

『お金から見るアメリカの運動部活動』を発表しました。

このたび、生活書院さんから『お金から見るアメリカの運動部活動』という本を出していただきました。(お読みいただいた方には、旧Twitter@zankatei アフターサービスと…

Kiyoko Taniguchi
1か月前
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取材日記 4月某日

この写真は今年の4月にブルージェイズの本拠地であるトロントのロジャースセンターの入り口で撮影したものだ。 50 50と書かれている。これは50/50ラッフルとい…

Kiyoko Taniguchi
3か月前

取材日記 シアトルは時給20ドル

某月某日  セントラルフロリダのいちご畑で働く人たちの話をこの前の日記で書いた。いちご畑で働く人たちがバスから降りていくのを見たときに、フラッシュバックした出来…

Kiyoko Taniguchi
4か月前
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取材日記 2024年2月某日

2月某日 取材日記 今年のキャンプ取材はデトロイトタイガースの取材もした。フロリダ州レークランドというところで、セントラルフロリダと言われている地域だ。ある日、…

Kiyoko Taniguchi
5か月前
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大谷翔平の打撃をフライボール革命の先駆者に解説してもらいました。

こちらの記事をヤフーで発表しました。お目通しいただけるとうれしいです! 「フライボール革命」の先駆者に、大谷翔平のバッティングの凄さを聞く(1) https://news.y

Kiyoko Taniguchi
5か月前
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初めてアロザレーナを取材した2020年9月の原稿の下書きがあった

2020年9月8日に初めてアロザレーナに取材した。新型コロナで選手に直接取材はできず、全てZOOM取材になっていた時期だ。アロザレーナは7月に新型コロナウイルス陽性…

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子どものスポーツ、世話役で得をした話

 私の2人の子どもたちは小学生から中学生年代にかけて、地域の競技チームでアイスホッケーをしていました。  ナンバーの取材でコーチやチームの仕事を引き受ける子ども…

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競泳時間 2018年4月に書いた記事の下書き

  以下の記事は、2018年4月に共同通信の「世界から」というコーナーに書いた記事の下書きです。発表した記事はリンク切れになっていて読めないので、下書きをこちら…

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「教員の報酬制度と労使関係 労働力の日米比較」

教員や外部指導者に課外活動に対する残業代を支払うことで、活動時間を適正にできるか、 私はここ数年、個人的な関心から運動部活動の指導報酬手当を調べています。昨年の…

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雨の日のメモ。コーチから相談役へ

2年前の今ごろ、私はカナダでカーリング男子の世界選手権を取材していた。 日本のコンサドーレがメダルまであと一歩に迫った大会だった。 コンサドーレには、外国人コーチ…

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個人的な話 祖母とおちょやん

今、NHKの朝ドラで「おちょやん」というドラマをやっているらしい。私は残念ながら見たことがない。海外でもNHKを視聴する方法はあるのだけれど、お金を払っていないので見…

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米国の教員に残業代は支払われているか

日本の教員の長時間労働が問題になっています。 教員の仕事は、学校の授業を受け持つだけにとどまらず、授業準備なども含まれ、時間で何時から何時までが仕事と区切るのが…

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多様な部活動のありかたについて。

長沼科研第2回公開研究会 11/15(日)「持続可能な部活動のあり方を考える~2023 年度からの休日の地域展開を視野に入れて~」 昨日、この公開研究会を拝聴しました。 …

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部活動指導は教員の仕事か。米国編

以下の文章は1991年発行のThe Law and Teacher Employmentという本の 46ページに書かれていた内容を、私が日本語訳したものです。 課外活動の指導がより求められるよう…

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「マネー・ボール」の著者、親としてユーススポーツ市場を語る。

10月16日のアスペンサミットで、「マネー・ボール」など多くのベストセラーを生み出しているマイケル・ルイスが父親として、娘のトラベル・ソフトボールチームに関わっ…

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NBAと子どものスポーツに関するアダム・シルバーの話。

10月13日の米アスペン研究所のサミットでのパネルトーク 参加者 アダム・シルバー、ビンス・カーター、ジミー・ピタロ(ESPN)、 司会  チャイニー・オグワマイク…

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『お金から見るアメリカの運動部活動』を発表しました。

『お金から見るアメリカの運動部活動』を発表しました。

このたび、生活書院さんから『お金から見るアメリカの運動部活動』という本を出していただきました。(お読みいただいた方には、旧Twitter@zankatei アフターサービスとしてご質問等、受け付けております。図書館でかりて読んでいただいた方も大歓迎です)

主な内容は次のようなものです。

・アメリカでは学校の予算における運動部コストの適切な割合をどのように考えているか
・教員は運動部の指導をしな

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取材日記 4月某日

取材日記 4月某日

この写真は今年の4月にブルージェイズの本拠地であるトロントのロジャースセンターの入り口で撮影したものだ。

50 50と書かれている。これは50/50ラッフルというもので、募金集めと富くじの要素を兼ね合わせたものである。

10ドルをブルージェイズ財団に支払うと、この財団が発行するチケットを5枚もらえる。25ドル支払うと25枚、50ドル支払うと100枚、125ドル払うと300枚のチケットをもらえる

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取材日記 シアトルは時給20ドル

某月某日

 セントラルフロリダのいちご畑で働く人たちの話をこの前の日記で書いた。いちご畑で働く人たちがバスから降りていくのを見たときに、フラッシュバックした出来事がある。

 球場で働く人たちの姿だ。2021年のフロリダ州ブラデントンのパイレーツのキャンプだったと思う。私はその日、当時、レッドソックスに在籍していた沢村投手を取材していた。仕事がとろいうえに、そして、日本との時差があって締め切りま

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取材日記 2024年2月某日

取材日記 2024年2月某日

2月某日 取材日記

今年のキャンプ取材はデトロイトタイガースの取材もした。フロリダ州レークランドというところで、セントラルフロリダと言われている地域だ。ある日、フリーウェイではなく、下道を使って、西のタンパ方向へ車を走らせていた。

前を緑色のスクールバスのような乗り物が走っていた。そろそろ夕方にかかろうかという時間帯だったので、フロリダのスクールバスは緑色のものもあるのだろうかとぼんやり考えて

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大谷翔平の打撃をフライボール革命の先駆者に解説してもらいました。

こちらの記事をヤフーで発表しました。お目通しいただけるとうれしいです!

「フライボール革命」の先駆者に、大谷翔平のバッティングの凄さを聞く(1)

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/75b0e099e94f3e33878de0a29057ac623390cc19

初めてアロザレーナを取材した2020年9月の原稿の下書きがあった

2020年9月8日に初めてアロザレーナに取材した。新型コロナで選手に直接取材はできず、全てZOOM取材になっていた時期だ。アロザレーナは7月に新型コロナウイルス陽性反応で、隔離療養していたのだが、8月30日に昇格すると、大活躍して、筒香選手のポジションを脅かす存在となった。

以下は、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した選手のその後の様子、明暗が分かれているという原稿の下書きの一部。ーーーー

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子どものスポーツ、世話役で得をした話

 私の2人の子どもたちは小学生から中学生年代にかけて、地域の競技チームでアイスホッケーをしていました。

 ナンバーの取材でコーチやチームの仕事を引き受ける子どもは優遇されるお話をしましたが、うちの家ではスケジュールで有利になるようにしてもらっていた時期があります。(私の子どもたちは親が世話役をしていることでチームのトライアウトで有利になったことはないと思います。これはうちの子がうまいからではなく

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競泳時間 2018年4月に書いた記事の下書き

 

以下の記事は、2018年4月に共同通信の「世界から」というコーナーに書いた記事の下書きです。発表した記事はリンク切れになっていて読めないので、下書きをこちらにはりました。

米専門家に聞く。米NBC局が東京五輪に及ぼす影響力。

▽平昌五輪

 今年2月に開催された平昌五輪をテレビ観戦して、申し訳ないような気持ちになった。

 私は米国在住。フィギュアスケート、スノーボードの人気種目などは、

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「教員の報酬制度と労使関係 労働力の日米比較」

教員や外部指導者に課外活動に対する残業代を支払うことで、活動時間を適正にできるか、

私はここ数年、個人的な関心から運動部活動の指導報酬手当を調べています。昨年の今ごろだったと思いますが、メリーランド州モンゴメリー学区の資料にたどりつき、ツイッターでも紹介しました。この学区の資料は、全課外活動の指導に必要な時間数と内容が書かれていて、とても丁寧だなと思いました。そして、誰でもが閲覧できるように公開

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雨の日のメモ。コーチから相談役へ

2年前の今ごろ、私はカナダでカーリング男子の世界選手権を取材していた。
日本のコンサドーレがメダルまであと一歩に迫った大会だった。
コンサドーレには、外国人コーチがひとりいた、私の記憶違いでなければ、ふだんのコンサドーレにはコーチはいない。この大会のためにコーチを雇ったか、この大会の少し前からコーチを雇ったというような話だったと思う。資金の問題でコーチがいなかったようだ。

カーリングファンの方は

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個人的な話 祖母とおちょやん

今、NHKの朝ドラで「おちょやん」というドラマをやっているらしい。私は残念ながら見たことがない。海外でもNHKを視聴する方法はあるのだけれど、お金を払っていないので見ることができない。

昭和46年、1971年生まれの私は、ドラマの主人公である浪花千栄子さんのことを何も知らない。昭和48年に亡くなっているので、当たり前だろう。

浪花千栄子さんをモデルにした朝ドラが始まる前に、この女優さんの略歴を

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米国の教員に残業代は支払われているか

日本の教員の長時間労働が問題になっています。
教員の仕事は、学校の授業を受け持つだけにとどまらず、授業準備なども含まれ、時間で何時から何時までが仕事と区切るのが難しい。どこからどこまでが残業なのかの判断も難しい。
それで残業代を支払う代わりに、給与月額の4%を「教職調整額」として支給しています。

実は、米国でも、学校の教員は「ホワイトカラー・エグゼンプション」の対象なのです。
ホワイトカラー・エ

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多様な部活動のありかたについて。

多様な部活動のありかたについて。

長沼科研第2回公開研究会
11/15(日)「持続可能な部活動のあり方を考える~2023 年度からの休日の地域展開を視野に入れて~」

昨日、この公開研究会を拝聴しました。

私は、米国でスポーツ報道に携わりながら、米国の運動部活動を日本語で紹介することもしています。(拙著の宣伝です! なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか)

研究会では3つの高校の事例と、NPOの1事例の報告がありました

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部活動指導は教員の仕事か。米国編

部活動指導は教員の仕事か。米国編

以下の文章は1991年発行のThe Law and Teacher Employmentという本の

46ページに書かれていた内容を、私が日本語訳したものです。

課外活動の指導がより求められるようになっているが、個人の関心、職業との関連が薄いものや、報酬が少なくなっている。教員たちはこれらは法的に求められる仕事かどうかと疑問を持つようになった。

なんだか、今、日本で問題になっていることとよく似

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「マネー・ボール」の著者、親としてユーススポーツ市場を語る。

10月16日のアスペンサミットで、「マネー・ボール」など多くのベストセラーを生み出しているマイケル・ルイスが父親として、娘のトラベル・ソフトボールチームに関わった経験を話しています。(トラベルチームは遠征試合などを含む競技チームのことです)。娘のディキシーさんはNCAAの3部の大学に進学しています。これはディキシーさんがソフトボールを初めてから大学に入るまでの話です。

トラベルとは文字通り遠征を

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NBAと子どものスポーツに関するアダム・シルバーの話。

10月13日の米アスペン研究所のサミットでのパネルトーク

参加者 アダム・シルバー、ビンス・カーター、ジミー・ピタロ(ESPN)、
司会  チャイニー・オグワマイク(WNBA、ESPN)

NBAファンの方からアダム・シルバーがどのようなことを話しているのかを知りたいというリクエストをいただきましたので、司会者がアダム・シルバーに話をふったところを日本語訳にしています。
テーマは子どものスポーツ

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