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2020年10月の記事一覧

このむなしさはなんなんだ?

このむなしさはなんなんだ?

TVゲームをときどき(ほぼまいにち)やるんだけど、せいぜい30分だ。自己管理しているというと聞こえがいいが、じつはあまり長時間やると画面を消したあとでみょ~な空しさがこみあげてくるのであまり長くやらないようにしているのが本当のところである。

一方、映画を見終わった後で空しさを感じることはない。何時間見ても、見終わった後にはそこそこの充実感がのこる。このちがいは一体どこからくるのだろうかと、まえま

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私を忘れないで...

私を忘れないで...

かつて勤めていた学校で卒業式の直後のこと。卒業生へ贈る言葉みたいなのを順番に言っていく場面があって、同僚の女性がこう言った。

「みなさん、私のことをちょっとでいいから覚えていてください…」

今ならサラっとスルーするオトナなボクであるが、当時は今の20倍くらいデリカシーがなかったので、ついついおもしろがってしまい、自分のあいさつのときにこういうことを口走ってしまったのである。

「みんな、ぼくの

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うまくいかないからおもしろい

うまくいかないからおもしろい

スポーツの世界では、スター選手がライバルチームに移籍すると、元いたチームのファンから憎悪を向けられるということがよくある。

サッカーのスペインリーグで、FCバルセロナからレアルマドリードに移籍したフィーゴ選手などがその典型だ。

ぼくの応援している埼玉西武ライオンズでも近年そういうことがあった。浅村栄斗選手が楽天イーグルスに移籍したときのこと。

浅村選手の場合は、さらに「疑惑」が絡んでいる。プ

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コトバによる汚染

コトバによる汚染

近所にうるさいボーソー族がいる。一台だけど、おなじ道をくりかえし走り回るのでかなりうるさい。

ただし、一台なので、厳密には族(ぞく)ではない。なので我が家では「暴走人(ぼうそうにん)」と呼んでいる。

例)今日はボーソー人がうるさいな~

これを声に出して言うだけで、やや気分がスッとする。見下しているようなきもちになり、心なしかエキゾーストノーズがチャチに聞こえてくるから不思議だ。

ことばには

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起こることは起こる

起こることは起こる

さて、最近Twitterでもnoteでも、政治や経済についてよくコメントしているんだけど、じつは政治や経済にそれほど興味はない。だから感情的に入れ込んではおらず、スカッとしたり、ムカッとしたりもしていない。社会と歴史がどのように動くのか、その法則のうごきをかたずをのんで見守っている。

できれば争いごとが起こらないでほしいとは思うが、願ったからどうなるというものではない。起こることは起こる。

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「唯一の答え」は、間違っている

「唯一の答え」は、間違っている

10年以上前になるけど、情報技術者試験というのを受けた。ギリギリで合格したのだが、一度受けてみると、なにをどのくらい勉強すれば合格ラインに行くかはだいたいわかる。そこでアマゾンのレビューにその方法を投稿した。

・午前試験については、この本の前半部分を繰り返しやること。ただし余裕があれば、あの本もやっておくと万全。

・午後試験は、この本の後半部分とあの本をやればOK。

…てなことを書いたら、け

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これまで暮らした土地で嫌いになった土地はない

これまで暮らした土地で嫌いになった土地はない

ぼくは瀬戸内の出身だ。
教員をやっていたころ、同僚だった文化人類学の専門家からこう言われたことがある。

「きみは性格にナギがあるね~
広島出身の○○さんとおなじだな。
きみら瀬戸内の人間は性格にナギがあるよ~」

文化人類学者っておもしろいな~。人をそういう風 に見るんだな、と思ったんだけど、つまりは風土と性格をつなげて考えているわけである。ちなみにかれ自身は江戸っ子で、アイヌの研究家だ。

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直感と匂い

直感と匂い

昨日の朝、食パンを焼いて食べようと思ったらジャムが切れていた。冷蔵庫をのぞくと、何のラベルもはってないジャムの瓶が一つ。中には黒い物体が入っている。

こういうときどうします?

目で見ても「黒い」という以外はわからない。しかし、いきなり指ですくって口に入れる人はいないだろう。冷蔵庫に入っているわけだから、食べられないモノではないはずだけど、ノリかもしれないし、ミソかもしれない。

ジャムだと思っ

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積ん読になるのがこわい

積ん読になるのがこわい

心理的コストについて書く。

昨日からマイクロソフトのサイトでゲームのセールをやっている。「爆弾セール」と称して、ぼくが好きなシリーズのソフトが一本あたり$1.99(約200円)で売られている。

もちろんやってみたい。10本カートに入れた。しかしそこで激しく悩みだして、どうしてもチェックアウトができない。そして一晩悩んだ挙句、先ほどようやくチェックアウトを終えたのでこれを書いている。

***

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三部作はめいわく?

三部作はめいわく?

4月に映画監督の大林宣彦さんが亡くなった。
大林監督の代表作といえば、広島県尾道市を舞台にした「尾道三部作」ということになっている。

・『転校生』
・『時をかける少女』
・『さびしんぼう』

の三作品。しかし、監督自身は三部作にするつもりはなかったはずだ。なぜなら、つづけて『ふたり』という作品も尾道で撮っているから。

けれども「尾道四部作」とは呼ばれなかった。長いあいだ「尾道三部作」+1みたい

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「ねばならない」もたまにはOK

「ねばならない」もたまにはOK


先日、ちょっと大きなミスをして、謝罪しなければならないことになった。相手の苦り切った表情を想像すると、冷や汗が出てきて他のことが手につかなくなった。


おなじく先日、やりたいこと、やらなければならないことを数え上げているうちに、とても時間が足りないと思い始めた。あせりが高じ、かえって集中できなくなってさらに作業が遅れた。


さらに先日、チャットでアメリカ大統領選について意見交換をしてい

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治らないクセ

治らないクセ

悩みというほどでもない悩みについて書いてみたい。

ぼくはどこにでもモノを置いてしまう。

「なんだ、そんなことか」と思うだろうか。しかし、これも度を過ぎるとなかなか厄介なのである。ほかにも似たような人がいるのかどうか知りたいなあ。

たとえば、普段身に付けているもの、メガネとか時計とかスマホとか、そういうものを知らないうちにヘンな場所に置いてしまう。過去に一度もおいたことのないような場所にふと置

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さいきん紙の本に回帰しつつある。

さいきん紙の本に回帰しつつある。

ながいこと電子書籍推進派だったんだけど、さいきん紙の本に回帰しつつある。キンドルは場所を取らないし、値段も安い。ポケットに何百冊も入れて持ちはこべる。海外の本でもあっというまに手元に届く。いいとこだらけだ。

にもかかわらず、紙版とキンドルが出ている場合、さいきんは紙の本を買う。理由は、「紙の方が風情がある」とか「手触りがイイとか」、そういうシュミ的なことではない。ラクだからだ。

キンドルをスマ

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なんでもプロ化できる時代

なんでもプロ化できる時代

「社会運動のプロ化」について。

アメリカ版『ちびまる子ちゃん』である『シンプソンズ』については昨日も触れたけど、あのあと、すごーく考えさせられるエピソードを見たのでもういちど話題にしたい。

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「シンプソンズ」の主役は、一家のお父さんであるホーマーだ。

「ちびまる子ちゃん」でいうとヒロシのポジションに当たる。

ややこしいので以下、かれのことをヒロシと呼ぶ。

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ヒロシは原子力

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