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治らないクセ

悩みというほどでもない悩みについて書いてみたい。

ぼくはどこにでもモノを置いてしまう。

「なんだ、そんなことか」と思うだろうか。しかし、これも度を過ぎるとなかなか厄介なのである。ほかにも似たような人がいるのかどうか知りたいなあ。

たとえば、普段身に付けているもの、メガネとか時計とかスマホとか、そういうものを知らないうちにヘンな場所に置いてしまう。過去に一度もおいたことのないような場所にふと置してしまう。

それからバタバタとさがしまわる。さがしまわっても、自分が起きそうな場所にはないからなかなか見つからない。こういうことが一日に何回もあるのでけっこう消耗する。

そして「なんでこんなところに置いたの?」というようなところから見つかる。たとえば、メガネを本棚のすき間に入れていたりする。なんでそんなことをしたのかはわからないが、放心状態でやったのだろう。

ぼくは放心状態のことが多い。そういうときは、まるで別の人格が乗り移っている感じというか、まあ単に考えごとをしているだけなんだけど、とにかくそのときの「ボク」が勝手に本棚のすき間にメガネを入れてしまうらしいのだ。

見つかった後で「お前よくこんなところに置くよな~」と自分に向かってひとり言を言うことが多い。

治そうとおもって、一時はモノの置き場所を決めたりもした。たとえばメガネならここ。リモコンならここときめておく。しかし無理だった。ぼくの決まり事などおかまいなしで、「ボク」がかってにどこかにおくのをふせぐことはできなかった。

矯正しようと思って、もう何十年もできていない。

夢遊病に近いとおもう。

こういうのってフツーなんでしょうか。

それともアタマがおかしいのでしょーか。

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