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直感と匂い

昨日の朝、食パンを焼いて食べようと思ったらジャムが切れていた。冷蔵庫をのぞくと、何のラベルもはってないジャムの瓶が一つ。中には黒い物体が入っている。

こういうときどうします?

目で見ても「黒い」という以外はわからない。しかし、いきなり指ですくって口に入れる人はいないだろう。冷蔵庫に入っているわけだから、食べられないモノではないはずだけど、ノリかもしれないし、ミソかもしれない。

ジャムだと思っていきなりミソだったら舌が驚くじゃないですか。

ぼくはまよわずふたを開けて、においをかいだ。100%ブルーベリージャムだ。パンに塗って食べました…ということなんだけど、あの状況で、におう以外に正解はあるかな?と考えたらないと思う。

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実家に帰ったときたまに野良猫にエサをやったりするけど、いきなりかまぼこなどをやっても、すぐには受けつけない。

まず、におう。

そして「食いものだ!」となってかぶりつく。においで瞬時に判断している。

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学生時代にバイクでコケたことがある。けがは大したことなかったが、バイクを起こしてみると、下に黒い液体がしたたっている。とっさに指ですくってにおいをかいだら、無臭だった。

そのままバイク屋まで自走していって、コレコレこういう風になって黒い液体が…というとメカニックの顔は険しくなる。

そして「指ですくってにおったんですけど…」というと彼はハハハと笑った。

「無臭でした」「まあ、冷却液かなんかだろう」ということになって、特に問題なく帰ってきたのだった。あれでガソリンのにおいがしていたら、あぶなかった。

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横浜の異臭騒ぎって、あれから進展あるのかな?なんかの危険を察知した時って、においと物音に集中しません?

ぼくはきけんをさっちして目を凝らすってことはあまり記憶にないなあ。

・・・というわけで、最近、VRの機械を注文した。いよいよVRデビューである。つまりは「仮想現実」である。いよいよ我が家にも仮想現実がやってくる!…とドヤってみたところで、お隣でカレーを作り始めたら、カレーの匂いがするのが仮想現実だ。

VRで匂いが出る日はくるのだろうか。そうなったとしたらほぼ現実ですね。

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