よすけ
書いた小説を投稿した順にまとめています。短いのから長いの。暗いものから明るいものまで。ほっと一息つけるように。
書いた詩をまとめています。見たもの、思ったこと、聞いたこと、そういうものを拙い言葉で綴る。
撮った写真から思いついた小説っぽい一節。想像できるような、できないような。いつかこの続きを書く。#写真で描写
1,807文字/目安3分 仕事から帰って、晩ごはんの支度を始めようとしたら、彼が突然帰ってきた。 「ただいま」 そう言っていつもやっているかのように、傘を置いて、上…
まどろみは静かに 振り返る幾たび 遠くから静かに のらりくらり 果てに いつも通りすがり 言わばその日暮らし 君にばかり偽り 嫌なしこり居座り …
ふらふらと どこにも行けない夜 飛び出す力も 飛び込む力も 持てない夜 心ここにあらず遠くに 体だけは近くに 飛び散る 弾けて落ちる いっそ連れ出してよ ぐいぐいと 引…
海のそばへ 森の中へ 空の青は遠く まぶしくてすぐ背ける 夕焼けを見ていたい 君を心に置いていたい きっと感傷的になりたいだけ 何かに満足したくないだけ 欠けた胸…
今日できないことは 明日やればいい 今週できないことは 来週やればいい 今月できないことは 来月やればいい 来年を待てばいい 一生かけて見つければいい 一生かけて …
やけに静かに思える時がある 昨日と同じ、いつもの朝 すれ違う人も同じ 猫が寝る場所も同じ 電車のタイミングも同じ 何一つ変わらない午前八時 自分だけが浮いている …
意味なんて考えちゃだめ 意味を先に決めようとしちゃだめ そんな声を聞かせないでよ 歩けば見つかるもんじゃない いつのまにか近くにいるものだよ その意味は後ろにし…
1,912文字/目安4分 駅に向かう途中、レモン果汁が目に沁みるのは当然だと思った。 綱渡りの人生、バターロールは少しつぶした方がおいしく食べられる。あの時もきみ…
名前を呼ばなくちゃ そうしないと振り向いてくれない 布団に隠れて 枕に顔をうずめても 誰も起こしてくれない そのうち疲れ切って 窓を閉めて灯りを消す …
きみじゃなきゃだめ そんなこと たぶんないのかもしれない きれいなものは他にもある あたたかいにもいろいろある まわりの誘惑と かくれた浮気心と ぜん…
今日の失敗 ことばの間違い 何もなかったような朝 駅前のひと騒ぎ 面白がる人だかり 何もなかったような朝 雲のない空 自分だけ静かな喧騒 本当に…
嬉しい、楽しい、帰り道。 良いことがあった時、誰かに話したくなる。 綺麗なものを見た時、誰かに話したくなる。 心が動いた時、誰かに話したくなる。 誰かな…
2022年12月2日 23:08
1,807文字/目安3分 仕事から帰って、晩ごはんの支度を始めようとしたら、彼が突然帰ってきた。「ただいま」 そう言っていつもやっているかのように、傘を置いて、上着を脱いで、部屋へ着替えに行った。「あ、おかえり」 遅れてその後ろ姿に声をかけたけど、間抜けな声しか出てこなかった。 平静を装って、料理の準備に戻る。今日は二人分作らなくちゃ。 彼が部屋から出てきて、わたしの隣に立つ。ふ
2024年7月15日 22:37
まどろみは静かに 振り返る幾たび 遠くから静かに のらりくらり 果てに いつも通りすがり 言わばその日暮らし 君にばかり偽り 嫌なしこり居座り 果てに 形のない気づかい 宙にゆらり たちまち行き詰まり あっという間に 満ちる 長い間居座り 黙っては偽り 高い壁に立ちくらみ やはり行き詰まり ゆらりゆらり ゆらりゆらり 悲しみに二
2024年6月23日 23:14
ふらふらとどこにも行けない夜飛び出す力も飛び込む力も持てない夜心ここにあらず遠くに体だけは近くに飛び散る弾けて落ちるいっそ連れ出してよぐいぐいと引かれるのも力を使う嫌な場所には行きたくない行きたいところは分からない最後は自分で決めるしかない足はまだ動かない腰が重いわけじゃないはやて時の中にまどろみも続かない熱のない灯り今を待てない明日が来る
2024年5月30日 00:28
海のそばへ 森の中へ空の青は遠くまぶしくてすぐ背ける夕焼けを見ていたい君を心に置いていたいきっと感傷的になりたいだけ何かに満足したくないだけ欠けた胸に手を当てる物悲しさで満たす今の先で夢見る輝きは鈍くひとつ主人公らしくなれない自分に物語を刻むひとつ都合のいい言い訳を説いて悔やむひとつ君は歩みを止めないで背中を押す手は届かないまたしても
2024年4月30日 23:05
2024年4月9日 00:11
2024年3月31日 23:37
2024年2月1日 22:20
今日できないことは明日やればいい今週できないことは来週やればいい今月できないことは来月やればいい来年を待てばいい一生かけて見つければいい一生かけてあなたをつくればいい過去は見なくていい今に自信がないのなら明日に託せばいい未来はちゃんとある心が晴れなくても怒りをしまえなくても明日を迎えていいあなたがあなたを好きになれなくてもあなた自身を嫌いにな
2024年1月31日 07:48
やけに静かに思える時がある昨日と同じ、いつもの朝すれ違う人も同じ猫が寝る場所も同じ電車のタイミングも同じ何一つ変わらない午前八時自分だけが浮いている世界が違って見える澄んだ晴れの朝楽しいことがあったような思い出をどこかに残したようなふわふわと、空気がまとう風に流れるだんだんと沈む遠ざかる意識が宙に散る人が人に見えなくなっていくそれを嫌だと
2023年12月12日 23:56
意味なんて考えちゃだめ意味を先に決めようとしちゃだめそんな声を聞かせないでよ歩けば見つかるもんじゃないいつのまにか近くにいるものだよその意味は後ろにしかないだから待ってる
2023年11月30日 23:30
1,912文字/目安4分 駅に向かう途中、レモン果汁が目に沁みるのは当然だと思った。 綱渡りの人生、バターロールは少しつぶした方がおいしく食べられる。あの時もきみはクリームパンの中のクリームをパンの表面にぬって食べていた。まだ絹と木綿の違いも自信がなかったぼくは、なるほどと思いながら、クッキーをビスケットではさんで食べたのだった。 まわりはちっとも信じてくれないけど、クッキーをビスケッ
2023年11月6日 23:22
名前を呼ばなくちゃ そうしないと振り向いてくれない 布団に隠れて 枕に顔をうずめても 誰も起こしてくれない そのうち疲れ切って 窓を閉めて灯りを消す 特別だと思いたい 自分と同じ 群れの中に紛れたい よくある話さ 新しさに目を向けるたびに 思い出がちらつく 強く輝き出す さよならを言わなくちゃ 自分をまるごと愛せない 今日がお別れの時だ そう思って
2023年10月15日 22:55
きみじゃなきゃだめ そんなこと たぶんないのかもしれない きれいなものは他にもある あたたかいにもいろいろある まわりの誘惑と かくれた浮気心と ぜんぶ押しのけて きみに向いてしまう 諦めることができたら 振り切ることができたら ジャンル分けできない ナンバーもオンリーもない 会いたい 一緒にいたい ある意味のあきらめ それすらもみとめよう きみがいい
2023年10月10日 21:12
今日の失敗 ことばの間違い 何もなかったような朝 駅前のひと騒ぎ 面白がる人だかり 何もなかったような朝 雲のない空 自分だけ静かな喧騒 本当に何もない 自分すらなくなったような朝 落ち着かない閃光 ひとりがちっぽけに感じる時 隙間に触れるのはせめて 優しさであってほしい
2023年10月3日 21:32
嬉しい、楽しい、帰り道。 良いことがあった時、誰かに話したくなる。 綺麗なものを見た時、誰かに話したくなる。 心が動いた時、誰かに話したくなる。 誰かなんて、一人しかいない。 頭の中では、もう話している。 くだけた顔を見られないように。 なんでもないのを装って。 どんな顔を、するだろう。 どんなことを、言うだろう。 こんな、陳腐で安っぽい言葉を。 こんな、単純でち
2023年10月1日 20:27