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お金を稼ぐ方法は一つではないことを教えてくれるお金の教育

お金の教育では「稼ぐ・使う・貯める・運用する」という4つのテーマに取り組む。

この中で「稼ぐ」というテーマでは、稼ぐ事の本質を学ぶほか、稼ぐ方法を増やすということにも取り組む。

これはそもそも「稼ぐ」事はコツコツ取り組まなければならない事である事に加え、それぞれで稼ぐことが出来る金額に上限があるからだ。

さらに、稼ぐ方法を増やすという意味においては、もちろん仕事を掛け持ちするという方法もあるが、それ以外に、どのような方法で稼ぐ手段を増やせるのかを模索するということも学ぶことになる。

【お小遣いを稼ぐ】

我が家ではお金の教育に取り組んで既に1年と4カ月が経過した。中学2年生の長男と、5歳児の長女にお小遣いを「稼ぐ」ことに取り組ませ、さらには、お小遣いを「使う・貯める・運用する」ということにもチャレンジしている。

特に長男はお小遣いを稼ぐことで「お金は簡単に増えない」という事を体験的に理解できるようになった。また、お小遣いを稼ぐ為に設定された「作業タスク」も一日でこなせる量には限界もあり、「稼ぐ」事がコツコツ作業であるという事も体験的に理解できるようになっている。

半面、お金を使う事さえしなければお小遣いは気が付くと結構貯まっているという事も経験した。

また長女はお小遣いを稼がなければ「おもちゃが買えない」という事を理解出来るようになった。これは「稼ぐ」事がなければ、その先の「購買」すなわちお金を「使う」という事も出来ないという理解となる。

5歳児でありながら、既に経済活動の基本的な事を理解しているという事である。お金の教育に取り組んだことで、家庭内でお金の話をする際に、説明しやすくなり、さらには子供たちの理解力が増したのは、お小遣いを報酬制にし、お小遣いを「稼ぐ」ことに取り組ませたのは大きかったと考えている。お小遣いを定額制・一時金制(都度制)だと、「お金をもらう」という体験になってしまうので、現在の長男と長女のような経済活動への理解力は育てることができなかったと感じている。

【稼ぐ方法を増やす】

お小遣いを「稼ぐ」事への理解が進むにつれ、まず長男が口にした感想は、「お金が増えなーい!他に増やす方法ないの?」という事だった。

これは経済活動を行っている大人が感じる事と同じだ。

自分の給料が上がらず、こんなに仕事をやっているのに、、、他にお金を増やす方法ないかな?という事と本質的には同じことを言っている。もちろん、金額の大小や背負っているものは異なるが。

そのような長男の言葉で、すでに「〇〇に家族で取り組むと金融教育の場になる」でも取り上げているが、我が家では不要なものをメルカリで売るという取り組みを開始してみた。

そして、我が家の長男は不要なものを売るという方法で数万円の売り上げを手に入れる事が出来たのである。

販売したのは読み終わった漫画やトレーディングカードである。そしてこの稼ぎ方はもはや我が家の稼ぎ方の一つとしてすっかり定着した。

先日は息子の野球の手伝いの際に使っていた靴が3000円程度で売れ、仕事で使用した参考書などでも利益を手に入れている。

また次女が一時使用していた小さな靴も履けなくなったため、私がタンパク質の汚れを洗い流す洗剤を使って販売が出来るような状態にし、妻に販売をお願いするという流れも定着し始めている。

メルカリで不要なものを販売することは、新たな労働に取り組むわけではなく、新たなスキルを身に着けるという感覚かもしれない。

さらに中2の長男は不要な漫画やトレーディングカードを販売するという経験を通じて、漫画などは中古で買ったほうがよく、更にはなるべく綺麗な状態を保ち、そして再びメルカリで売ることでより安く漫画を読むことが出来るということも理解できるようになった。

また新しい靴を買う際も、メルカリで新古品を探すことで、質の良いものを割安で買えるという事も学んだ。さらに、自分が部活で使用していたバスケット用の靴も、1年間使ったものであっても、購入価格から2割引き程度の値段で売れるという事も経験することが出来た。

このような体験は「稼ぐ」お金をなるべく出ていかないようにするスキルとなる。これもお金の教育のメリットである。

話を戻すが、このようにメルカリで売れるものを研究し、体験することは作業タスクを行うような労働とは違った稼ぎ方が一つ増えることになる。

そして、稼ぎ方を増やすという学びは、例えば、クリーマという手作りのものを販売するサイトで売れるものを研究し、売れるものを作ったりするスキルを身に着けるというのも稼ぐ方法を増やす取り組みとなる。

以前テレビで地方の山で採れる綺麗な葉っぱを販売するという副業があるというような特集をやっていた。葉っぱだけでなく、不要となった丸太を扱いやすい大きさに輪切りにし、メルカリでばら売りしているという年配の方の特集も見たことがある。

自分が住んでいる環境や、好きなことを活かし、それがどのように「稼ぐ」スキルに応用できるかを考え、実践していくことが「稼ぎ方を増やす」というテーマに取り組む目的となる。

体力に任せてアルバイトを増やすことは若い内はいいかもしれない。しかし人の体は老いるものであり、いつまでもその方法が通用するわけではない。

であれば、なるべく早い内から好きな事や住んでいる環境を活かし、取り組んだ分だけスキルが上がっていくような稼ぎ方をどんどん増やしていく方が現実的な取り組み方と考えることが出来るだろう。

ちなみに我が家の長男は手先が器用で細かい作業が好きであり、さらには工作なども好きなため、メルカリで需要があるノートパソコンの修理が出来るようになると稼ぎ方も増やすことができるねというような話もするようになった。

YouTubeを見ていると、壊れたノート型パソコンを買ってきて、それを直している動画が沢山ある。この技術を手に入れることが出来れば、壊れているパソコンを仕入れ、それを直し、そして販売するような事が出来るようになる。そもそも細かい作業が好きである長男にとっては、このような作業はそもそも楽しめる上、仕入れ方や修理の手間などの経験値が徐々に上がるにつれ、最終的には効率よく稼ぐ方法となる可能性もある。技術が身に付けばその技術を応用し、スマホを直すようなスキルも身に着けられるかもしれない。

また本人は歌を歌う事が好きなので、ボイスオーバーの仕事などもスキルとして身に着けることが出来るかもしれないと考えたこともあった。しかしながら、この方法は調べてみたが、実用性が低いという結論が出てしまった。もちろん、これも学びの一つではあるが。

我々は都内に住んでいるので、環境を活かした稼ぎ方というのはなかなか難しいが、サンゴ礁の海岸の近くに住んでいるのであれば、砂浜に打ち上げられた面白い形をしたサンゴなども買いたい人はいるかもしれない。

またITの世界で出来ることを見つけていったっていい。別に物販だけが方法というわけではないのだ。

YouTuber、SNS運用、ブログなど、ネットの世界でも色々とやり方はあるのである。

【まとめ】

このように自分の環境や興味を活かす方法で「稼ぐ」手段やスキルを増やすことは、総合的に見たときに、自分が手に入れるお金を増やすことに繋がる。

社会人になったときにお給料を手にするようになるが、初任給はまだまだ低く設定されている現実がある。

親が老いるように、子供も同様に歳を重ね、時が経てば、誰であってもこのような現実と向き合う時が来る。

お金の教育は家でも取り組める以上、その時をただ待つのではなく、早い内から「稼ぐ」スキルについて考え、そして取り組むことは、有意義な取り組みとなるうえ、経済活動の基礎を学びつつ、応用力をあげることにもなるのである。


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