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自転車を直すスキルを磨きたい | 節約スキルを磨く

どういうわけか子どもの頃から「直す」ことに興味があった。私は香港で生まれ育ったのだが、小学校にあがったころに住んでいたマンションの横の路地に、靴を修理するおじさんがプレハブの店を構えており、時間があるとそこに行き、おじさんが靴を直す作業をずっと見ていた。今考えると邪魔くさかっただろうが、私をとてもかわいがってくれたことを覚えている。

またある時は自転車の修理屋を見かけた際は彼らがパンク修理をするところをずっと観察していたこともよく覚えている。当時の香港はまだ使えるの?という状態の自転車をあちこちから部品を持ってきて乗れる状態にしていた。使用できなくなった自転車からブレーキを取り、まだ使えそうな自転車に付け替えるというのは当然の事のようにやっていた。子どもの私にとって、そのような作業は「生き返らせる」という魔法を見ているような物だったのかもしれない。とにかくそのような修理作業を見ているのは本当に楽しいと感じ、見続けられるだけ見続けることができた。

このような幼少期を過ごした私は今でも修理が好きで、YouTubeでもぼろぼろの家具を直す動画、ヤフオクで買ったぼろぼろの車を修理して動くようにする動画、築古物件をリフォームする動画、さらにはジャンクPCを直して使えるようにする動画などは良く見ている動画となる。

【パンク修理】

私は現在目黒に住んでいる。そして目黒に移り住んだ際にネットで1万円程度の折り畳み自転車を購入し、それを10年近く乗り続けた。

自転車を乗っていると乗る頻度にもよるが、当然「タイヤ」が劣化や摩耗し、ひび割れてきたりする。さらにはパンクなどでタイヤのチューブに穴が空いたりする。ブレーキもまたすり減るため、ブレーキシューの交換が必要になったりする。

このように自転車は長く使えば使うほど消耗する部品は駄目になっていく。

10年間お世話になった折り畳み自転車もやはり同じ様に消耗箇所は定期的に交換が必要となっていった。

しかしである、そもそも1万円程度の自転車に数千円かけて修理するということはどうしても無駄と感じている自分がいた。最寄りの自転車屋であればパンク修理は1200円(税込み)、チューブ・タイヤ交換は工賃で1980円(税込み)、ブレーキ交換は工賃で770円(税込み)となる。これらにパーツ代が上乗せされる事になる。

しかし、自分でやれば、工賃は不要となり、部品代のみで済むのである。

100円ショップでパンクの修理キットが売っているがこれを使えばパンクの修理は一か所100円に満たない。タイヤ自体もピンキリではあるが、低価格なものを選べば、2本セットで2300円程度からある。一本1150円である。またブレーキシューに至っては前輪・後輪のセットで500円程度から販売されている。

1万円程度の自転車であれば、各パーツも元々安価な物がついている。これらにパーツよりも高くつく工賃をかけて直してもらう事にどうしてもためらう自分が居たのである。

そこで、ある時、ダメもとで自分で直してみることを思い立ち、まずはブレーキ交換から始めてみた。Googleで直し方を調べるとすぐに参考になるサイトや動画が見つかる。あらためて凄い時代であることを感じながら、自分でブレーキ交換にチャレンジしてみると、意外とスムーズに出来たのである。

一つのチャレンジを乗り越えれば次のチャレンジのハードルも下がり、パンクの修理、さらにはタイヤ交換まで自分で出来るようになったのである。

また折り畳み自転車の後輪ブレーキがキーキー音がなるような「バンドブレーキ」が使われており、あまりにも音がひどくなったので、このバンドブレーキ自体を自分で交換したこともあった。バンドブレーキ自体は1600円程度であるのが、工賃は最寄りの自転車屋さんに頼むと3.080円(税込み)となり高くつくが、自分で直したため、この工賃は支払わずに済んだのである。

補足だが、当初自分でブレーキ周りを直すとブレーキが効かなくなってしまうなどの不安もあったが、結果的に今まで一度もそのようなトラブルにあったことはない。また何度かやっていくうちに構造理解が進み、トラブルにならないように修理する方法を自然と理解しているような気がしている。

振り返るとこの折り畳み自転車はネットで1万円程度で購入したのであるが、この10年間のメンテナンス費用は自分でできる事を増やしたためいくらくらいの節約になったのだろうと今あらためて思うのである。

覚えているだけでも
タイヤ交換は2回(両輪で計4回:総工賃7920円税込み)
ブレーキ交換は前輪で4回(総工賃:3080円税込み)
後輪は1回(総工賃:3080税込み)
パンク修理も4回(総工賃:4,800円税込み)
はしたと思うので、少なくとも、これだけでも総工賃18,880円(税込み)は節約できたことになる。このように振り返ると、1万円の自転車がもう一台買えてしまう金額となっていたのである。

【自転車購入】

このように自分なりに独学ではあるが、自転車の修理を学んだお陰である程度自転車のパーツの事や修理の事、自転車の構造などへの理解が進んだ。

そして昨年の11月、実は上記で紹介した1万円の折り畳み自転車を買い替えたのである。

理由はお金の教育に取り組むようになり、お金を「使う」という事は「使ったお金が二度と戻ってこない」事をより深く理解し、更にはメルカリで不要な物を販売する事ができるのであれば、購入時に品を選べば、自分で買って使ったものでも、不要になった際に販売することができるという事も理解できるようになったからである。

すなわち上記の理解が進んだため、「使ったお金が戻ってくるような買い方が出来るようになりたい」と考えるようになったのである。

なので、Amazonなどをみてもママチャリではなく今風の「クロスバイク」とか「シティーバイク」と呼ばれるスタイリッシュな自転車が1万円~2万円で購入することができるのだが、それらを乗ったあとで「販売」するとなると、メルカリやジモティーを色々とみても、ほとんど乗っていない状態であれば定価から数千円を値引いた金額で売ることができるが、ある程度乗ってしまうと「譲る」という方法しか残されていない事が分かる。

半面「ブランド」ものの自転車であれば、状態が悪くても1万円以上超えるものはざらにあり、実際に販売実績も豊富に残っている。

もし自分が「ブランド」ものの自転車を割安で買えれば、そもそもの状態が悪いので「値崩れする」ことなく、さらにある程度乗り、消耗品などを新しくする事ができれば「買った時よりもさらに高値」で売ることができる可能性が残ると考えたのである。

そしてそれを叶えてくれる自転車修理のスキルが今の自分には幸い身に付いているのである。

あれこれと考えながら、お金は「使ったら二度と戻ってこない」事を理解した上で、「使ったお金が戻ってくる可能性が高い」お買い物の方法を身に着ける為、最終的にはメルカリで程度が悪い「ブランド」の自転車を購入することにしたのである。

私が購入した自転車は2010年のモデルで、当時の定価は128,000円であったことが分かった。それが「程度が悪い」がメルカリで18,000円で売られていたのである。同モデルの今の販売価格は程度にもよるが、ジモティーで24,000円、ヤフオクでは36,000円で売られており、ジモティーでは販売実績が確認された。ヤフオクはどこかのショップが掲載しているものなので、おそらく店舗で購入者がいたのだと思うが、ヤフオクの出品は実績がないままオークションは終了していた。

今でもこのような販売実績があることが分かったので、メルカリの販売ページであげられている写真を何度も確認し、自分なりに修理するべき箇所を見定め、修理箇所を想定し、実際にパーツを購入したとしたら10000万円程度となると見積もりを定めた。自転車代とあわせると計28,000円となる計算だ。このような計算をした後に、それでもなお、将来的に販売する可能性が残されているこの自転車を購入する判断をし、結果的に落札することとなったのである。

そしていざその自転車を受け取り、修理箇所を見てみると、実際に交換が必要だったのはブレーキシューのみであとは錆を落とした上で油を指せば問題なく動く状態であることがわかった。

結果的に、あまり難しいことはせず、まずは車体のメンテナンスとして、百均で購入できる「強力アルカリ石鹸(粉)」とブラシ、そして機械油を購入し、ギヤーやチェーンなどの錆は落とせる範囲で落とした後で油を指し、ブレーキはAmazonで500円程度で前・後輪のブレーキシューを購入し、交換しただけで済んだのである。

一通り洗浄し、ブレーキを直し、タイヤに空気を入れたら、全く問題なく動くようになってくれたのである。

しばらく乗ってみると、後輪のギヤのリヤディレイラーの動作があまりスムーズではなく、いずれは交換が必要であることが分かったが、もう少し知識を深め、メルカリなどで中古の物を品定め出来るようになれば、お手頃価格で直すことができると考えている。

【スキルアップは節約への道】

買った自転車の情報のリンクはページ下に張っておくが、お金の教育に取り組むようになり、「自分でできる事を増やす」事でお金を使わなくて済むという経験を積めるようになった。そしてさらに「使ったお金が戻ってくる可能性」は購入時に決まるという事も知るようになった。

今回購入した自転車をより高値で販売する為には、まだまだ技術を磨かなくてはならない事もあるが、一つ一つそれらのスキルを身に着け、購入時よりも高い値段で自転車を売却するという実績をいつか手に入れたいと考えているのである。


詳細情報のリンク:
自転車修理の値段:あさひの出張修理、点検サービスのご紹介 

購入した自転車の情報(モデル詳細):「CIINELLI」(チネリ)2010 BOOTLEG HOY!HOY!RATS 

ジモティー:Cinelli(チネリ) BOOTLEG Hoy Hoy! Rats  

ヤフオク:徳山)チネリ CINELLI ブートレッグ BOOTLEG HOY!HOY!RATS 2010年モデル アルミ クロスバイク Mサイズ 8速 マットブラック 


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