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岩波文庫100冊チャレンジ2022/11月〜24/5月完走|現在次のチャレンジまで積読…

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岩波文庫100冊チャレンジ2022/11月〜24/5月完走|現在次のチャレンジまで積読消化中|https://twitter.com/You_and_Me_0903 ◆ブログはぼちぼちぼち更新中 https://hello-booktube.com/

マガジン

  • 聖書のお勉強(岩波文庫)

    岩波文庫100冊チャレンジで読んだ旧約聖書・新約聖書をまとめおきしています

  • 失われた時を求めて(全記事)

    岩波文庫チャレンジで1〜14巻を読んだ感想やプルーストセレクションをまとめています。

記事一覧

固定された記事

岩波文庫100冊チャレンジ🌸完

本が好き。 2022/11/10〜岩波文庫100冊チャレンジ開始。 *2024年5月完走、完走まとめは別記事にて 岩波文庫といえば難しそうでとっつきにくい。本屋でも近寄らないエリア…

Y.I
1年前
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チャレンジの合間〜私がnoteを好きな理由〜

自分のnoteは岩波文庫100冊チャレンジの記録用でした。 読んでくれた方には大変感謝しています。ありがとうございます✨(まだの方にはチャレンジ達成記事がおすすめです…

Y.I
2週間前
10

チャレンジ達成!岩波文庫100冊評価&本当に読んで良かった5冊

2022年11月に開始した岩波文庫100冊チャレンジ。 約1年半をもって2024年5月、ついに達成・完走しました〜!! 走り続・・いや読み続けた時もあった。 休んだ時もあった。 …

Y.I
1か月前
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ラストは最高峰、夏目漱石【吾輩は猫である】岩波文庫チャレンジ100/100冊目

ついに100冊読み切った〜!!チャレンジ完走の感想は別記事にする予定なので、溢れる思いは一旦堪えて、まずはいつもの振り返り! ラスト10冊は名作文学、最後の1冊は1番…

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1か月前
11

“逢引きこそは晴れの日”【ボヴァリー夫人】岩波文庫チャレンジ98&99/100冊目

世界名作文学に必ずその名を見るギュスターブ・フローベール「ボヴァリー夫人」。さぞかし気高い夫人の高貴な話だろう、と思っていたがとんでもない! 嫁姑問題、不倫し放…

Y.I
1か月前
9

世の中の不条理・カフカエスク【審判】岩波文庫チャレンジ97/100冊目

カフカと言えば「変身」 ある朝起きたら突然巨大な虫になっていた、で始まる有名な小説。 「審判」はというと、 ある朝起きたら突然逮捕された、で始まっている。 日常に…

Y.I
1か月前
11

圧巻!次元を越えるもの凄さ【カラマーゾフの兄弟】岩波文庫チャレンジ93〜96/100冊目

一言でいえば「この本は隕石」、圧倒的重量感。読んでしばらく取り憑かれた。 漠然とした凄みを感じつつも、読み終わってすぐは頭がぐるぐる。あの話は何だったのだろう、…

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2か月前
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カラマーゾフの兄弟に挑戦しました!読了ツイート済ですが、いつものnote記事はもう数日お時間いただきま〜す✨

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2か月前
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25歳の作品だと?幸田露伴【五重塔】岩波文庫チャレンジ92/100冊目

埋もれた名作を見つけた気分!レビューには「分かりにくい」という声を多数見かけた。分かりにくい主人公なのは確かだが、分かろう理解しようとしなければ世界は広がらない…

Y.I
2か月前
10

やめられない止まらない【古事記(後半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

神話を扱った前半(上つ巻)から、いよいよ皇室祖先とされている神武天皇の御代に入っていきます。早速いきましょう! 中つ巻(東方遠征〜大雀命まで)19、神武天皇の東方…

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2か月前
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学校で教えないクソ面白い【古事記(前半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

聖書を読んだ次はこれだろう!日本のビブリヤ「古事記」。 あれこれしなさいと教えを説く聖書と違い、何かをしなさいという事が全くない。教えはないが、信仰がないわけで…

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2か月前
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急所だけ!新約聖書おさらい【福音書】岩波文庫チャレンジ90/100冊目

チャレンジを通して岩波文庫の旧約聖書「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」を読んできた。いよいよ新約聖書へ突入!(この機会に聖書関連をマガジンに致しました) 急所…

Y.I
2か月前
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再読してから気づくこと【ジーキル博士とハイド氏】岩波文庫チャレンジ89/100冊目

「陽気なヴッツ先生」にビビってから、“有名作を先に“と念仏のように唱えていて再読に至った本。 読書を始めた頃に読んだ本の内容などほとんど忘れてしまった。メモも取…

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2か月前
9

醜悪さえも美しく、川端康成【山の音】岩波文庫チャレンジ88/100冊目

太宰の後に川端康成を読む・・皮肉?(いえ、偶然です)。 川端康成と言えば、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した大人物。2人目は大江健三郎。カズオ・イシグロは英…

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2か月前
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180度転換、再読のススメ【人間失格・グッドバイ】岩波文庫チャレンジ87/100冊目

自分の読書人生からは避けてきた。あえて読もうとしてこなかった太宰治。近年のマンガ・アニメ・映画化などあってか、若い世代に人気と知って、チャレンジ中に1冊読んでみ…

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2か月前
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100%メインで面白すぎる!【嵐が丘】岩波文庫チャレンジ85&86/100冊目

読む手が止まらなかった。 つまらない所もなければ、読みづらい所もない。 100%ストーリーで100%面白い! 誰かに「面白い本ある?」とか、あまり本を読んでない人に「何…

Y.I
2か月前
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岩波文庫100冊チャレンジ🌸完

岩波文庫100冊チャレンジ🌸完

本が好き。
2022/11/10〜岩波文庫100冊チャレンジ開始。
*2024年5月完走、完走まとめは別記事にて

岩波文庫といえば難しそうでとっつきにくい。本屋でも近寄らないエリア・・だったのが、チャレンジを通して岩波文庫(古典)は最高!に変わりました。

読んだのに忘れてしまう・・が勿体ないので、ここでアウトプット。書くのに慣れてきた頃から、その本で興味を覚えた事について勉強、学んだ内容も書き

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チャレンジの合間〜私がnoteを好きな理由〜

チャレンジの合間〜私がnoteを好きな理由〜

自分のnoteは岩波文庫100冊チャレンジの記録用でした。

読んでくれた方には大変感謝しています。ありがとうございます✨(まだの方にはチャレンジ達成記事がおすすめです、と一応言っておきます)

第二弾チャレンジを計画しているにあたり、現在はお休み期間。休みと言っても、本は好きなので岩波文庫以外の積読を消化している最中です。

それと、noteと並行していたマイブログの全記事を書き直してもおりまし

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チャレンジ達成!岩波文庫100冊評価&本当に読んで良かった5冊

チャレンジ達成!岩波文庫100冊評価&本当に読んで良かった5冊

2022年11月に開始した岩波文庫100冊チャレンジ。
約1年半をもって2024年5月、ついに達成・完走しました〜!!

走り続・・いや読み続けた時もあった。
休んだ時もあった。
それでも最後まで続けてこられたのは、目標の力。
大きな目標が、達成までの大きな原動力であったように思う。

本に興味が出た時はすでに社会人、入り口はビジネス書。小説はほぼ読んでこない人生だったのが、初めてその面白さも知っ

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ラストは最高峰、夏目漱石【吾輩は猫である】岩波文庫チャレンジ100/100冊目

ラストは最高峰、夏目漱石【吾輩は猫である】岩波文庫チャレンジ100/100冊目

ついに100冊読み切った〜!!チャレンジ完走の感想は別記事にする予定なので、溢れる思いは一旦堪えて、まずはいつもの振り返り!

ラスト10冊は名作文学、最後の1冊は1番好きな夏目漱石にしよう!とずいぶん前から決めていた。だからこの1冊はご褒美としても楽しんだのである。

小さい頃読んだきりで、子供向けかと思っていたが、処女作でも漱石は漱石、なんなら漱石全開。漱石感満載の漱石節、やっぱり読んで良かっ

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“逢引きこそは晴れの日”【ボヴァリー夫人】岩波文庫チャレンジ98&99/100冊目

“逢引きこそは晴れの日”【ボヴァリー夫人】岩波文庫チャレンジ98&99/100冊目

世界名作文学に必ずその名を見るギュスターブ・フローベール「ボヴァリー夫人」。さぞかし気高い夫人の高貴な話だろう、と思っていたがとんでもない!

嫁姑問題、不倫し放題、金使い放題、子供ほったらかし。
夢想妄想暴走止まらない、スーパー自分勝手な主人公。

ドロドロの昼ドラを見ているのかと思った。

なぜそんなにも評価が高い!?
確かに描写は緻密で言い回しに工夫もあった。だが文学史に残るほどだろうか。率

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世の中の不条理・カフカエスク【審判】岩波文庫チャレンジ97/100冊目

世の中の不条理・カフカエスク【審判】岩波文庫チャレンジ97/100冊目

カフカと言えば「変身」
ある朝起きたら突然巨大な虫になっていた、で始まる有名な小説。

「審判」はというと、
ある朝起きたら突然逮捕された、で始まっている。

日常に突然起こった不条理。虫の不条理はあからさまで分かりやすいが、「審判」はなかなか難しい。逮捕される理由も、裁判(原題はThe Trialで裁判)も何もかもよく分からない世界が描かれている。

こういう不条理の事に、英語でカフカエスクとい

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圧巻!次元を越えるもの凄さ【カラマーゾフの兄弟】岩波文庫チャレンジ93〜96/100冊目

圧巻!次元を越えるもの凄さ【カラマーゾフの兄弟】岩波文庫チャレンジ93〜96/100冊目

一言でいえば「この本は隕石」、圧倒的重量感。読んでしばらく取り憑かれた。

漠然とした凄みを感じつつも、読み終わってすぐは頭がぐるぐる。あの話は何だったのだろう、あの言葉の意味は、などカラマーゾフが頭を占拠。数日経ってようやく自分なりに消化できてきた。思考の整理学。

いつもとは順番を逆にして先に読了ツイート。”「面白くはない」が読む価値のある本”、と呟いたが、今は「面白い」という次元では語れない

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カラマーゾフの兄弟に挑戦しました!読了ツイート済ですが、いつものnote記事はもう数日お時間いただきま〜す✨

25歳の作品だと?幸田露伴【五重塔】岩波文庫チャレンジ92/100冊目

25歳の作品だと?幸田露伴【五重塔】岩波文庫チャレンジ92/100冊目

埋もれた名作を見つけた気分!レビューには「分かりにくい」という声を多数見かけた。分かりにくい主人公なのは確かだが、分かろう理解しようとしなければ世界は広がらないのでは。

個人的にはめちゃくちゃ好きな作品。あまり有名でないような気もするけど、そう思うのは自分だけ?

「金色夜叉」の尾崎紅葉と合わせてこの時代の2大巨塔、紅露時代と言われる事も。同時代に活躍した人の中に森鴎外もいて、世間的には鴎外が断

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やめられない止まらない【古事記(後半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

やめられない止まらない【古事記(後半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

神話を扱った前半(上つ巻)から、いよいよ皇室祖先とされている神武天皇の御代に入っていきます。早速いきましょう!

中つ巻(東方遠征〜大雀命まで)19、神武天皇の東方遠征

・「何処に坐さば、平けく天の下の政を聞こらしめさむ。なほ東に行かむ」
・神武天皇の東方遠征が始まる:日向から宇佐(大分)、福岡1年、広島7年、岡山8年
・途中、亀の背に乗った人に海路案内を頼む
・那賀須泥毘古(長髄彦)との戦で仲

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学校で教えないクソ面白い【古事記(前半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

学校で教えないクソ面白い【古事記(前半)】岩波文庫チャレンジ91/100冊目

聖書を読んだ次はこれだろう!日本のビブリヤ「古事記」。

あれこれしなさいと教えを説く聖書と違い、何かをしなさいという事が全くない。教えはないが、信仰がないわけではない。争いや謀略もあるにはあるが、なんとなく全体的にほんわかしていて、まこと日本らしい。

世界のどんな神話も面白い。「古事記」は建国の歴史でもある。にも関わらず、学校で教えないから?ほとんどの日本人が知らない。自分もその1人だった。

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急所だけ!新約聖書おさらい【福音書】岩波文庫チャレンジ90/100冊目

急所だけ!新約聖書おさらい【福音書】岩波文庫チャレンジ90/100冊目

チャレンジを通して岩波文庫の旧約聖書「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」を読んできた。いよいよ新約聖書へ突入!(この機会に聖書関連をマガジンに致しました)

急所と言っても色々あるので、気になるところをつまんでどうぞ!
キリスト生誕から復活までの大まかな流れになっていますが、目次にしているのは有名だろうエピソードだけです。

そもそも聖書って旧約聖書39巻、新約聖書27巻、本来は計66巻。
現在岩

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再読してから気づくこと【ジーキル博士とハイド氏】岩波文庫チャレンジ89/100冊目

再読してから気づくこと【ジーキル博士とハイド氏】岩波文庫チャレンジ89/100冊目

「陽気なヴッツ先生」にビビってから、“有名作を先に“と念仏のように唱えていて再読に至った本。

読書を始めた頃に読んだ本の内容などほとんど忘れてしまった。メモも取らずひたすら読んで楽しかった時代。今は読むのも楽しいが、学ぶのが楽しいため、こうしてアウトプットを続けている。

自分の読書歴は置いといて、本書の初読はもっとずーーっと前。「ジキルとハイド」と言えば「フランケンシュタイン」のように名前が突

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醜悪さえも美しく、川端康成【山の音】岩波文庫チャレンジ88/100冊目

醜悪さえも美しく、川端康成【山の音】岩波文庫チャレンジ88/100冊目

太宰の後に川端康成を読む・・皮肉?(いえ、偶然です)。

川端康成と言えば、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した大人物。2人目は大江健三郎。カズオ・イシグロは英国籍のため、日本人受賞者はこの2人のみ。

1901年が第1回のノーベル文学賞は、存命中の人物が対象。川端康成の受賞も、「雪国」を「Snow Country」と翻訳したサイデンステッカーの名訳によるところが大きいとも言える。

太宰治が新

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180度転換、再読のススメ【人間失格・グッドバイ】岩波文庫チャレンジ87/100冊目

180度転換、再読のススメ【人間失格・グッドバイ】岩波文庫チャレンジ87/100冊目

自分の読書人生からは避けてきた。あえて読もうとしてこなかった太宰治。近年のマンガ・アニメ・映画化などあってか、若い世代に人気と知って、チャレンジ中に1冊読んでみようと思い立つ。

代表作「人間失格」
何となく知っていている程度で、ちゃんと読んだのは初めて。

暗い・陰鬱な印象は表面的なイメージで、きちんと向き合えば、太宰治が残した1つの文学作品だという事が分かった。

芥川を読んだ時も思った事だが

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100%メインで面白すぎる!【嵐が丘】岩波文庫チャレンジ85&86/100冊目

100%メインで面白すぎる!【嵐が丘】岩波文庫チャレンジ85&86/100冊目

読む手が止まらなかった。
つまらない所もなければ、読みづらい所もない。
100%ストーリーで100%面白い!

誰かに「面白い本ある?」とか、あまり本を読んでない人に「何読んだらいいかな」と聞かれた時、これからは「嵐が丘」をおすすめする。

モームの十大小説に挙げられている古典の名著。今年の一括重版対象のようなので、発売されたらモームの感想もぜひ知りたい。

岩波文庫の古典といえば、堅苦しくて、い

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