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チャレンジ達成!岩波文庫100冊評価&本当に読んで良かった5冊

2022年11月に開始した岩波文庫100冊チャレンジ
約1年半をもって2024年5月、ついに達成・完走しました〜!!

走り続・・いや読み続けた時もあった。
休んだ時もあった。
それでも最後まで続けてこられたのは、目標の力
大きな目標が、達成までの大きな原動力であったように思う。

本に興味が出た時はすでに社会人、入り口はビジネス書。小説はほぼ読んでこない人生だったのが、初めてその面白さも知った。

学生の頃から本が好きな人に比べたらずいぶん遅いスタートだったろう。だからこその古典、だからこその岩波文庫だった。

チャレンジ当初はたまたま家にあったもの、とにかく興味が湧いた本を片っ端から読んでいたが、できるだけたくさんの作者作品に出会うため、途中からはなるべく1作者1作品、長編は1作品という制限を設けた。

結果的に、鴎外は克服したいばかりに3作品。長編は「失われた時を求めて」と「カラマーゾフの兄弟」の2作が入ったけれど、別段気にはしない。

気になる事と言えば、この制限のために100冊では読みきれなかった名作がまだまだ残っているという事。このために後日チャレンジ第二弾を発動予定✨


100冊評価と読んで良かったトップ5

固定ページに載せていた読了評価。読んだ順に並んでますがこれが最終版。
相対評価であり、良い作品に出会うほど評価が動く事もある。

・岩波(哲学、歴史など)は、頭の疲労レベル
・岩波赤緑黄(小説)は、面白さ
注)
・相対評価のため、1が面白くないという事でもないです
・詩集は岩波(赤)ですが、頭疲労レベル(青と同じ評価軸)で評価
・ページ数が少ないために、この評価の作品は、作品名横にpを入れてます

岩波文庫100冊分

眺めていると、赤★5は自分の好み、つまり作者の考えが入っている作品が好きらしいという傾向に気付いた。あえて1〜5に分けているだけなので、この表から得られるのは読む順番くらいだと思う。

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100冊読み終えての「読んで良かったトップ5」はこちら✨(順不動)

👑古事記
👑金色夜叉(尾崎紅葉)
👑カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー)
👑失われた時を求めて(プルースト)
👑世界憲法集

・「古事記」岩波でなくとも、いつか読んでおきたい1冊
・「金色夜叉」日本版「嵐が丘」だと思っている
・「カラマーゾフ」隕石
  何かでかいものが落ちきてきた気がするが正体が分からない感
・「失われた時を求めて」読了後感、カタルシス、読んだ人との謎の連帯感
・「世界憲法集」日本のおや?に気付く、歴史や国を知るに最適

1番好きな夏目漱石も入れたいけれど、良い事は分かって読んでいる。新たに良かった本ではないので除外。

*ちなみに現在なら「古事記」「失われた時を求めて(1巻)」がフェア対象中

チャレンジして良かった事

①読書チャレンジ&アウトプットの良かった点
調べるクセがついた
普段読まないジャンルや苦手意識のあった作家を克服
通読する力
*読後にアウトプットが控えている(人に伝えよう)と思うと、ポイントを掴みながら読むらしく、読み通す力が養われたように感じる

②古典のメリット
・他作への引用が多く、知識が連鎖、横に繋がるのが面白い
・古典と古典以外の圧倒的な差を感じる
(多くの人に長年読み継がれるだけの価値)
・朱に交わって赤くなれる

③難しい本の読み通し方を会得
一旦あきらめる法
難しい本(進まない本、眠くなる本)は、家で読まない認定をする。おすすめは電車や病院の待ち時間。すると不思議に読み進む。困難を克服した後、家で読む

早読み法=スラスラ法(速読とは違う)
分からなくてもとにかく読み進める。不思議と後から分かる事もある。詳しくは下の記事にて。

これから読書チャレンジを始める方へ

どんな読書チャレンジでもいいけれど、大きな目標を一つ掲げておく事はおすすめしたい。それだけ目標が自分を動かす原動力となるのを実感。翻って目標のなくなった今、あまりにボヤッとしている(笑)。

自分の場合は古典チャレンジ(岩波文庫)だったので、同じように教養を深めたいと思っている人には「ザ名作」から本を選ぶ事をおすすめする。(後述)

SNSで面白そうに見える本は限りない。古典・岩波文庫だからヨシと思って、作品は知らないけれど、面白そうと思った作品にもたくさん手を出した。ただ名作を読みきらない内は、名作から読む事を本当におすすめする。結局、誰もが名作と認める作品は他作とは一線を画す。自分の面白そう、は後で良い。

目標達成が見えてきた頃に注意したい事が一つある。

パーキンソンの法則」が襲ってくる。「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(Wikipedia)。簡単にいえば、4時間で終わる仕事なのに、8時間労働の場合8時間たっぷり使ってしまう事。

自身の場合も、達成が間近に迫った時に余裕ぶっこいてしまい、別の本をいくつか読んでいた。今興味がある本を読むのが1番良いに越した事はないけれど、せっかく達成できる目標があるのに、それに向かわないのは惜しい事。

ヨシ、やるぞ!と軌道を戻した。

自分がそうだったように、小説は読まない人もいるかもしれない。だけれど、小説の良さは色々ある。面白いとか世界が広がるとか教養がつく、だけではない

小説の中の会話は、分かりやすく論理立てて並べられているわけではない。実際の会話の雰囲気を保つように、論旨があちこちに入っている場合もある。理解するには、自分の頭で繋ぎ合わせる作業が必要になってくる。これが訓練になる

読書記録に一言

自身のチャレンジ記録(note記事)を振り返ると、初期のものほど恥ずかしい。やりたて感が否めない状態で公開しているが、これもリアルな記録として、今の所書き直す予定はない。もし書き直すなら新しい記事でと考えている。

最初はただこなすばかりだったのが、読了数が増えるとともに、拾える箇所が多くなり、アウトプットが増えるとともに、ようやくそれなりに書けるようになってきた感じ。

自分のきっかけは落合陽一の本だった。
この記事が、誰かのきっかけになれたら嬉しいです。


最後に、宣伝になるようで恐縮ですが、自身のブログに名作ランキングなどまとめているので、宜しければご参考にどうぞ(https://hello-booktube.com

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