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国の未来を食べる制度;ふるさと納税の問題
過日、宮台真司氏と神保哲生氏が主催するビデオニュース・ドットコム社のマル激という番組でふるさと納税に関する問題点を説明した。その際に用いたデータや参考資料、考え方の整理についてここにまとめておくこととする。同制度を考える切っ掛けの一つになれば幸いである。
1.ふるさと納税の制度概要
ふるさと納税は「納税」という言葉を冠しているが、実態の仕組みは「寄付金控除」である。自分が住んでいない市区町
稼げる大学論に関しての私見
そもそも「稼げる」とは、なにか。
稼ぐとは商品交換後の交換価値が交換前よりも増えている状態だと考えられる
つまり、生産したものが交換のプロセスをへて、「価値」が増加した状態だといえる。
この場合、「付加価値」という言葉が当てはめられるが、価値には交換価値と使用価値の二種類の価値がある
ミクロ経済学では、効用という名前で商品の価値を真正面から扱わない。しかし、使用価値のないものから人は効用を得るこ
林文子は本当にハコモノ行政をやったといえるのか?
朝日新聞が,「庁舎に劇場構想…ハコモノ新設,突出の横浜 財政は悪化」と題する記事を公開している.8月22日選挙を見据えてのことだと思う.その記事の要旨は,
1. 2019年の住民一人あたり普通建設事業費で横浜市の新設事業費が人口100万人以上の政令市中最多であること
2. 林市政後普通建設事業費は膨らまされてきた
この2点をもって林市政がハコモノ行政的であったという評価を行っている.
しかし,
移動制約−20%の壁、データから見る経済活動と感染者対策のジレンマ
経済活動を再開すると、多くのケースで感染者が再拡大する事例が世界的にも確認できる。人の移動によって人人感染が拡大するためだといえるが(人の移動が感染拡大の要因にならないというのは、希望的観測が強いのではないかと思われる)、Google社の人移動統計データと、新規感染者数の間に量的な関係がみられるかを確認したのが、下の図である。
人の移動の1月後の新規感染者数を見ると、移動が増加するとそれが1月
フリー統計ソフトRで地図と統計情報を重ねて書く
統計ソフトRは無料で使える統計ソフトですが、その他様々な作図に使用できます。
地図データは、SHPという形式のファイルで記述されている事が多いのですが(政府のサイトでもこの形式でダウンロードすることが多いです)、このファイルはGIS編集用のソフトで開いたり編集したりします。
しかし、Rでも読み込んである程度図示が可能です。今回は、次のような図を作る命令文について簡単に説明を行いたいと思います。
経済を回しながら感染者を抑制するなら「韓国」を見るべきでは?
先日、Googleが提供している人の移動増減のデータと、WHOの新規感染者数をクロスした日本のデータを作成してみた。
それが、これである。
新規感染者数は1月前の交通機関の移動者数の増減に反比例した動きを見せている。
1月前の移動増減と新規感染者数の増加に一定の相関が見られる可能性があるということだ。そこで、他の国はどうなのかを散布図を作って分析することにしてみた。
ここから、次のような傾
アメリカにおけるCOVID-19対策経済安定法による個人への現金支給の概要
・アメリカでは年収1500万円までは子供二人がいる家庭に36万円を支給!1)アメリカでは,超党派による2兆ドル(約218兆円)の経済支援を含むthe Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Actが成立
2)所得制限を設けて,成人一人あたり1,200ドル(約13万円)を支給。16歳以下の受給資格のある子どもがいる世帯では追加で500ドル(約5万
地域に開かれた学園祭という選択肢
こんにちは、久しぶりに記事の更新です。本日は、勤務大学の学園祭でした。ホームカミングデーという卒業生向けイベントもありましたので、卒業したゼミ生に会うために、大学に訪れていました。そこで、今年の本学(桃山学院大学)の学園祭の様子が興味深かったので、少しお話させていただきます。
飲酒禁止等で子供連れでも安心な学園祭!学園祭は大学生によるイベント、それは変わりません。しかし、最近の大学生は、忙しさも