記事一覧
2023年に読んだ本ベストテン
今年わたしが読んだ本で面白かったベストテンです!順不同での10作となります。
原武史『地形の思想史』
土地と思想の深いつながり。特にコロナ禍を経験した今となってはハンセン病についての記述に考えさせられるところ多し。
グレアム・グリーン『権力と栄光』
追われるものの苦闘が描かれる。舞台となったメキシコのカトリックへの迫害の苛烈な描写に圧倒されるのですが、どれくらい現実に即しているのかというと
2023 競馬予想の成績!
Twitter(で今後も通します)でほぼ毎週、メインレースを中心に競馬予想を呟いているのですが、2023年の結果を報告します。
単勝:的中率 9% 回収率 76%
複勝:的中率 23% 回収率 71%
う~ん、ちょっとイマイチな成績でしょうか? ちなみに2022年は単勝の回収率が119%、複勝回収率が79%だったので特に単勝は成績悪化してますね・・・自分の予想を振り返ってみると、理屈とい
2022 競馬予想の結果発表!
Twitterでほぼ毎週、メインレースを中心に予想を呟いていたのですがその的中率がどうなったか? ということで6月が終わった時点で中間報告をしました。いよいよ2022年の競馬も締まりましたので最終結果の報告をいたします! 上半期の記事は以下リンクにあり。
夏目葉の予想と弁明(上半期の競馬予想を振り返る)|夏目葉|note
2022年の回収率発表!
基本的に本命一点勝負で予想をあげている(
夏目葉大賞 2022上半期編
2021年末に、その年にわたしが読んだ各ジャンルの中で最も優れていた本を表彰する〈夏目葉大賞〉という記事を作りましたが、今回はその2022年上半期編です。
年末に通期での大賞を決めたいと思っていますので、暫定版としてとらえていただければ幸いです。なお、2021年版は以下リンク参照。
ベストミステリ賞
『死まで139歩』(ポール・アルテ著 早川書房)
ミステリ作家の殊能将之が敬愛するフラ
ドイチェスダービー 2022 有力馬紹介!
前回記事でドイツのダービー、ドイチェスダービーの紹介をしましたが、今回は有力馬を紹介したいと思います。
ソームーンストラック(独) So Moonstruck
父:Sea the Moon 母:So Smart(母の父: Selkirk)
戦績:3戦1勝
父のSea the Moonは2014年のドイチェスダービー馬。親子2代制覇がかかります。前走は重要なステップレースであるウニオンレネ
ダービーは終わらない、ドイチェスダービー大予想!
日本の中央競馬では春のクラシック戦線を終えてすっかり夏競馬の季節ですが、まだまだダービーはある! というわけで、今回はドイツのダービー競争、ドイチェスダービー(Deutsches Derby)の特集であります。
ドイチェスダービーとは
ドイチェスダービーとはその名の通り、ドイツ競馬におけるダービー競争。ハンブルク競馬場、芝2400mを舞台に行われる3歳最強馬決定戦です。2022年で第153
夏目葉の予想と弁明(上半期の競馬予想を振り返る)
わたしこと夏目葉、普段は本にまつわるツイートをメインに活動していますが、今年の1月末の根岸ステークスから、以下のような感じで毎週末にせっせと競馬予想のツイートもしています。
これは自分の備忘を兼ねている部分も大きいのですが、おかげさまでみなさまとも色々と交流できてとても嬉しい限りです。
一方、もしかしたらわたしの予想を参考に馬券を買っている方もいるかもしれず(自意識過剰!)、馬券は自己決定
プリンス・オブ・ウェールズ・ステークス大予想!
6/15にイギリスのアスコット競馬場でプリンス・オブ・ウェールズ・ステークスが開催され、日本からシャフリヤールが参戦します。JRAによる馬券の発売もあるということで、せっかくですから同レースの予想をしたためました。みなさまの予想にも役立てば幸いです。
同レースを含めたロイヤルアスコット開催についての記事もまとめていますので合わせてご覧ください!
1.コース
距離は1990m(正確には9
行きたい! ロイヤルアスコット!
いよいよ火曜日からロイヤル・アスコットが始まりますね。
ロイヤル・アスコットはイギリス王室が主催する競馬の祭典。今年は6/14-18の日程で開催されるのですが、毎日G1が行われるという豪華さに加えて英国王室のメンバーも臨席するという格式高いイベントでもあるのです。
今年はシャフリヤールがプリンス・オブ・ウェールズ・ステークス(6/15 芝1910m)、グレナディアガーズがプラチナ・ジュビリ
『ヒカリ文集』の一人称について
松浦理英子『ヒカリ文集』は同じ劇団に所属していた人物たちが、あるきっかけから劇団の同僚であったヒカリという人物にまつわる思い出をしたためるという構成の小説です。
五人がそれぞれ一人称で文章を書くことになるわけですが、この記事ではその一人称の表記について見ていきたいと思います。
飛方雪実の「私」
一人目の鷹野裕は「私」、以下、飛方雪実「私」、小滝朝奈「あたし」、真岡久代「私」、秋谷優也「私
エリスンの名作「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」を読んでゲーム版をやろう!
ハーラン・エリスンの「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」はコンピュータが反乱を起こし、人間を支配下に置くという短編SF小説。
AMというマシーンが人類をせん滅した未来。AMは最後に生き残った5人に不死を与え、そして残酷な幻覚を見せて弄ぶ。死ぬことを許されない5人を、AMは109年もの間、閉じ込め続けるのだった。
テーマは古典的でありますが、むしろ今の時代にこそ顧みられるべき古くて新しい
筒井康隆「遠い座敷」 少年の心細さとファンタスティックな座敷の道
筒井康隆の「遠い座敷」は一九七八年に中央公論新社の文芸誌「海」に発表された作品です。筒井康隆といえば、SFから始まって多種多様な作品を生み出してきた多面的な作家ですが、この作品は文芸誌に発表されたということで、純文学的な格調のある文体を持ちながらも、非常に幻想的な短編に仕上がっています。
主人公である宗貞という少年が、兵一という友達の家で遊んでいるところから物語は始まります。彼は兵一と遊ぶうち