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芸人

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「芸人」にまつわる記事。芸人時代の体験談とか、考えていたこととか、今思うことなど。
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記事一覧

芸人引退から、一年経って感じたこと。

芸人引退から、一年経って感じたこと。

芸人を引退して、早いものでちょうど一年が経ちます。

いや〜、びっくりです。ほんまにあっという間でした。
そう感じるのも、毎日が充実しているからだろうと思います。

というわけで今回は、この一年で感じた、芸人時代と比べての生活面や精神面での変化を書いていきたいと思います。

・仕事

まずは仕事面。
芸人時代から続けていたバイトをそのまま続けているだけなので、仕事に関しては本当に何も変わっていませ

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2月度翔GPの全組感想

2月度翔GPの全組感想

よしもと漫才劇場にて2月11日に行われた、芸歴7年目(NSC39期)以下による2ヶ月に1回のネタバトル、翔グランプリ。
去年10月以来の全組感想をまた書いてみたい思います。

前回12月の分は、勝手ながらアメリカ旅行記の影響で書けなかったので、実に4ヶ月も空いてしまいました。
その間に翔メンバーの入れ替わりもあり、初見のコンビも何組かいて新鮮な気持ちで見ることが出来ました。

M-1シーズンは終わ

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M-1しくじり先生2022

M-1しくじり先生2022

11月1日、M-1グランプリ3回戦大阪会場の結果が発表され、準々決勝に進む37組が決定しました。
初進出のコンビや、安定の実力を見せつけたコンビなど様々な顔ぶれが集結。
いちファンとして次の大一番、準々決勝での戦いが非常に楽しみです。

今年の発表の瞬間、僕は家族でディズニーランドに行っていました。
夢の国でXを開くと「準々決勝進出者」の文字。
さっきまであんなに何も考えずに楽しめていたのに、発表

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10月度翔GPの全組感想

10月度翔GPの全組感想

よしもと漫才劇場にて10月8日に開催された、若手芸人のネタバトル「翔GP」。
8月から芸歴7年目(NSC39期以下)に体制が変わり、出演メンバーが一気に若返る事になりました。

以前6月に行われた、旧体制(NSC36期以下)最後の翔GPの感想記事を書いたのですが、それを再びやってみたいと思います。
先日、後輩のシスターのYouTubeに出させてもらった時、「また書いてくださいよ」と言われたので、真

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M-1決勝に行くために必要なもの。

M-1決勝に行くために必要なもの。

今年もM-1の季節が始まりましたね。
「いや、決勝は冬やん」と思われる方が大多数だと思われますが、各地方で行われる1回戦は8月からすでに始まっているので、スポーツ的な言い方をすると、12月の決勝に向けての“シーズン”はもう開幕しています。
選手である漫才師は当然のことながら、M-1ファンにとっても、真夏から秋にかけてはⅯ-1の季節に他ならないのです。

M-1が現在のお笑い界にもたらす意義を、大な

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よしもと漫才劇場のシステム変更について&翔GP全組感想

よしもと漫才劇場のシステム変更について&翔GP全組感想

大阪吉本の若手芸人の登竜門、よしもと漫才劇場。
劇場を運営する上でのシステムが、新たに変更されることがこの度発表されました。

今までも何年かに一度のペースで行われてきた、若手お笑い界の改革。
この劇場にかつて約5年ほど所属した僕から見て、今回の改革について思うことを書きたいと思います。

劇場がスタートしてもうすぐ9年になります。
昔は、お笑いに詳しくない人や、またお笑い好きを自称する人からして

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芸人を辞めて思う、唯一の心残り。

芸人を辞めて思う、唯一の心残り。

僕のnoteを読んでいる方はご存知かとは思うが、僕は2023年の2月末をもって芸人を辞めた。
厳密に言えば、吉本興業から除籍したのは4月中旬。
マジで今は、若手芸人と仲が良いだけのただの一般人だ。

この決断には何の後悔もないし、非常にスッキリしている。
「辞めてよかった」と現時点でも思っているが、これからの人生でより強くそう思えるように、生きていく気マンマンの今日この頃である。

芸人時代の中で

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「解散」について。

「解散」について。

今年に入って、お笑いコンビの解散が相次いでいます。

コンビの解散自体は、売れてないコンビも含めたら、日常茶飯事で特に珍しい出来事ではないですが、世間的に有名なコンビや、お笑いファンの中では名の知れたコンビの解散が最近多いように感じます。
決して有名ではないですが、僕らのコンビも今年解散しました。

なので、解散の知らせを聞くたびに、全てを理解するとまでは行かなくても、当事者たちに一方的なシンパシ

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合コンで上手く行く方法

合コンで上手く行く方法

初対面の男女数名が一堂に集まり、食事とお酒を酌み交わしながら親睦を深める会、合コン———。

芸人時代の僕は、一時期狂ったように合コンばかりしていました。
20代半ばで、大阪で一人暮らし。同世代の気心知れた若手芸人が集まれば、そうなるのも当然のように思います。

若手芸人なんか「女の子にモテたい」という原動力だけで、この世界に飛び込んだような奴らばかりです。
いろんな芸人の紹介などで、しょっちゅう

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送別会をしてもらいました。

送別会をしてもらいました。

僕が芸人を辞めるという事で、同期であるNSC36期が集まって、送別会を開いてくれました。

何日か前にイチオクの竹家からLINEで、
「20日に大飲み会あるけど空いてる?」とだけ聞かれ、即答で「行く」と答えた僕。

竹家とは、
「辞めるし最後にみんなで集まれたらいいな」
と以前話していました。

「送別会開いてくれるのか。。」
と嬉しくなりましたが、送り出される身からすると、自分から「送別会」とな

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同期のことを褒めまくる。

同期のことを褒めまくる。

僕の同期であるNSC36期。
芸歴は丸9年。NSC時代を含めると丸10年の付き合いになります。

もう学生時代の友達といる期間は超えています。
勝手に一生の仲間だと思っています。

学校の友達ではないので、一概に比較はできませんが、この10年間、いい時期も悪い時期も、酸いも甘いも含めて、互いに意識し合っていたことは確かだと思います。

そんな36期のメンバーを、コンビごとに僕からの視点で褒めていき

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最後のライブでした。

最後のライブでした。

2月25日は芸人人生で最後のライブ、道頓堀ZAZA HOUSEにて開催の『やきそばパン』でした。

このライブは、プードル、たくろう、ドーナツ・ピーナツの同期3組で、2018年の4月からほぼ毎月(じゃなかった時もある)開催していたライブです。

解散が決まって、
「最後の舞台をどうしますか?」って聞かれた時、ちょうど2月の下旬にこのライブが決まっていたので、
「どうせならやきそばパンで最後にしたい

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芸人人生10年間を振り返ってみた。

芸人人生10年間を振り返ってみた。

僕の芸人人生の辿ってきた歩みを、記憶する限りではありますが、振り返っていこうと思います。
印象深い出来事や忘れられない思い出を、年表みたいな感じで書いていきます。

芸人をやっている間は、なんとなく「過去にとらわれるのはダサい」という感覚があったのですが、もうその生活にピリオドを打つので、新たにリスタートを切るという意味でも、最後に記録としてまとめたいと思います。

厳密にいえばデビューしてからの

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今までありがとうございました。

今までありがとうございました。

この度僕は、プードルというコンビを解散し、芸人を辞めるという決断をしました。

僕の場合、

「コンビを解散するから芸人を辞める」
のではなく、

「芸人を辞めるからコンビを解散する」
といった感じです。

大学を卒業して、NSCに入ったのが23歳。
そこから10年間、お笑いしかやってこなかった僕が、なぜこの決断に至ったのか。
そもそもなぜこのタイミングなのか。
なぜ「解散」だけではなく「引退」な

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