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VUCAの新解釈とは? 先行きを見通す4つの視座(2021年への準備)

「VUCAをそう解釈すると未来にポジティブなれるのか」

VUCA(ブーカ)という言葉を今年は本当に多く耳にしました。VUCAとは、一言で言うと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。今年はコロナの影響で、この「先行き不透明感」は地球の誰もが自分ゴト化したことと思います。

先日も、不確実な未来を生き抜くマインドセットについてまとめました。

そんな「VUCA」について、先日新しい解釈を知る機会がありました。2021年から前向きに活動していくための視点を整理します。

そもそもVUCAとは

元々このVUCAという言葉は1990年代後半に軍事用語として発生した言葉だそうです。2010年代に入り、変化が激しく先行き不透明な社会情勢を指して、ビジネスのシーンでも頻繁に使われるようになりました。

VUCAは、こちらの4つの単語の頭文字をとった造語です。

V(Volatility:変動性)

IT技術が急速な発展、AI技術の進化、カテゴリーを超えた競争が生まれるなど、テクノロジーの進化による顧客ニーズの変動が目まぐるしく起こっていますね。

U(Uncertainty:不確実性)

今の状況、特にコロナ禍における環境は不確実性が極めて大きい状況です。そんな中では売上計画などビジネス上の見通しを立てるのが非常に困難となります。またビジネスだけでなく、地震や台風などの気候変動による災害なども不確実な因子となり得ます。

C(Complexity:複雑性)

生活者の価値観やニーズも多様化しています。今はマルチコミュニティの時代。1人の人間が複数のコミュニティに所属し、それぞれのコミュニティにソーシャルリアリティと呼ばれる共通の価値観が形成されます。そうした生活者と対峙する企業は従来のマスアプローチが通用せず、非常に複雑なニーズにきめ細かく対応しなければなりません。

A(Ambiguity:曖昧性)

現代の生活環境、ビジネスを取り巻く環境は日々変化し、問題に対する絶対的な解決策が見つからない曖昧な状況と言えます。

「スタンダード」がなくなる世界

非常に変化の多いVUCAの時代にはどのようなことが起こるのでしょうか。まず言えるのは今までやってきた経験が通用しないことか増えるということ。

これは言い換えれば「スタンダードがなくなる」ということかと思います。さらに、コロナウイルスや、世界的な気候変動、異常気象などによる災害など、「当たり前の生活」が当たり前ではなくなる世界と言えます。

こうした不透明さ、複雑さ、曖昧さが加速する今の時代、世界や日本社会、我々の個人にどう影響を及ぼしていくかを細かく見通すことは極めて難しいと言えますね。

新解釈VUCA

そんなVUCAの時代ですが、今後持つべき視座として新しいVUCAとして捉え直した考え方を先日知りましたのでシェアします。

◯新解釈VUCA
V:変動性 (Volatility) →ビジョン(Vision)
U:不確実性(Uncertainty) →理解(Understanding)
C:複雑性(Complexity) →明快さ(Clarity)
A:曖昧性(Ambiguity) →機敏性(Agility)

少し言葉遊びの感は否めませんが、確かにこの新解釈VUCAはこれから生きていく我々の道を朧げながらも示しているように思います。

目の前の細かい変化に左右されない大きな「ビジョン」を描くこと、その実現に向けては周囲の人や取引する顧客の「理解」を丁寧に得る、その時のメッセージはなるべく「明快」に、そしてクイックな「機敏さ」でフトッワーク良くコミュニケーションを取っていくことが大切です。

この中でも私が特に大切だと思うのは「理解」と「明快さ」です。今は共感の時代とも言われますが、相手の理解を得る事が極めて重要な時代だと思っています。それは仕事でもプライベートでも。まず自分の事を、自分の仕事を正しく伝え、そこに理解してもらうところから全ては始まります。

そして、その伝え方に「明快さ」が求められます。透明性や真摯さなど、偽りのないコミュニケーションが大切です。今の時代、些細な嘘や、損得勘定はすぐに明るみに出ます。誠実に、明快に、周りの人と関係を持つ事が何も増して重要ではないかと思います。

まとめ

VUCAの時代は混沌とした先行きの見えない時代。しかし、それを嘆いていても何も進みません。そんな時代であると分かった上で、「で、どうする?」と考えることが大切です。

その時にヒントになるのが新解釈VUCAの、ビジョン(Vision)理解(Understanding)明快さ(Clarity)機敏性(Agility)。

こうした「指針」を持つ事は、霧の中の大海を進む羅針盤となります。

先日「今のままやっている仕事は5年後には消滅しているだろう」というショッキングな話を聞きました。それが本当かはわかりません。しかし、そこに危機感を持って、学び、変わり続ける姿勢さえ持っておけば、不確実な未来も前向きに生きていけるのではないかと思います。

2020年もあとわずか。2021年を健全に、前向きに歩んでいくための「自分なりの指標」について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。良い未来が来る事を願って。。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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