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金融に限らず、世の中のトレンドで気になったことを、まとめるようにしています
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2021年6月の記事一覧

政治リスク(大国編)の影響は

政治リスク(大国編)の影響は

政治リスク(国内編)に続き、大国で足元見られる、大手プラットフォーマーへの摘発/分断に関して取り上げてみたいと思います。

過去投稿は下記をご確認ください。

①中国では2020年のアリババ傘下のアントフィナンシャル(アントグループ)の上場延期を起点に、様々な点で所謂独禁法違反のような形で、中国のプラットフォーマー(アリババ、テンセント)などが摘発を受けている。

(中国)独禁法は年内にも改正され

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政治リスク(国内編)の影響は②

政治リスク(国内編)の影響は②

前回の投稿に続いて、国内の政治リスクによる事業変更が求められそう、という話をしたいと思います。

②静岡県川勝知事の再選に伴う、JR東海が進めていたリニア中央新幹線のルート変更を要請とのこと。

静岡県知事選で4選を果たした川勝平太知事は22日の記者会見で、リニア中央新幹線の静岡工区のルート変更をJR東海に正式要請する意向を示した。要請の時期は工事の環境への影響を議論する国の有識者会議の報告などを

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政治リスク(国内編)の影響は①

政治リスク(国内編)の影響は①

コロナ一色であった政界もワクチン接種が進み始めたことで、少しずつコロナ禍前の状態へ。それに伴い政治リスク(もしくは選挙リスク)が顕在化しているのかな、と国内外の事情を見ながら感じる。そこで数回の投稿に渡り政治リスクについて、特定の事案を例に書いてみようと思います。

①来る8月の横浜市市長選に、菅首相の側近である小此木国家公安委員長が出馬するとのこと。また現在の林横浜市長はIR(統合型リゾート)構

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金融面は最悪期脱却であっても。。

新型コロナ感染による経済活動の下支えするため出された、世界中の強力な金融政策に続いて、各国の財政政策も功を奏して企業格付けは徐々に格上げ方向へ。

米格付け会社S&Pグローバルが対象とする世界の社債発行企業で、1~5月に格付けを変更した社数を集計した。格上げした企業数は世界で前年同期比3倍の422社で、17年以来の水準となった。422社のうち、格上げ前の格付けがダブルB格以下で、発行する社債が低格

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不都合な真実⑫

不都合な真実⑫

約一か月ぶりに『不都合な真実シリーズ』を書いてみようと思います。

『不都合な真実シリーズ』の過去投稿はこちらになります。
Part1、Part2、Part3、Part4、Part5、Part6、Part7、Part8、Part9、Part10、Part11

①コロナ禍で所謂ライブがなくなってしまい、ネット上のライブ生配信へと多くのアーティストが舵を切ったものの、商業として成り立つのは、その中で

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次なるゲームチェンジャーとなるか

次なるゲームチェンジャーとなるか

現代社会の情報が溢れまくっている中で、どれが大きなインパクトをもつ情報かどうか、というのは分かりにくくなっている印象を受ける。その中でもこの2つの件については今後ゲームチェンジャーになるのでは、と個人的に感じる。

①日本でも新型コロナワクチン接種が広域に始まり、先進諸国での接種率向上と感染者数がなんとなく反比例している様子から、日本でも似たような効果があるのでは、となんとなく期待されていますが。

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金余りの後遺症か?

金余りの後遺症か?

コロナ禍で先進国を中心にワクチン接種が進む中、経済活動の回復を背景とする、昨今の高インフレの兆候を受け、米国FRB(中央銀行)の大規模な金融緩和政策に関する変更があるかどうか市場で注目された。
(注:下記過去投稿にて、米金融緩和政策による他国の金融政策にも大きく影響を及ぼしている、と書かせて頂きました)

米金融当局者は過去数カ月間、物価上昇は一過性のものだと説明してきた。しかし、16日の連邦公開

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半導体製造がよりクリティカルに

半導体製造がよりクリティカルに

去る4月9日に発売した、私の初書籍『最強の外資系資産運用術』の関連の記事を投稿していこうと思います。今回は以前にも話した半導体製造に関してです。

過去投稿は下記をご確認ください。
・出版記念インタビュー(対談)
・シリーズ①(資産運用の重要性)
・シリーズ②(コロナ禍での資産運用)
・シリーズ③(半導体の日系企業は何処へ)
・シリーズ④(アナリスト業務と日本企業の将来)
・シリーズ⑤(出会いと再

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未来図は人口動態が暗示?

未来図は人口動態が暗示?

去る4月9日に発売した、私の初書籍『最強の外資系資産運用術』。出版関連の記事を今後も投稿していこうと思います。今回は人口動態について、です。

過去投稿は下記をご確認ください。
・出版記念インタビュー(対談)
・シリーズ①(資産運用の重要性)
・シリーズ②(コロナ禍での資産運用)
・シリーズ③(半導体の日系企業は何処へ)
・シリーズ④(アナリスト業務と日本企業の将来)
・シリーズ⑤(出会いと再会)

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過去投稿からの進化・変化⑭‐東芝の続編あり!

過去投稿からの進化・変化⑭‐東芝の続編あり!

昨日(2021年6月10日)東芝の所謂株主とガバナンスに対する調査結果が発表されメディア界隈がざわついていますので、私もその調査報告書を読み、考えを書いてみようと思います。

まず今回の調査報告書は、2020年7月に行われた定時株主総会が公正に行われていたか、に纏わるものです。そこでも大きく2点。

①郵送でちゃんとカウントされていなかった議決権をちゃんと計算すると、議案の賛否が変わったのでは?→

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日本は住みやすい!

日本は住みやすい!

コロナ対策において、遅いと批判されていたワクチン接種が、菅首相が掲げていた、1日100万回?近くを到達したように、日進月歩でありながらも日々できる範囲での(もっと過激にやっていい、という人もいるでしょうが)コロナとの戦いを進めている模様。

また日本のコロナ対策だけ、というわけではないでしょうが、他国と比較して日本のコロナ感染拡大が抑えられていたこともあり、Economistのリサーチによると、東

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ワクチンパスポートも現実味か

ワクチンパスポートも現実味か

ワクチン接種が進む欧米において、接種照明であるワクチンパスポートを提出することで、観光業や飲食業の再開を促そう、という流れが出てきています。

「ワクチンパスポート」の是非をめぐる議論が米国内で再燃している。南部アラバマ州などは5月下旬、州の機関などが証明書を発行することを禁じた。ワクチンの接種が進む一方、接種が任意である点を理由に賛否が分かれている。

一方で接種が任意であることや接種できない方

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脱炭素投資は長引きそう

脱炭素投資は長引きそう

脱炭素やカーボンニュートラルに代表される、昨今の気候変動へのイニシアティブを背景に、石炭火力へ大きな逆風が吹いておりますが、その一方で電力供給面で補完的役割を担うのは、LNG(液化天然ガス)と言われています。そのLNGの輸入需要は、1990年代から日本や韓国が主要プレイヤーとして率いていましたが、足元中国や東南アジア、またインド等、経済発展が著しい国へと移ってきています。

20年の世界のLNG需

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日本の体制もそんなに悪くはないよ!

日本の体制もそんなに悪くはないよ!

新型コロナ対策で『ザル』みたいな水際対策、と批判を多くされています。下記記事にも実体験の話が盛り込まれています。

日本は憲法上私権制限がしにくく、有事の対応ができない、という問題が根本にあるのは言わずもがなですが、隔離も強い要請ベース。その割には?そんなに感染拡大広がって無くないですかね?

というのもシンガポール、中国(広州)などアジア諸国で厳しい入国制限や強制隔離などを敷いている国でも、所謂

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